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第3話。学校での友人(オアシス)

「霧島が魔王?ないない。ハルどうしたんだよ。頭でも打ったの?」



ホームルーム後、部活に向かう途中の親友(イケメン)に事情を話す。


「見たんだよ、あいつが魔法陣見ながら紫色のオーラ出してるとこ」



信じようとしない彼に昨日の出来事を伝える。



「へ〜、あいつ厨二病まだ引きずってたんだ。放っといて上げたら?いずれ治るだろうからさ」


綺麗に整った眉を少し下げながら、子供に諭す様に俺の肩を叩いてくる。


顔が良いとこう言う所作一つ取っても格好良く決まるのだから神は不公平だ。


近くで女子生徒が異質な組み合わせの俺たちを可笑しな物でも見る様な目をしながから通り過ぎるがもう慣れた。


俺とこいつ-藤木直哉が親友なのは同じ小中の奴らなら誰でも知ってる。


恐らく違う中学出身の学年違いの生徒だろう。



「いやいや、オーラ放ってたんだぞ⁉︎それに今日も紙ヤスリとローションで何かを創り出してたし!」



いや、信じてくれよ。


クラスの連中は誰も見てないから話題にもならないし、話題を作る力も俺には無いからリア充なお前の手助けが必要なんだ。


だって学校で友達と呼べるのガチ幼馴染のお前だけだし。



「何それ。もっと意味分かんない。ハル疲れてるんじゃない?霧島の事は放っといて、早く家に帰って休んだ方がいいよ」



最早俺までも哀れむ様な顔付きで再び肩を叩いてくる。


止めろよ、お前サッカー部で身体鍛えてんのか知らないけど地味に痛えんだから。


あとそんな顔するな。

イっちゃってんのは俺じゃ無くて霧島の方だ。


反論しようとすると、グラウンドから掛け声が聞こえてくる。。



「やべっ、もうウォーミングアップ始まってる!じゃあねハル、またウチにご飯食べに来てね!」


そう言うとイケメンもとい親友はグラウンドに向かって颯爽と走り去っていった。



そして彼の鼻毛が1本そよいでいた事は、心の中で見なかった事にした。



これが親友に対する俺の心遣い。



皆も参考にしてくれよな!




次週。藤之内、死す。



バトルスタンバイ!!


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