第41話 学校〜
学校に通い始め数週間が経った。最初は、学校に行くのは怖かった。だが、今では僕は学校に順応できている。
クックク....人間に触れ合うのもだいぶ慣れた。そして、今は人間と友好的に敵対をせずに接している。
成果として、同級生から頼られている。
「エルクちゃん。この魔法陣作動しないけど、どうすればいいかな?」
「ここは、こうすればいいんだよ」
そう、僕は頼られている。伊達に四天王をやっていたわけでは無い。魔法に関しては人間の低脳的問題なぞ余裕で回答することができる。
だから、僕は授業など受ける必要がない。だが、魔王様の命令には従わなければならない。それに、人間の歴史を知れるのは敵の情報を入手するのにかなり役に立っていると分かる。
勇者についても事細かく書かれ、もしかしたら勇者の弱体化について教えてくれるかもしれないと思っている。
それに、人間が魔族についてどんな風に思われているかなども教えられた。
「どうして、エルクはそんなに頭がいいいのよ」
「ん〜勉強したから?」
僕が魔法について教えている姿をみたターニャさんは疑問に思ったのか聞いて来た。まあ、昔から魔法については勉強していたからな。少し卑怯かなっと罪悪感はある。
「どんな勉強法があるのよ。前にいた学校が教えるのが上手かったとか?」
「そ、そうだよ」
本当のことは言えないので、そうゆうことにしておいた。
「エルクさん、お、俺も教えて欲しい」
「いいよ〜」
男性からも、教えて欲しいと頼られるので教えてあげた。なんだろう....人に教え頼られる優越感。
「いいよな〜エルクさんって。頭いいし可愛いし....それに、いい匂いするし」
「あ、分かる。俺たち男子にも気兼ねなく接してくれるし」
「僕は、メガネをかけて『ちょっと、男子〜こんなのも分かんないの〜?』とか言われてみたい」
「おいおい、それは上級向けだろ」
とか、話している声が聞こえて来た。男子にそんなことを思われていると思うと、恥ずかしくなる。
「ちょっと、男子〜!?」
「わ!?」
僕について、聞こえる声で話して僕が恥ずかしく照れていると女性が注意してくれた。僕は、注意してくれた女性にありがとうとジェスチャーをした。
「それより、俺はロリィーズで....」
「わ、バカ」
「暗黙の了解を破る気か」
「な、何でもないよ〜」
男子と女子が、あわてて何も無いと誤魔化していた。
アイドルをやっているから、クラスに騒がれてもいいのにな〜とか思っていたけども、騒がれないし、話題にも出ない。
学生には、それほど人気がないのかと思ったら暗黙の了解が勝手に作られていた。
ま、まあ、ありがたいけど...少しだけ、チヤホヤして欲しかった。
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