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プロローグ。
体育終わりの世界史の授業中、ふと周りを見ると、隣の席の霧島がノートに書かれた厨二臭い魔法陣を見つめながら、紫色のオーラを放っていた。
周りは誰も気付いてない様で、クラスの大半が眠っているか、黒板を見てるフリをしているだけである。
教師もそれを黙認しているのだろう。
1人として注意される事なく授業はつつがなく進んでいく。
そんな中、彼が呟く。
「俺は、人間を辞める」
異様な現象に驚くも俺は深く考えず、疲れて変な物が見えたのだろうと思いすぐに瞼を閉じ夢の世界へと旅立った。
その夜、魔王が現れた。