第四話 驚異の魔王 その4
ユニベルサリスが張った『結界』、
『暗い日曜日』に『支配』された魔法少女たちを閉じ込めつつ、
周囲に被害を及ばさない為に張ったその異空間の中で対峙するのは両陣営の魔法使い達。
虹乃なないろを守るは、『ユニベルサリス』こと命ミコト。
対するは『ドクター・ダーク・ドーン』配下の
『ブレイズン・カーフ』こと橘美月希
『ペアー・オブ・アングィッシュ』こと灯祭纒
『ブレイキング・ウィール』こと灯祭木乃葉の
三人の魔法少女達。
だが結界により、閉じ込められた筈のブレイズン・カーフは焦りもせず
ニヤリと笑うと大地に両腕を突き刺す。
すると光の魔法陣が大地に浮かびあがった。
「来い!我が半身よ!!」
叫びながら、体を大きく仰け反らせ、力を込めて腕を引くと、
大地を突き破り、巨大な獣が姿を現した。
爛々と輝く目、鈍く輝く金属質の体、
筋骨隆々としたフォルムに一際強く輝く鏡面仕上げの二つの角を振り上げ、
強靭な脚の蹄で大地をかきあげる。
これぞブレイズン・カーフの従者、真鍮の牡牛『ブラストン』!
ブラストンが金属的なきしみ音を立てて首を振り、不気味な唸り声を上げると
背中がスライドし、中から玉座がせり上がる。
「ブラスト・オン!」
ブレイズン・カーフがパワー・ワードを叫びながら玉座に飛び乗ると
ブラストンの横腹から二本のレバーが伸びてくる。
レバーをグッと握り込み大きく引くと、ブラストンが吠え、口から炎の息が漏れ出し、
さらに体の各所に点在するスリットからは蒸気が激しく排出される。
「ブラストン!ゴー!!」
ブレイズン・カーフの号令の下ユニベルサリスに向かって突撃するブラストン。
大地を砕き、濛々たる煙を伴い襲いかかるその角を両腕でガッチリと受け止めるユニベルサリス。
だが、『万能の人』の呼び声の高いユニベルサリスといえども
ブラストンの勢いを止めきることが出来ず、押され続ける足が大地を削り
ジリジリと後退していく。
「重戦車をも容易く打ち砕くブラストンの突進!受けきれまい!」
ブレイズン・カーフがレバーをグイと操作するとブラストンが反応し首をひねり跳ね上げ、
ユニベルサリスは糸の切れた操り人形のように、力なく回転しながら吹っ飛ばされる。
「今だ!コノハ!マトイ!」
響くブレイズン・カーフの合図。
そして答える魔法少女姉妹。
「いくよ!コノハ!」
「OK!マトイ!」
「ダイナミック・パンチ!」
「ダイナミック・ソーサー!」
構える魔法少女姉妹の腕から、脚から、次々と打ち出された魔法武装。
巨大な拳と円盤が、風を切り唸りをあげユニベルサリスに迫り来る!
「「散!!」」
さらに魔法少女姉妹が叫ぶと、
ダイナミック・パンチとダイナミック・ソーサーの表面に光のラインが走り、
次々に分裂、複雑な軌道を描きながら宙を舞い、ユニベルサリスを翻弄する。
「決めるぞ!」
「「必殺ビビット・ビーム!」」
魔法少女姉妹がパワー・ワードを叫ぶと
ユニベルサリスの周辺に舞う魔法武装のパーツ全てが強く輝き、光線を発射する!
四方八方からユニベルサリスを襲う光のシャワー!
「「ビビット・ビームに死角はない!!さあ!覚悟しろ!ユニベルサリス!!」」
輝きは瞬く間にユニベルサリスへと到達した!
だが、次の瞬間、
ビームは弾き返されたように角度を変え、
逆に周囲の魔法武装を襲い、一気に叩き落とす!
