第43話 不審者
学校の無い休日に、僕は人間界のご飯を食べに出店にやってきた。色々とあるお店の中から選ぼうと歩いているが、中々決めることが出来ない。
だって、どれも美味しそうなのだから。
「ん~どうしよかな~」
出店に来て数分迷っていると、怪しいお兄さん?に声をかけられた。
「ちょっと、いいかな?」
「え?」
「ちょっと、君に頼みたい事があるんだけど....いいかな?」
「い、嫌です」
急に僕に話しかけてきた。髪の毛はボサボサで洋服はヨレヨレと見た目はイケメンではあるが、怪しい人。なので、僕は即断った。
「ちょ、断るの早すぎだよ。実はこおゆう者なんですけど」
自分の身分を明らかにするために、名刺を渡してきた。名刺には、ファッション雑誌の会社の社長?らしい。
本当なのだろうか?怪しい....
僕は名刺を貰ったが、それが本当なのだろうか分からない。今の僕ではひ弱。人気の居ない場所に着いて行ったら抵抗することが出来ないから怖い。
なので、僕は名刺を見せられても再び断った。だが、しつこく『話だけでも』っと話しかけられて困っていると勇者がやってきた。
「そこの変質者!!エルクちゃんに何してるの!!エルクちゃん大丈夫!?」
「う、うん。ありがとうございます」
あとは、勇者に任せて家に帰ろうとした。
「あれ、ガラッド?」
「勇者じゃん~」
どうやら、2人は知り合いだったようだ。
「なんで、エルクちゃんを襲おうとしたの!?第2王子だとしても容赦しないわよ」
「ご、誤解だよ。僕が勇者に触発されて作ったファッション雑誌を作る会社を作ったんだけど、そのモデルをしてもらおうと話をかけてたんだよ~可愛かったから」
「可愛いのは分かる。だけど、事務所を通さずにはダメだよ」
「あれ?事務所に所属してたの」
そう、尋ねられたので僕は頷き事務所名を教えてると、スマホを取り出しどこかに電話し始めた。
「よっし、エルクちゃん。事務所には話を通したから撮影しよっか」
「エルクちゃん。コイツが、何か悪いことをしないか心配だから私も着いていくよ」
出店で、ご飯を食べようと出かけただけなのに...何故かモデルになるこちになってしまった。
『ギュルル』
ご飯を食べに来た僕は、何も食べていないのでお腹の虫を鳴らしてもその音を聞かれて恥ずかしかった。
「可愛いお腹の虫がなったのね~じゃあ、一緒にご飯食べよっか~」
「お、おい」
「大丈夫。ガレッドの会社の所知ってるから後で一緒に行くから先に行ってて」
「(絶対に連れて来てよ」
怪しそうで、実は第2王子のガレッドは会社に戻って行った。僕は、勇者に引っ張られて飲食店でご飯を食べることになった。
だが、勇者に進められて食べた小麦をこね細くした麺を出し汁に入れられているラーメンと言うのはとてつもなく美味しかった。
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