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2014年/短編まとめ

Emetophilia

作者: 文崎 美生

ガハッ、ゴホッと噎せる彼女。


胃の中のものは全て吐き尽くされ、出てくるのは胃液のみ。


可愛いなぁ…。


普段の彼女も愛らしいけれど、嘔吐している彼女はもっと愛らしい。


「可愛いよ」


胃液まみれの彼女の唇にキスを一つ落とす。


苦しそうに眉を寄せる彼女。


涙の溜まったその瞳からほろりと落ちる雫。


荒い息で呼吸を繰り返す。


あぁ、もっと、もっともっと。


彼女を見ているとゾクゾクと背筋を走る官能的衝動。


欲を吐き出すために自身を銜えさせ、えづかせる。


「も、やめっ、……かはっ」


彼女自身が動かなくてもいい。


自分で動かせばいいんだから。


ぐっと奥まで欲を押し付けようとすれば、また彼女は嘔吐しそうになる。


それでも何とか堪えている。


面白くないなぁと溜息。


ペースを上げてそれを繰り返し欲を吐き出してやれば、その勢いでまた彼女は嘔吐する。


欲と胃液が彼女の口を汚し、床へこぼされてゆく。


こうすることでまた僕は満足する。


異常な光景をただ愛し見つめ、欲を吐き出し彼女に強要するのだ。

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