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琴線に触れる、とは。

作者: 青野花

今日読んだ小説の中にも出てきました。


「琴線に触れる」


この意味を、「怒りを覚える」という意味で使われる人が増えています。

今までにも何回か見て、その都度違いますよ〜と指摘せずにはいられないのですが…


本来の意味は、「感動し、共鳴する心を表す」言葉です。芸術に触れたり、誰かの言葉に感動したりして心が震える、そんな意味を表現する言葉なのです。


「琴の糸」に触れるのですから、怒りになる訳なくない?と思うんですけど、どうなんでしょう。

最近は当て字で名前を付ける人が増えてて、「凌辱」の「凌」を付けてるのを見てビックリした事あるんですけど、漢字の意味って、もっと大事にした方が良くないかな?

まあ、もうこういうの古い考えなのかもしれませんけどね。


因みに、「琴線に触れる」を検索すると、文化庁のホームページが出てきます。

こちらにも、近年間違った使い方をする人が増えている事を危惧(?)する記事が掲載されています。

本来の意味と怒りと捉える人の割合が近接してるそうです。

遠因として、「逆鱗に触れる」と混同してるのではないかという事なんですが、あるあるなのかな。



もちろん、言葉というものは少しずつ変化していく物です。


「平家物語」の中に出てきた「情けなし→非情である」というのが、いつの間にか「ヘタレ」的な意味になったり、「白羽の矢→生贄に選ばれる」が、いい意味で使われたりしていますし、最近特に顕著なのは肯定的な意味で使われる「ヤバイ」でしょうかね。


だからまあ、時代の流れと言われればそうなのかもしれませんが―――


いや、でも、やっぱり、「琴の糸」なのよ!!


と、ちょっと言いたい私なのでした。

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