Emetophilia
ガハッ、ゴホッと噎せる彼女。
胃の中のものは全て吐き尽くされ、出てくるのは胃液のみ。
可愛いなぁ…。
普段の彼女も愛らしいけれど、嘔吐している彼女はもっと愛らしい。
「可愛いよ」
胃液まみれの彼女の唇にキスを一つ落とす。
苦しそうに眉を寄せる彼女。
涙の溜まったその瞳からほろりと落ちる雫。
荒い息で呼吸を繰り返す。
あぁ、もっと、もっともっと。
彼女を見ているとゾクゾクと背筋を走る官能的衝動。
欲を吐き出すために自身を銜えさせ、えづかせる。
「も、やめっ、……かはっ」
彼女自身が動かなくてもいい。
自分で動かせばいいんだから。
ぐっと奥まで欲を押し付けようとすれば、また彼女は嘔吐しそうになる。
それでも何とか堪えている。
面白くないなぁと溜息。
ペースを上げてそれを繰り返し欲を吐き出してやれば、その勢いでまた彼女は嘔吐する。
欲と胃液が彼女の口を汚し、床へこぼされてゆく。
こうすることでまた僕は満足する。
異常な光景をただ愛し見つめ、欲を吐き出し彼女に強要するのだ。