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~おじさんのふぁんたすてぃっく・すとーりー~⑬

CP2 見つけたものは・・・


三日目の朝、アルスとアリスは村人たちとともに、ローラを捜索する。

小さい村なので、気づく所は何度もくまなく探し回っている。

さらに近くの森や山にも捜索の手を伸ばしたが成果はない。


村人は大っぴらには言わないが、失踪ではないのかと噂をはじめる。

アルスの耳にもそれは届く。

(俺の愛するローラは、断じてそんなことするはずない)

 彼はそう思うものの、この状況ではただただ空虚なものだ。


 しかし、これだけ探してもいないのだ。この村にはもういないのかも。

 アルスは一方で諦めかけていた。


 娘は必死に母親を見つけようとしていた。

 アリスはごみ箱の中や家の軒下など、3歳児らしい見当違いの場所を相棒のスラぴょんと一緒に探している。


(健気だ・・・)

 我が娘に不憫な思いをさせているアルスは、大きな溜息をついた。


「ちょっと、ありすじゃはいらないな。すらぴょんいって」

 狭い軒下に、肩乗りスラぴょんを行かせる。

「・・・・・・ピー!」

 スラぴょんが奇声をあげる。

「どうしたの、すらぴょん」

「ピー、ピー、ピィィィィ!」

「わかった。おかーさんね」

「ピィィィィ・・・・・・ピィ?」

 返事に疑問符がつく。

「まっててね、おかーさん」


 アリスは民家に向かって両手を構える。

「かぜのじゅもん、ばぎ」

 小さなその手から風を放つ。

風を切る音がしたかと思うと、家の基礎を吹き飛ばし、隣一軒分スライドさせた。


「アリス何を」

 アルスは娘の突然の行動に驚いた。

「ワシの家が!」

 家主のお年寄りが家の窓から顔を覗かせ叫ぶ。


「おかーさん」 

 軒下に人影があった。

「・・・ローラなのか」

 アルスは呟く。


 土埃がおさまる。

「あーしんどかった」

 軒下より現れた人物は、山田尊だった。

「転生したら軒下に挟まれるってどういうことだよ」

 尊は一人愚痴った。


「・・・おかーさん・・・」

 母親じゃなく出てきたのはおじさんだった、ショックで今にも泣き出しそうなアリス。

「なんだ、キミは?」

 アルスは思わず尋ねた。


「なんだキミはって?」

 世代として尊は思わず反応した。

そうです・・・、まで言わなかったのは、大人の恥じらいであった。


 周りを見れば、女の子と父親と大勢の村人たち。

「ん?」

 尊は首を傾げた。


 よろしくお願いしまーす。

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