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第1話 プロローグ

 我々は、魔王様の直属の部下である。人間界では、我々の事を四天王と呼ぶらしい。


 馬鹿らしい、何が四天王だ。魔王様に尽くそうとしている奴は僕しか居ない。


 そんな、四天王である僕達は魔王様に召集をかけられ珍しく四人全員が揃った。


 僕の隣に居る髪の毛が赤く筋肉質な四天王の一人である火の使いバッファルは、昔は炎の化身として恐れられていた。魔王様に一番忠実でこの僕も憧れであった。だが、ある日を境に彼は変わってしまった。


 魔王様の世界征服と言う目標を叶える為に動いていない。むしろ、人間について興味を持ち始めていると言っても良いかもしれない。


 人間のアイドル?っと言うのに、ハマり魔王様から貰ったありがたいお金を人間に貢ぐ魔王様の裏切り者と言っても良い。


 次に僕の目の前に居る緑色の髪でロングヘアー。前髪で目が隠れている女性は風使いゼーフは、人間界の建造物を破壊する力を持ち、四天王で一番強いと言っても良い。

 だが、性格はおとなしい。そのせいで、力があるくせに人間界を攻める事無く魔王様の服や直属の部下たちに服を作ってあげたりしている。


 まあ、魔王様に貢物を献上する。っと言う行為は、魔王様を敬っていると言う証拠であるので、まあ裁縫をしている事については、目を瞑っている。


 また、次にゼーフの隣に居る黒髪でショートヘアーで華奢なコイツが厄介である。昔は、人間界では破壊神アルベットっとして、恐れられていた。


 この僕も、目つきが悪く怖く話しかけずらいが、カッコいいと思って居た人だ。


 だが、ある日何故か急にアイドルになると言って四天王と言う席からは退かず。人間界で魔王の四天王と言う身分を隠しながらアイドルとして活躍していると言う。


 この人が、人間と一緒に暮らし1番の裏切り者と言ってもいい。


 昔は女性とは思えないほどゴツゴツしており、目が怖く短髪だったが、今は体が細くキラキラした目で女性らしくなり昔の面影が無くなり可愛くなってしまっている。


 よく、人間界でアイドル観戦に行っているバッファルから一方的に話を聞かされている。



 だけど、僕はこんなに衰退した四天王はダメだと常々思って居た矢先に魔王様の召集。

 四天王が集まるのは滅多にない。僕はこれを好機と思った。


 魔王様に四天王の交代を提言しようと、

 

「魔王様。四天王が全員揃う事は滅多にありません。少し、僕から良いでしょうか?」

「うむ」


 僕は、椅子から立ち上がり発言の許可を頂いた。それにしても、魔王様はカッコいい。

 たった一言だけなのだが、威厳さが滲み出ている。



「今の四天王は弛んで居ます。そのせいで、僕以外の四天王が担当する各エリアが勇者によって攻められ縮小しています。これは、四天王がそれぞれ動いて居ないからです。このままですと、魔王城まで辿り着くのも時間の問題です。なので、新しい四天王を決めてはいかがでしょうか魔王様」


 僕は、発言を終えて椅子に着席した。四天王の顔色を伺っていると、やはり少し自覚があるのでしょう。僕の方を見て少し焦っているようですね。


「うむ。だけど、皆んながやる気がないのもわかるんだよな〜我らって、人間に殺されてもある程度の魔力か時間さえあれば復活できるし。それに、我も最近人間界でアイドルって言うのにハマって人間界に攻めるきないんだよ。そういえば、アルベットちゃん。昨日のライブ良かったよ〜魔眼飛ばして見に行った甲斐があったよ」

「本当ですか〜魔王様に褒めてもらって嬉しいです!!」


 アルベットは、魔王様に褒められた喜んでいる。確かに魔王様に褒められると言う事は、大変に名誉な事だ。


 しかし、アルベットは人間界でアイドル活動をしている。


 それを、思うと複雑な心境に至ってしまう。


「四天王辞めさせるより、魔王様。傷つけずに勇者をどうにかするのかを議題にした方が良いんじゃねえか〜」

「うむ。エルクの議題を取り消しバッファルの議題に変更する」


 バッファルから、人を傷つけない!?昔なら、どう皆殺しにするか。魔王様をも引かせるような議題を出して居たのに....


 それに、僕の議題を取り下げられた事がショックです。


「じゃ、じゃあ、魔王様。私達のアイドルを作れば良いんじゃないでしょうか?」

「おお〜ゼーフいい案じゃないか」

「も、もし、アイドル作るなら私に服を作らせてください」

「いいぞ。早速、財務大臣に報告して、予算を貰っておこう」


 何故だろう。世界を征服するを目標して居た魔王城でアイドルを作る話になっている。

 このままでは、本当にアイドルを作る事になってしまう。


 話題を逸らさなければ!!


「魔王様。今日はどうして召集をかけたのでしょうか」

「それか。それは、今日新人アイドルが出るらしいから四天王に報告しようと思ってな」

「おいおい、魔王様。それくらい、我々が知らないと思っているのかよ」

「そうだとしても共有したくなるだろ」

「確かにな〜」


 バッファルと魔王様が新人アイドルについて話が盛り上がってきている。


「あ、それ、うちの事務所の子でしょ。可愛いでしょ〜」

「サイン貰ってきてくれよ〜」

「我からもお願いする」

「わ、私も」

「流石に、魔王様の頼みでも無理です。」


 魔王様やバッファル・ゼーフが、、アイドルのサインをアルベットにねだっている。



「じゃあ、そうゆう事でエルクよ。お前がアイドルになってくれ」


 そう言って、魔王様が僕に指を差し強い光にを出した。

 僕は、その光に包まれた。


 眩しく目を瞑り、次に目を開けると僕の目線は低くなり低くカッコいい僕の声が、声が高く子供っぽい女性の声になってしまっていた。


「か、かわゆ。これ、鏡」


 アルベットに渡された、手鏡を見てみると目が大きく髪の毛は白髪ロングヘアーになって居た。


「ま、魔王様これは!?」

「今日からエルクはアイドルになれ。我はエルクを女性にしたので魔力を枯渇した。10年ぐらいは魔力が戻らない。もし、勇者が攻めてきたら即刻倒されるだろう。だから、エルク我の命はエルクの活躍に託された」


 僕にプレッシャーを与え魔王様は魔力切れで疲れたので自室に戻られた。


いつも応援いただき、ありがとうございます。


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