タイムリープ
「ここは…俺の部屋か?」
気がつくと嵐は小学5年生まで住んでいた実家にいた。
それは有り得ない話であった、その実家は2年前に取り壊して、今は別の家が立っているはずだった。
「俺は今、夢の中にいるのか?」
そう思えざる終えなかった。体は子供に戻り、今は無い家にいる事。試しに頬をつねると痛みがあり。カレンダーを見ると2004年7月と書いてあった。
「マジかよ…もしかして…時間が戻ったのか?。」
ありえない、あり得るはずがない。俺はタイムリープした事になる。試しに今度は筆箱の中の鉛筆で手を軽く刺して見た。
「やっぱり痛みがある、って事は間違いなく時間が戻ってる。」
何が原因かは分からない、最後の記憶は部屋で目を閉じた事のみ。今現状は時間が戻り俺は小学1年生の頃に戻った事になる。
「もし…本当に戻ったのなら…救えるかも知れない…
あの悲劇を…」
もはや原因などどうでもいい。
時が戻り彼女を救えるならそれでいい。
嵐は拳を強く握りしめた。これで彼女を救える、助けられると強く、強く拳を握りしめて心に誓う。
俺は彼女の盾になる、何があろうと守り通すと、彼は強く心に誓ったのだった。
しかし、未来を変える事は生半可な事ではない。
彼は知らない、彼女の未来がどれほど残酷な物な物だったのかを、それを止めるのがどれほど苦行で痛みを伴う事になるのかを。