第47話 ガオガオ
僕は、何故かアルベットに呼び出された。
「エルクちゃん」
「はあ?」
「エルクちゃんは、最近人気も出てきてあの雑誌で更に認知は上がったと思うの」
「ま、まあ」
確かに、動画配信をしているときに知らない名前の人がコメントしてくれるのが目だったり、チャンネル登録者数が一気に80万人を超えもうすぐ100万人を超える勢いであるとは思っている。
「だから、私達とコラボしない?」
「え?」
確か、アルベットが所属している事務所は有名で人気なアイドル事務所である。確か、事務所での配信では400万人以上の登録者を持っている。アルベットは『アセット』というグループで活動している。アルベットは200万人以上の登録者である。
「私が所属している所で新人のトラトラちゃんがいるんだけど、その子がエルクちゃんとコラボしたいって言っているのね。だから、コラボ出来たらなっと思っているだよね」
「まあ、いいですけど」
別に配信と学校に行くだけで、学校は休みな時は特にする事もない。まあ、アルベッドにも色々とお世話に持っているのもあり学校が休みの日ならっとすぐに承諾してあげた。
*******
「ここが、私が所属している事務所よ」
めっちゃ大きな家が目の前にあった。ここgs、事務所と言われてもどこか貴族が住んでいる場所なのではないかと目を疑ってしまう。アルベットに案内され中に入ると、黄色い耳と黄色と黒のシマシマ尻尾を付けた明るい感じの人が僕の方に向かって走ってきた。
「こんにちはガオ〜」
「こ、こんにちは....」
「本当にちっちゃいガオね〜」
急に僕を持ち上げられ、挨拶をされたの持ち上げられた状態で僕も挨拶をした。
「お、おろして」
「ごめんガオ〜だけど、ちっさくて可愛いガオ〜」
なんで、この人はガオガオ言っているんだろう?キャラ作りをしているのだろうか....?だけど、動画外でのキャラを守っているってすごいな〜
「あ、エルクちゃん。この子が、うちの事務所の新人のトラトラちゃんね〜」
「トラトラだガオ〜よろしくね〜エルクちゃん。元は男って聞いたけど全然そんな感じがしないガオね〜」
「え!?」
僕は驚いた。なんで、僕が元男だと知っているのか?四天王と魔王様以外知るはずもない情報であるのにも関わらず。
トラトラは何者!?
「トラトラは、ちゃんは私の部下で実は魔王軍なの。つい、口を滑らしちゃってバレちゃった。だけど、契約で言えないようにしてあるから安心して欲しい!!」
トラトラは、アルベットの部下である事が分かった。だが、安心できないよ....契約で確かに一定の人には言えないようになるが、僕は元男だと分かっている人の前で知っている人の前ならいざしらず。女の子っぽく振る舞うのって恥ずかしいじゃないか!!
「本当に〜可愛いガオ〜やっっぱり、契約してエルクちゃんとコラボできるように取り計らってもらってよかったガオ〜」
尻尾をブンブンと振り、喜んでいる。
「むぅううう!!」
「ご、ごめん!!」
僕は、涙目でアルベットの方を向け訴えかけたが、謝られただけ。そうこうしているうちに、コラボ配信が始まってしまった。
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