「「なに?!」」
予想外の事態に戸惑う魔法少女姉妹が呆然と今起きたままを凝視する。
まぶしさを堪え、目を凝らすと、
徐々にユニベルサリスの姿が顕になってきた。
「なん…だと?」
息を呑むブレイキング・ウィール。
直前の攻撃の痕跡など微塵も感じさせぬ
傷一つないユニベルサリスの勇姿、
その水晶の天使のようなエレメンタル・スタイルの
体の各所に配されたクリスタル・プレートが周囲に展開し、
キラキラと光を反射させながら回転していた。
水晶は瞬く間に魔法少女姉妹の攻撃をも全て捉え、
更にビームを反射、増幅させながらクリスタル・プレート間をそれぞれ行き交い
ユニベルサリスの周囲を光の軌跡で覆うように舞っている。
「一瞬のうちにクリスタルでビームを捉え、屈折、反射し迎撃したっていうのか?!」
魔法少女姉妹が驚愕する間にも、捉えられたビームはユニベルサリスの周囲を飛び交う。
そして光は一瞬の後に、角度を変えたクリスタル・プレートより収束し、
下方へ向けて照射される。
「なッ?!」
照射された先にいたブレイズン・カーフが驚きの声を上げ回避行動を取ろうとするも間に合わず
ビームは寸分の狂いもなく、ブレイズン・カーフの乗るブラストンの体を直撃した。
「ギャァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
金属質な金切り声をあげ崩折れるブラストン。
体の各所のハッチが全開になり、
吐き出される蒸気が茫々と体を覆っていく。
「ミルイ!!」
ブレイキング・ウィールの呼びかけも虚しく
蒸気はブレイズン・カーフの姿をかきけしていく。
「ねぇ?!ユニベルサリスはどこいったの?!」
ペアー・オブ・アングィッシュの怒鳴り声に
溶け落ちていくブラストンを呆然と見つめていたブレイキング・ウィールが
ハッとして我に返り、周囲を見渡すも、どこにもユニベルサリスの姿は見当たらない。
「キャア!!」
突然、体に何らかの強い衝撃を感じ叫び声を上げるペアー・オブ・アングィッシュ。
咄嗟に反撃を試みるも、そこには何者の姿もなかった。
だが、自らの体には確実な魔法の一撃を受けた証、
光の文字列が走っている…
驚愕の表情をうかべるペアー・オブ・アングィッシュ。
「ふ…封印?!なんで…こんな…あっさりと…!」
光の文字列は瞬く間に体を覆うと激しく発光、
一瞬のうちに結晶化しペアー・オブ・アングィッシュを閉じ込めてしまう。
「マトイ!!」
ブレイキング・ウィールが見つめる中、
水晶に閉じ込められたペアー・オブ・アングィッシュが落下していき
深々と大地へ突き刺さる。
「ぐぁ?!」
助けに走る間も無く、
今度はブレイキング・ウィールが突然の衝撃にうめき声を漏らす。
その体に光の文字列が浮かぶ。
だがブレイキング・ウィールは怯む事なく、
咄嗟に気配を感じる空間へと回し蹴りを見舞った。
しかし、蹴りは虚しく空を切るだけ。
そして再び衝撃がブレイキング・ウィールを襲うと光の文字列が体を覆い、
ペアー・オブ・アングィッシュ同様、水晶に包まれていく。
「あ…ありえな…い…強すぎる!」
水晶に閉じ込められたブレイキング・ウィールも、ゆっくりと落ちていき大地に突き刺さる。
驚く程あっさりと敗北する三人の魔法少女。
戦いが終わり、辺りが静けさで覆われると、
何もない空中に淡い光の粒子が現れ、それらは徐々に実体化し、回転するクリスタル・プレートの形をなす。
それらに覆われたユニベルサリスの姿も徐々に浮かび上がり、
やがてハッキリと実体を現した。
そう、ユニベルサリスは周囲に浮かぶクリスタル・プレートを高速で旋回させながら
なおかつ光を屈折させ、周囲の景色に溶け込み、魔法少女達の目を欺いていたのだった。
ゆっくりと地面に降り立ったユニベルサリスは『封印』した魔法少女姉妹を目確した後、
半壊し蒸気を上げるブラストンに歩み寄る。
手を差し伸べ、溶け落ちた体に触れようとした時、
ブラストンの背中が膨れ上がり亀裂が走ったかと思うと
それを突き破り、何かが飛び出した!
