第35話 勇者マサユキ
アイドルライブを人間界の遊園地で行うことになり、もうすぐ3日にまで迫った。
追い込みで、ダンスと歌を通しで行ったりと、大変であった。ライブ配信までも少しだから、もっと追い込みを入れようとしていたが、頑張りすぎも良くないと言う事になり、今日丸々1日お休みを貰った。
学校も休日で休み。
学校の女性達が美味しいと話していた人間界のお店に1人で向かうことにした。
「えっと....」
僕は、聞き耳を立てていたので、大体の場所しか分からない。スマホで調べながら歩いていた。
「ほぎゃ!?」
早く食べたいと心の焦りから歩きスマホをしてしまった。視界が狭くなり誰かとぶつかってしまった。
「ご、ごめんなさい」
ぶつかった人に、手を差し伸べてくれたので、僕はそれに掴まり起き上がった。誰だろうと、顔を上げ顔を確認すると、僕は驚いた。
そう、僕達の宿敵である勇者マサユキだった。何故、勇者がこんな所に来ている?何故、僕とぶつかった?偶然か?いや、僕を魔族と認識してわざとぶつかってきたのか?色々と考えてしまった。
「どこ探してるの?」
「....え、あ、キュニルってところの和菓子屋さんを...」
とりあえず、僕が魔族である事は悟られていないようだ。ここで、逃げたりすると、怪しく思われてしまう。なので、僕は正直に答えた。
勇者は、日本?というところから召喚されたらしい。勇者が召喚されてから人間界は一気に発展した。このスマホの開発。スイーツや食べ物などの、発展。アイドルというのを広めたのも一人の勇者である。
天才と言っていいのかもしれない。
「ああ~それは見つからないね。この路地奥にあるお店だよ。中々見つからないよね」
丁寧に案内してくれた。
「あに、もう、場所分かるので....1人にしてもらっても?」
「ダメだよ。路地奥とか怪しい人とかいたら危ないですしょ。こう見えても、勇者だから頼ってくれてもいいんだよ」
「は、はぁあ...」
僕は、どら焼きと初めて聞くデザートを購入した。フォコ様やゼーフにはようかんとおまんじゅうを、お持ち帰りで購入した。
しかし、勇者マサユキは僕の後を着いてくる。このまま、家を特定されるのはまずいと思い温泉に入ることにした。
流石の勇者でも、女風呂に入る事は出来ないだろうと思っていたのだが....勇者は着痩せするタイプだったらしい。僕よりも女性らしい大きな胸があった。
「なんで、着いてくるんですか!!」
「だって、可愛かったから....」
勇者として、あるまじき発言だった。
「じゃ、じゃあ、ここに来てください。今度ライブをするので...」
「うん。分かった」
と言った。まあ、本来の目的はアイドル活動で勇者の足止めがミッションだった。最初のライブで勇者が来るとは思っていなかったので、思わぬ収穫だ。
僕は、お風呂から出て勇者からようやく逃げ切れることが出来家に帰ることが出来た。
「エルクちゃんおかえり~」
「ふぉ、フォコ様....うぁあ~ん...怖かった」
僕は、フォコ様に抱きついた。勇者と出会い殺されるのではないか?僕の後ろに着いてくる勇者が僕の存在が魔族であると気づいたのか不安だった。怖かった。
僕は家に帰った瞬間に、フォコ様に出会い安心してつい抱きつき泣いてしまった。
*******
僕は、今日あったことをフォコ様に全部報告した。
「そうなの~大変だったね。あら、このおまんじゅ美味し~」
僕が、買ってきたスイーツ喜んでくれてる。
「うん...グスン...」
「今日は、ママと一緒に寝よっか」
「うん....」
今日は、フォコ様の尻尾に包まれ気持ちよく眠った。ちなみに、ゼーフもようかんを渡したら美味しいって、喜んでいた。
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