人形ではない、生きている僕の姿を
本当の僕を受け入れてくれる人なんているのだろうか─。
母は大手アパレル企業の経営者、父は某国立大学の学校長という両親の元に産まれた。
その上、母譲りのサラサラの茶色い髪に大きな色素の薄い瞳、父譲りのスっと鼻筋の通った高い鼻にキリッとした眉毛という恵まれた容姿を持つ少年は、幼少期から期待の目にさらされて生きてきた。
皆は羨むが少年は成長するにつれ、とある悩みが出来た。
「一体僕の何を知って皆は近づいてくるんだ。僕はいつ出会えるんだ、僕の本当の気持ちを理解してくれる誰かに。」
僕だって本当は誰かと泥まみれになり遊びたい、一緒にゲームをしてはしゃいだり、友達の家にお泊まりしたり。
しかし、誰にも打ち明けられなかった。
だって皆が期待してるのは品性にあふれ、学業をこなし、将来は安定した職に没頭する僕の姿だ。
ある時、その事で考え過ぎてて涙が止まらなくなり親に黙って家を飛び出した。辿り着いた公園のベンチで座ってると、ある少女が僕の目の前に立ち止まった。
「君は…」
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主人公:天津神 尊
17歳の少年。容姿、学力、運動神経のどこをとっても優れている。
華寺 友結
17歳の少女。とても明るく不思議な子。母と二人暮らし。主人公とは公演で出会う。
降星 未来
16歳の少女。大手動画サイトの人気配信者。動画ではとてもアイドルのようなキャラだが、現実はおどおどした感じ。
宮島 陽介
17歳の少年。未来が密かに思いを寄せている相手。尊同様容姿にとても恵まれているが、学業はいまいち。元気な中心人物キャラ。