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グールズバーグの春を愛す ~屍食鬼の街の魔法探偵事件簿~  作者: 吉冨☆凛
第三章 亡き友の魂への誓い
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第二話 たったひとつの冴えないやりかた

次の投稿はもう少し早いかもしれません。

(今回分量少なめだし)

「矢巻はん、目ぇ醒めました?」

 なんか気持ちいい肉球でほっぺをペタペタされている。

「何? どうしたの?」

 抱っこしていたはずのマサムネがいない。

 しかも、事務所の椅子じゃない。

 物凄い振動と轟音が響いている。

「どこ? 誰?」

 わりとパニクって僕は起き上がり周りを見渡した。

 最初に目に入ったのは人相の悪い人狼。

 こいつ、どんだけ人殺してるのよ。

 頭に角がある奴もいるし、ナイフをペロペロ舐めてるのはどう見てもゴブリンだ。

「ああ、騙すような事して悪かったなぁ。ここはバード・オブ・プレイの機内や。そんで、こいつらはうちの社員やで」

 ガラの悪い連中を見渡す。

 正直、町中で出会いたくないし、出会ったら即通報したいくらいの連中だ。

「まあ、矢巻はんから見たらえげつない奴らかもしれんが、気はいい奴らなんで、あんまり無碍にせんといてや」

 更に周囲を見渡す。

 (旧姓)吉村さん、マサムネ、クロ、ポンコ、山本さん、美人ネクロマンサー姉妹がいた。

 影の薄いというより半透明の白神も。

「どうなってるんですか?」

 一番状況を把握してそうなカワウソのポルさんに聞く。

「ああ、白神はんの肉体をちょっとでも取り戻しにルルイエに行く途中や」

 そう言えば、昨日、フランソワさんとの会話の途中で寝落ちしたんだった。

 あれは何か不審だな。

 マサムネからカリカリを貰って、その後急速に眠くなった……。

「おい! マサムネ! あのカリカリ……」

 美少女山本さんが僕の言葉を遮った。

「矢巻さんには暴走して頂きたくないので、ちょっと睡眠薬とビタミン剤を投与させて頂きました。作戦に関してはポル様と協議してそれなりに成功が見込める案を採用させて頂きました」

 あのカリカリは睡眠薬だったのか……。

 まあ、いいや。

 こっちの世界じゃあお薬飲みたくない子たちも多そうだから、カリカリに偽装した薬も色々あるんだな、きっと。

「ほな、ワシからざっと説明したるわ。あと二時間くらいでルルイエ言われる土地に着くから、白神はんを飲み込んだ奴を探してぶっ殺す。そんで白神はんの死体持ち帰って科学省の培養槽にぶち込む。ある程度体が戻ったら魂をそっちのデバイスから白神はんの頭に戻す。簡単な話や」

 簡単なのか簡単じゃないのか僕には判断し難い。

「まあ、ここまでがプランA」

 プランBもあるのかよ。

「まあ、ダメやったらそん時はそん時考えましょ」

 無いのかよ!!

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