第32話 初登校
記憶が戻った翌日、僕は学校に通うことになった。
魔王様が人間界の学校に通うようにしたらしいので、魔王様に直談判をした。だが、魔王様に『もう、通う書類とか諸々として明日登校だから無理だな』と即答で断られてしまった。
それに、『これも、仕事だ。人間界について学べ』そう命令されてしまった。魔王様の命令....断ることが出来ない。僕は、学校に通うことになってしまった。
人間と....と言う感覚は無くなった。だが、人間に話しかけられるのは嫌だ。怖いし....緊張する。
人間界を攻めていた、元四天王の言葉ではない。そう思われるかもしれない。
学校では、制服がある。僕はその制服を来て学校に向かった。
「はい。みんな〜席について〜転校生を紹介します」
教室の廊下に立っている。教室内にいる黒髪長髪の女性の先生の声が聞こえる。そして、先生が僕を読んだ。
僕は、教室の扉を心臓をバクバクとさせながら横にスライドさせ開けた。
「お、おはようございます....え、エルクです。よろしく....お願いします」
僕は、目線を下にしながら挨拶をした。
「うぁ!?可愛い!?」
「ね、ねえ、女の子」
「白髪?ええやん」
「!?」
と、騒がれてしまった。先生が、静かにするように言い静かになった。
「じゃあ、奥の席が空いている所がエルクちゃんの
席だから」
と、指示された場所に向かい椅子に座った。椅子に座り、何か先生がお話をして休み時間に入った。
「ねえ、エルクちゃんってなんで今頃転校してきたの?」
「どうして?」
「ねえ〜」
僕は、転校生と新しいのが入ってきた。子供はなんでも知りたがる。そんな生物だと理解していたが、僕は質問攻めで潰れそうになっている。
もう、後1分ぐらいこの状況が来たら怖くて泣きそうになっていた。
「あら、エルクもこの学校に転校してきたのね」
「ターニャ...さん?」
学校に知り合いがいるのがこれ程頼もしいとは思わなかった。
「ほら、どきなさい。エルクが困っているじゃないの」
「そうだね〜」
「じゃあ、また後でお話しとか聞かせて〜」
と、僕の元から離れていった。僕は、一息ついた。
「ありがとう。ターニャさん」
「あなた、急に転校とかどうしたのよ?」
「いや〜色々と合って....転校する事になったの」
転校してきた理由を考えていなかった。なので、僕ははぐらかした。
「まあ、アイドル活動をする上で、私達が同じ学校になったのは色々と便利だし」
「そ、そうだね〜」
「それより、振り付けどうする?」
そういえば、振り付けとか何にも考えてなかった。だけど、振り付けとか....アイドルに精通している人とかに言えば良いんじゃないかな....あ。
「僕に当てがあるけど?」
「本当?では振り付けはエルクに任せるわね」
なんとか、ターニャさんと話し相手が出来なんとか初日の学校生活を終えることが出来た。
「ただいま....」
僕は、人間界にある家に疲て帰ってきた。
「お兄ちゃんお疲れ〜初日の学校どうだった〜」
ゼーフは、何故か僕の家に住み着いている。
「大変だった。それより、アルベットどこにいる?」
「どうしたの?」
「振り付けをどうするか相談する」
「確か、今は魔王城に居るんじゃない?」
僕は、アルベットに振り付けの相談をしに魔王城に向かった。
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