表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

③ 地下神殿

 乱入者vs国民の様相をていしてきたころ。

 そもそもの闖入(ちんにゅう)者たちは混乱に乗じて王宮の地下神殿にたどり着こうとしていた。


「外の様子はどうだい」


 ファティマは王宮の屋根上から国を見渡す。


「武器を持ったアマゾネスがみんな闘技場に押し寄せてる。すごい数だよ」


「幸運に助けられたぜ。さて、しっかり見張っておいてくれよ。これからが正念場ってやつだ」


 護衛兵の気配をうかがいながらルッツォは進んだ。


 地下神殿はもともと地下洞穴だった空間に手を加えたものだ。

 かべに発光石が埋め込まれてるとはいえ、うす暗く、足もとがおぼつかない。


 キプリングの野郎……

 あいつらが仕掛けてこなけりゃ、今ごろ女たちとたわむれてたってのによ。

 こんな危なっかしい状況におとしめやがって。

 まずはあいつらを八つ裂きにしてやる。

 話はそれからだ。


「ルッツォ」


 角の先から強い光がもれでている。

 誰もいないことは気配で察知していた。

 ルッツォは光に目をならしてからポッカリと口を開けた最深部の祭壇の階段をのぼる。


「おいルッツォ」


「どうしたってんだ。もうエメラルドまで手が届きそうな所まで来てるんだぜ。あと三段で祭壇の階段をのぼりきる。自由の身になりゃ好きなもんをたらふく喰わしてやるからな」


「緊急事態だ!!」


 闘技場がクレーターに変わり、中心にいた銀髪の男が今、王宮への長い道を歩き出そうとしている。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