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グールズバーグの春を愛す ~屍食鬼の街の魔法探偵事件簿~  作者: 吉冨☆凛
第三章 亡き友の魂への誓い
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第六話 竜の探索

 銃撃が止んだ。

 バード・オブ・プレイは雪原に垂直降下し、着陸する。

「さて、動物(ケダモノ)ども、出番やで」

 ポルさんがクロネコと白イタチとタヌキに命じる。

 いや、一応ウチの社員だから僕を通して欲しいなあという気持ちと、ポルさん自身も充分『ケダモノ』だろうという気持ちがぶつかりあって何も言わないでおいた。

 作戦立案したのはポルさんだし、どうせ魔力バッテリーにしかならない僕なんて役立たずだ。

「白神はんの匂いがしたら教えてーな。あと、クロさんは腰抜けるから邪神食ったらあかんで」

 雪原はイカかタコの化け物みたいな邪神どもの死骸で埋め尽くされている。

 臭いもイカっぽい。

 ちょっと持って帰ってスルメでも作るかな。

「矢巻はん。ちびっとなら食べても構わんけど、食べ過ぎはSAN値に毒やで」

 ナイフでちょっと削って口に運んだ所をポルさんに釘を差された。

 味は悪くない。悪くないどころか最上級で濃厚なイカの刺身。

 ダイオウイカなんかは浮力を得るためにアンモニアを含んでいて食えたもんじゃないと聞いたことがあるけれど、この邪神は陸上型に進化したせいか、臭みなど全く感じられなかった。

 けど、なんか今怖い事言ったよね。

「頭パーになるから食べ過ぎダメって事」

 バード・オブ・プレイから降りずに無線で吉村さんが伝えてくる。

 まあ、いくら魔法の防御があるからって妊婦さんがこんな氷点下の世界に来ちゃいけないよな。

「ケダモンども、白神はん食った奴見付けたら、すぐに教えてーな。ワシらは認識票のチップ追跡してみるけん」

 僕の怪訝そうな表情に気付いたのか、ポルさんが説明してくれる。

「ああ、白神はんなあ、最初の一撃で真っ二つになってGPS信号はロスト。魔法航跡は辛うじて辿れたけども、散乱しまくってて肝心の体がどいつに食われたのか特定できんのや。後はアナログに匂いで探してもらうしかあらへん」

 ポルさん、めちゃめちゃ邪神の肉を頬張りながら上機嫌だ。

 正気を失いかけてるのかもしれない。

 いや、醤油とビールを渡してくれたから大丈夫か……。

 味としては日本酒が欲しいところだが、こっちの世界のビールは刺身にもよく合うのだ。

 マサムネがアルに乗って飛んでいる。

 ズルい。

 だが、ちっちゃいお手々であちこち方向を示しているみたいだから、一応仕事はしているのだろう。

 ポンコとクロが一生懸命雪原を駆けてアルについていく。

 あ、クロの腰が抜けた。

 欲望に勝てずに食っちゃったらしい。

 後で回収に行こう。

間が空いてしまいましたが、一応続いています。

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