すーぱー猫の日_20220222
我輩は猫である。
名前はまだない。
…と思う。
しかし、我輩を運んできた人間は、我輩を見て、
『ミケランジェロー』
とよく言っている。
…まさが我輩の名前ではなかろうな?
洋風は好かんので、無視するとしよう。
午前中はのんびりと過ごし、朝人間が置いていった飯を食べる。
飯を食べたら毛づくろいをし、また寝る。
我輩用なのか丸いもこもことした寝床が用意されているが、人間が寝ている寝床の方が広々としていてよいのでそちらで寝ることにした。
空に煌々と月が浮かぶ頃、人間はやってくる。
『ただいま、ミケランジェロー』
我輩の頭を撫でようとした手は避けてやった。
ちょっと寂しそうな顔をしたが、靴を脱いで部屋に上がっていく。
今日も茶色いカサカサする袋を机に置いた。
こんびにというやつの袋で、こんびに弁当とやらを持ってくるらしい。
我輩の食べ物ではないようなので、興味はない。
カサカサする袋はもらってやってもよいが。
『ミケー、ご飯だよー』
おのれの飯をでんしれんじに入れている間に、我輩の飯を用意したようだ。
我輩を優先する姿勢はよい、ほめてやろう。
『現金なやつめー』
少し乱暴に足に頭突きをしてやると、人間はにやにやと笑いながら我輩の頭を撫でた。
置かれた皿を見ると、たまにしか出てこない美味しいやつだった。
これは早く食べなければ。
ガツガツと食べていると、チン!という音がして人間が音の方に向かった。
チラッと横目で見ると、人間も飯のようだ。
早々に食べ終え、まだ食べている人間に近づくと、びーるを飲んだようで、我輩に絡んでくる。
こういうときのこやつは面倒くさいのだが、
『ミケランジェロー今日もね、部長がねー…』
愚痴を吐き出したこやつがかわいそうなので、仕方ない。
膝に乗ってやろう。
飯を食べる手を止め、我輩を撫で回し、撫で回し、撫でまわ…背中に顔を埋めてきおった。
そして深呼吸……変態か!
まぁ、我輩の飯を買うために頑張ってもらわねば困るので、今日くらい我慢してやろう。
飼い主視点
今日も仕事から疲れて帰ってくると、保護施設から引き取った猫…ミケランジェロが玄関でお出迎えしてくれる。
撫でようと思ったらするりと避けるツンデレちゃん。
でも可愛い。
嫌なことがあっても、猫を吸うと元気になる。
ご飯食べたらお風呂に入って寝よう!
布団に入ると、ミケランジェロも布団に入ってきた。
ミケランジェロ用の丸ソファは気に入らなかったのか、はたまた私と一緒に寝たいのかな…
何にせよ、可愛い…
お休みなさい。また明日。