虹乃家周辺に張り巡らされた結界の中では
フリー・フリーズこと恋華憩と
バルチャーズ・ドーターことアンジェラ・マキシモフの戦いが繰り広げられていた。
フリー・フリーズの命令で分散した臣民達は、次々にバルチャーズ・ドーターへと躍りかかる。
だがバルチャーズ・ドーターは焦る素振りもなく、迫り来る臣民達に余裕で張り手を振るう。
「従者レベルノ相手ナラ!」
張り手を食らった数体の臣民達が一瞬でキューブと化す!
「一撃デ!ホラ!ゴ覧ノ通リ!」
さらに腕を振るうバルチャーズ・ドーター。
またもや一瞬でキューブと化す臣民達!
バラバラと落下する臣民キューブを尻目にバルチャーズ・ドーターは言い放つ。
「ネ?簡単デショウ?」
「まだまだぁ!」
諦めずに飛びかかるフリー・フリーズ。
必殺の飛び蹴りがバルチャーズ・ドーターに迫る!
「無駄デース、ヨッテニ!」
バルチャーズ・ドーターは軽く身体をひねるだけで容易く蹴りを躱し、
フリー・フリーズめがけ張り手を繰り出す。
バルチャーズ・ドーターの手のひらが体に触れ、光の文字列が走ると、
フリー・フリーズの腕は再び魔力を受け、真っ平らに潰されてしまう。
ニヤリと笑うバルチャーズ・ドーターがさらに攻撃をくりだそうとした時、
彼女の脚を何者かが強く払った。
「オリョリョ?!」
もんどり打って倒れるバルチャーズ・ドーター。
その視界に映るグラン・ギニョールの臣民の姿に思わず声を上げる。
「オーゥノーゥ!」
「ハイヤッ!」
その気を逃さず責めに転じたフリー・フリーズが
気合一閃のもと、放った拳が心窩に迫る!
慌てて左に転がり、辛くも攻撃を避けたバルチャーズ・ドーターであったが
体制を立て直す暇もなく、またもや他の臣民が迫る。
咄嗟に手で払いのけるも、臣民達は数をまし次々と攻撃を加えてくる。
「イイカゲンニ、シナサーイ!!」
たまらず『ランプ・シュガー』の能力を使い
数体の臣民をキューブに変えてしまったバルチャーズ・ドーター。
そして、息をつき立ち上がろうとするバルチャーズ・ドーターを鋭い気合が一喝する。
「ハイヤッ!!」
「ンホッ?!」
瞬間、バルチャーズ・ドーターの右腕を鋭い衝撃が襲う!
死角に回り込んだフリー・フリーズが魔力を込めた一撃をお見舞いしたのだ!
バルチャーズ・ドーターの右半身に走る光の文字列は魔力を込めた攻撃を食らった証!
魔力は更に奥深く浸透し右腕を麻痺させる!
「オゥ?!」
すぐさま左腕を振りかぶり、張り手を繰り出すバルチャーズ・ドーターであったが
その腕はただ空を切るだけ。
フリー・フリーズはすでに飛び退き、間合いをとってさらなる攻撃に備えていた。
かまえるその右腕からはランプ・シュガーのダメージは綺麗に消え去り、元に戻っている。
バルチャーズ・ドーターがフリー・フリーズをキューブ化し終える前に臣民達をキューブ化した為、
能力が無効化されてしまったのだった。
焦りを感じ、間合いを狭めるため飛びかかるバルチャーズ・ドーター。
だが、その行く手に、またもや次々と臣民達が立ちふさがり、攻撃を繰り出してくる!
