第二話 あれから
あれからもう8年が経った。
国々は、もうこれ以上争いをしたくないと誓って条約を結び戦争が終わった。
しかし、必要では無くなった軍人等が革命軍やら反乱軍やらを結成して裏で動いているらしい。
マリアは、遠くの国へ移住して1階がお店で2階が生活空間の物件を購入した。
流石に仕事は、しないといけないと思いお店を開いた。
お店の内容は、何でも屋である。
基本的には、浮気調査や迷い猫等そんな依頼を解決する。
赤ん坊には、ソルシャという名前をつけた。
女の子であるから可愛い名をつけたかったが、強くたくましい女戦士という意味でソルシャと名付けた。
ソルシャは、あれから大きくなり学校?というものに行くらしい。
私は、養成所なら知っているが学校というものがある事を聞き慣れなかった。
みんなで一緒に数学とか国語を学ぶとか。
自分からソルシャは、学びたいと駄々をこねるので仕方なく学校に行かせた。
その学校は、有名な上位の貴族がほとんどがである。
(ぐすん..結構金をもってかれるのが辛すぎるぜ)
そして、今日から学校が始まりである。
ソルシャは、早朝に起きお店を出た。
私は、心配なので一緒に行こうとするが...
『なぁソルシャ大丈夫?1人で行ける?一緒に行こうか?手繋ごうか?』
(ぐふふ!あえて心配をする事でこちら側にこさせる。そして...あー頭撫でたい。ぎゅーって抱きしめたいわぁ〜)
私の顔を見たソルシャは、ムッとした顔をして
『おい!顔に出てるぞ!この変態ババアがぁ!ストーカーみたいなことをしたら許さないからな。』
『あっあー!その怒る姿も可愛すぎる。ねぇカメラで写真撮って私のコレクションに入れていい?!』
聞く前にポケットからカメラを取り出した。
『あーもう後で良い?帰って来たら何枚も撮っても良いから。でも約束して私のストーカー行為をしない事わかった?』
『..はい。わかりました。お嬢様〜』
『わかったなら良し!学校のバスに乗って行くから迷わないし大丈夫だよ。』
『気をつけるんだぜ。いってら〜!』
早朝で寝ぼけていた私は、あくびをしながら見送った。
『行ってきます!マリア。』
そういうと近くに止まっていた学校のバスに乗り込み発車した。
『私みたいなのになるなよ。ソルシャ...』
そうポツリと呟いた。
『さぁーてとお店開くか。今日は、どんな依頼が舞い込んでくるかだな。報酬ガッポリと貰いたいもんだ。』
マリアは、背伸びをして店の中に入った。