第31話 戻ったけど....
「ふぁあ〜」
僕は、目を覚ますとフォコ様とゼーフが僕を挟む感じで眠っていた。
「え?」
「あれ、エルクちゃん起きたの?」
「ゼーフ....なんでいるんだよ?」
「お兄ちゃん....記憶戻ったんだ」
「き...記憶....それより、フォコ様とゼーフが一緒に寝てるんだよ」
「なんで、って。お兄ちゃんが寂しいから一緒に寝よってフォコさんと私をお兄ちゃんの部屋のベットに連れて来たんでしょ」
連れ込んだ....あ!?確か僕は....家階段で頭を打って...そこから....
記憶喪失になっていた頃の記憶を思い出してしまった。顔を抑えたくなってしまうような出来事も....合った。
いっその事、記憶喪失の頃の記憶が残って無ければ良かった
「わ、忘れろ!!」
僕は、ゼーフに必死に訴えかけた。
「いや~お兄ちゃんが頭脳も見た目も幼女。甘えてるところ可愛かったな~」
何かを想像しているようで、ニヤニヤとした顔をしていた。
「おはよ~」
フォコ様が目を覚ました。
「フォコ様おはようございます」
「記憶が戻ったんだ~記憶が無かったエルクちゃんも可愛かったよ~」
「やめてください」
僕達は、ベットからおり階段を降りて台所に向かったのだが、階段を降りるのが怖くなっていた。
階段から足を滑らせて、頭を打ってしまったからなのか、階段が怖い。前の自分ならスタスタと階段を降りる頃が出来たのだが、今は手すりを持ちゆっくりと足を階段の段に伸ばしゆっくりと階段を降りる。
「お兄ちゃん可愛い~」
「僕はこれでも、真剣なんだけど」
何とか、階段を降りることが出来た。フォコ様が台所で朝食を作ってくれた。
人間界で手に入るお米を使ったおにぎりを作ってくれた。中身の具材は魚を焼いたのをほぐした物を具としたおにぎりや塩おにぎりとバリエーションが多く美味しかった。
「美味しい!?」
「でしょ~」
「フォコさんって、以外に料理得意なんだ~」
「ゼーフちゃん知らなかったの~実は私は料理得意なんだよ~ゼーフちゃんも今度ご飯食べに来てよ~腕によりをかけるからさ~」
と、話している。 僕も、たまに料理を作るのだが僕の料理と比較できないぐらい上手で美味しいと改めて思う。
「そうだ。エルクちゃん。学校に行くたがってたから、魔王さんに頼んでエルクちゃんを学校に通えるようにしておいたから~」
「え?」
待て待て待て....僕が学校に!?確かに記憶喪失の時にそんな事言っていたような気がするけども!?
え、冗談として受け取ってくれなかったの?行動早すぎない!?
「入学取り消しとか....」
「無理だね~もう決まっちゃた~」
僕は驚いて空いた口が塞がらなくなってしまった。
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