「ヌホッ?!」
数体の臣民を撃破しつつも、やがて臣民の一撃が体にヒット、
対して反撃しようとするバルチャーズ・ドーターであったが
臣民達は一撃決めると、すぐさま離脱、そして別の臣民が攻撃、一撃を決めるとすぐに離脱
と文字通りの一撃離脱を繰り返す。
「ムッホオオオオオオオ!!」
やけくそ気味に吠えたバルチャーズ・ドーターが
世界的アスリートと見まごうばかりの見事なフォームで走り出す。
「逃げる気?!」
フリー・フリーズが怒鳴ると
バルチャーズ・ドーターはくるっと反転し
ふくれっ面をして怒鳴り返す。
「逃ゲタリ、シナイモン!」
そして声高らかにフモフモフを呼び寄せた。
「フモフモフ!カムヒアー!!」
「フモッフ!」
既にバルチャーズ・ドーターの考えを見越していたかのように彼女の元に飛び寄るフモフモフ。
何をするつもりなのか?!
フリー・フリーズが警戒していると、
突然、両者は互いに手を取り、恭しくお辞儀をし、
歌いながら踊りだした。
「タンタタタン♫ランラララン♫フワフワ綿菓子作リマショウ♬アナタト一緒ニ作リマショウ……」
「え?……なに、これ……」
突然、目の前で繰り広げられるファンシーな歌と踊りに
虚を突かれドン引きするフリー・フリーズ。
あまりにも予想外、あまりにも素っ頓狂なその行為に目を丸くしながらも、
ふとある噂話を思い出していた。
「そういえば聞いたことがある!
歌い踊りながら敵を討つ『戦う歌のお姉さん』とでも言うべき魔法使いがいると……
それはアンジェラの事だったの?!」
だとしたら、なにかヤバイ!
そう感じ、二人の踊りを阻止しようと踏み出すが、
行く手に従者ジッペイが立ちふさがり、近寄る事が出来ない。
その間にも、両者は軽やかにステップを踏み、クルクルと回り始めると
その周りを白くふわふわした綿状の糸のような、
もやっとした光が包み始める。
後ろから臣民達が飛びかかろうとも両者を包む綿は壁のようにビクともせず、
それら全てを弾き飛ばした。
「………アナタノ紡グ、ソレハ何?♪コレハ絹綿♪フェアリー・フロス!!」
呪歌を詠唱し終えると、両者を完全に包み込みこんだ絹綿が膨れ上がり、
爆発的に周囲へ拡散する。
絹綿は薄い霧のようにあたりに広がったが、視界を遮るほどの濃さはなく、
フリー・フリーズからはバルチャーズ・ドーターの姿がはっきりと認識できる。
しかしなにか、体に絡みつくような違和感があった。
「どうやら、めくらましの類では無いようだけれど…」
警戒し、慎重に様子を伺うフリー・フリーズが次の行動に移ろうとした一瞬の隙を突き、
顔のすぐ前、
まさに目と鼻の先にいきなりバルチャーズ・ドーターの顔が現れ、覗き込んできた。
「なっ?!」
反応する間もなく、腹に衝撃を感じ、後ろに弾き飛ばされるフリー・フリーズ。
二、三度バウンドした後、ゴロゴロと大地を転げ倒れこむ。
「い…いつの間に?!」
すぐさま体勢を立て直し、相手に向き直るも
既に視界にバルチャーズ・ドーターの姿はない。
「コッチコッチ」
自身のすぐ後ろから発せられた声に驚きながらも
振り向きざまに拳を振るうフリー・フリーズ。
だが、その拳は虚しく空を切るだけ。
「コッチダッテバ」
再び後ろから聞こえた声にフリー・フリーズが反応するよりも早く
バルチャーズ・ドーターの一撃が背中をえぐる!
