第36話 ライブ
とうとう、この日が来てしまった。1ヶ月前に突然決まったアイドルライブ。遊園地では大体100人を収容するぐらい大きな所でライブをするらしい。
にゃんずっちやアルベルトがライブをする時は、収容人数10万人の場所でライブをするご言っていた。それと比べると少ないと思われるかもしれないけど、無名でライブも1ヶ月前に決まった。
そんな、僕達のライブが100人埋まるかどうか微妙な所。むしろ、埋まったら奇跡だと思う。
だけど、僕は全力でライブをする。
学校でも、同級生の人達に『え!?頑張って』『すご~い』と言われていた。どこで知ったか、ターニャさんが『あら、私達は明日ライブをするのよ』と同級生に自慢をしていた。
チケットは、銀貨1枚と高めに値段設定されているため、行けないらしい。まあ、同級生の人に来られたら恥ずかしかったからよかった。
「よっし!!」
僕は、バクバクと心臓を高鳴らせながら僕は家を出て、ライブ配信をする遊園地に向かった。
遊園地は、相変わらずと人が多い。僕はターニャさんに言われた裏手の方に入りターニャさんと合流した。
「あら、遅いわね」
「時間通りに来たけど...」
「ふん、私も緊張して早く来てしまったのよ」
ステージ裏と言えばいいのだろうか、そこには多くの人間の大人が多くいた。これほど、多くの大人の人が関わっている。と思うと、さらに緊張してしまうのと、申し訳ないと思ってしまう。
だって、100人でも埋まるか不安。チケットも事前に発売して動画配信でも告知した。だけど、買ってくれる人は何人いただろうか。
そう思うと、ここまで準備してくれた大人達に申し訳ないと思ってしまう。
「ふう.....」
僕は、緊張と不安を消すために深呼吸をした。
「まさか、全部売れるとは思わなかったは...」
「え?そうなの?」
「そうよ。急遽さらに100人収容出来るよう増やしたぐらいだから」
僕は、ビックリした。そんなに、チケットが売れるなんて...嬉しい半面....プレッシャーも大きいと感じている。
「準備お願いします」
スタッフに言われ僕達は、準備を始めた。ゼーフが作った服を着用した。そして、最終確認をした。
「お願いします」
スタッフの合図と共にステップに向かった。
「こ、こんにちは~」
「良く私達のライブに来てくれたわね。」
僕達はステージの上に上がった。目の前には、多くの人が僕達を見に来ている。ターニャさんは、今まで通りの感じで人前に立っている。凄いな。
最初は、僕達のトークで場を温めた。1ヶ月と短い期間ではあった。だが、やる事がやった。僕達は、一緒に歌って踊った。
すると、観客達がブァア!!っと立ち上がり『良かったよ!!』『可愛い!!』『召される...』『初ライブ最高!!』『まじ、今日のライブ来れて良かった!!』と喜んでくれていた。
「私達、ロリィーズのライブを見てくれてありがとう!!」
「ありがとうございました!!」
僕は、いつの間にグループ名を決めたのか、一度も相談されなかった。だが?僕はライブを無事に終えることが出来た達成感により僕は安心してステージ裏に戻って行った。
「き、緊張した....ターニャさんはすごいね。人前でも緊張せずに」
「緊張してたわよ。だけど、頑張ったからね」
と、言われてしまった。だが、無事にライブを終えることは出来て重い荷が降りた感じがした。そういえば、緊張しすぎて観客の中に勇者がいるかもとか忘れていた。
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