「ぐあっ!」
背後からの攻撃に今度は前方に弾き飛ばされるが、
フリー・フリーズは手足を器用に使い辛くも地面に着地する。
「臣民よッ!」
気を取り直し、グラン・ギニョールの臣民達に号令を発しながら
さらなる一撃を喰らわないように、その勢いのまま横に走り出すフリー・フリーズ。
止まったままではどこから攻撃を受けるかわからない…
今はとにかく動き回らなくては…!
右に走ったかと思うと左に飛び、上へと舞い上がりつつも、突然急降下する。
トリッキーな動きで牽制しつつ
周囲を確認しながら索敵するフリー・フリーズの目が、ついにバルチャーズ・ドーターの姿をとらえた。
だが…
「早い!なに?あの速さは?!」
驚愕するフリー・フリーズ。
その目に映るバルチャーズ・ドーターは目にも止まらぬ速さで動いていた。
もともと、その体型に似合わず軽快な動きを見せていたバルチャーズ・ドーターだが
今のこの動きは明らかにそれの三倍、いや五倍の速さはあろう。
恐るべき速度で次々と臣民を撃破しながらフリー・フリーズに迫り来る!
「そうか!このモヤ、これがアンジェラのスピードを増しているのか!」
高速な動きで再度フリー・フリーズの間近に迫ったバルチャーズ・ドーターが、
強烈な一撃を見舞う。
『ン~、半分正解』
フリー・フリーズが吹っ飛んだ先に、既に回り込んでいたバルチャーズ・ドーターが
さらなる一撃を加えながら言った。
「正確ニハ、フェアリー・フロスノ、内部デハ、私以外ノ者ノ時間ガ遅クナルのデ~ス!」
連続する攻撃に大地に叩きつけられるフリー・フリーズ。
その目に映るのは悠々と歩きよるバルチャーズ・ドーターの姿…
「ソレデハ、コレデ、トドメルト、イタシマショウ!!」
強烈な攻撃の連打を受けて意識が朦朧とするフリー・フリーズめがけて
バルチャーズ・ドーターがとどめの一撃を繰り出した!
虹乃なないろを暗黒魔術結社『暗い日曜日』から守る為、
『ドクター・ダーク・ドーン』を追って異空間である『結界』の中を走る魔女会所属の魔法少女、
『一人王国・グラン・ギニョール』こと昼田操。
その後に彼女の従者である生きたぬいぐるみ『臣民』達が数体付き従う。
本来なら、今、彼女が進んでいるこの結界は彼女自身が貼ったものである為、
自らの意思で消し去ることも可能であろう。
だが、グラン・ギニョールはあえてそれをしなかった。
今、結界を打ち消せば虹乃家周辺にも被害が広がってしまう…それは避けねばならない
その考えのもとグラン・ギニョールはこうして結界を打ち消さず、
自らも敵の後を追い、その中を進んでいるのだった。
それに結界がなければドクター・ダーク・ドーンも容易になないろの部屋にたどり着いてしまうだろう
ならばユニベルサリスが来るまで持ちこたえる為にも、あえて結界を維持しなければならない
『結界』
それは見た目以上に歪んだ空間であり、一種の迷路にもなっている。
それ故に、魔法使いといえど、
『結界内からは、正確な道順や手順を踏まなければ抜け出すことは出来ない』のだ。
とはいえ、あの白羽の矢は多分『結界』を力ずくで越えるためのもの…
奴らが既になないろの部屋にたどり着いてるとしたら…
焦り、先を急ぐグラン・ギニョール。
そして悪い事に、そんな彼女の予想通り
ドクター・ダーク・ドーンとホワイト・ストークは既に結界の迷路を超え
虹乃なないろの部屋の前にたどり着いてしまっていた…




