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Ep.44

 それから授業は少々、マナー講座とデビュタントの準備をメインにして学園生活を送ること2週間…あっという間に時間が過ぎていく…中には時間が足りない!と嘆く生徒もいた。


 デビュタントまで後1週間


 ☆★☆★

 ある日、アルテはメリナから贈られたドレスを確認するため伯爵邸に向かっていた。またヴィクトールの監視が再開した、彼もアルテの監視する時間がやっと作れたようだ。


 前回の事があってか…ヴィクトールはアルテにドレスを送る事はしなかった。大失敗に終わったから二度と同じ過ちをしたくないからだろう…

 …送らなくて大正解だ


「……」

「(どんなのが出来たのかな)」


 アルテがドレスを見に行くとも知らないヴィクトールは無表情で彼女を見ていた。アルテは目線に気付かなかった…


 ▼△▼△

 伯爵邸に着いた。

 アルテは速やかに降りて中に入った。ヴィクトールも後を追い中に入った。


 扉を開けるとルアンとエナリアが箱を持ったメイドが話していた。アルテとヴィクトールが来たのを確認すると顔を向け口を開いた。


「お帰りアルテ、お久しぶりですクローウェルズ殿」

「お久しぶりです…レクイエデ伯爵様」


 それぞれ挨拶をした後、若いメイドがアルテに箱を見せた。


「お嬢様宛てのモノです」

「部屋で確認する、持ってきて」

「畏まりました」


 アルテはメイドと共に先に離れた。エナリアも頭を下げて2人に着いて行った。

 残ったルアンとヴィクトールは客間に移動し他愛の無い会話をした。


 ヴィクトールの頭はメイドが持ってたアルテ宛の箱の事でいっぱいだった。


「(アレは何だ?アイツはアレの事を知ってて帰って来たのか?)」


 ▼△▼△

 アルテの部屋

 メイドから箱を受け取り蓋を開けた。


「わぁ…」

「まぁ…素敵…」


 入っていたのは赤と黒、そして金のドレスだった。細身のアルテにの体格に合うよう作られた…世界で1着しかないドレスだ。色合いはヴィクトールのドレスに似てるがデザインが全く違う。


 使われてる布生地は全てローレルで作られたモノ、独自の技術で暑さにも寒さにも適してるらしく、その布で出来た服だけで1年を過ごせるおの事…

 またドレスと共に手紙も入っていた。どうやら1着で3通りの着方があるそうだ…。色が変わる仕組みらしい…これもローレルの布技術…恐ろしいな今は赤と黒がメインで白が装飾だが、何かする事で変わるとの事…。

 アルテは一度着てみる事にし、メイド達によって着飾れる。また話を聞いたのかニーナを抱いたエフィニアもやって来た。


 しばらくして…


 着替えたアルテは鏡を見た。Aラインのドレスだが下部は広がり過ぎず長過ぎず、ワンピースに近く、着心地すらもワンピースを着てるような感覚だった。ドレスだから動きにくい印象があったが、メリナのドレスは全然違った。

 まさにアルテの理想通りのドレスだった。ヴィクトールが送ってきたドレスとは大違いだ。


「まぁ…とても素敵よアルテ」

「キャッ!キャッ!」

「フフッ そうね、お姉様綺麗だね~ 本当にお似合いですよアルテ様」

「ありがとうございます」


 着飾ったアルテを見てとエナリア達は見惚れた。ニーナも「綺麗」と言うようににキャッキャッと笑った。赤ん坊でもわかるのだろう、このドレスの素晴らしさが…


「(びっくりする程動きやすい…派手すぎず地味すぎない、これなら変に目立たないね)」


 その後、再び着替えてメリナからのドレスを箱に戻して収納魔法にしまって部屋から出てルアンとヴィクトールの元に行った。




 ヴィクトールは終始アルテ宛の箱が気になっていた。しかし彼が聞いてもアルテは答えない、教えないだろう。彼は聞こうにも聞けなかった…そして寮に帰る時間になった。

 その後、伯爵家の馬車に乗り帝都で降りてからメルデナ修道院行きの馬車に乗り換えて寮に帰った。

 ヴィクトールは聞くことが出来ず、アルテは最後までドレスの事を言わなかったのだった。



 △▼△▼

 翌日 デビュタントまで残り4日

 学園に城からの使用人や騎士がやって来て警備と準備をした。準備は大詰め、あとは無事に開催されるのを待つのみ。


 準備を終えた生徒は授業に集中する。皆デビュタントに受かれていたが授業は真面目に受けていた。

 授業内容が大きく変わった授業もある、受かれてばかりではいけない。


 このまま何も起きなければ良いのだが…


 ……しかしその思いを裏切るかのように、事件が起きた……


 それはこの日の午後、突如学園にシンシアの悲鳴が響いた。


 アルテと監視していたヴィクトールは庭園でその悲鳴を聞いた。…例え誰かがアルテだと決めつけてもヴィクトールが常に隣にいたので無実は証明出来る。そこは感謝したい。


 場所はAクラスの隣の教室にある空き教室、そこには既に多くの生徒が中の様子を見ながら何か話していた。

 アルテとヴィクトールもやってくると、誰かがアルテがやったんだろと呟こうとしたが、隣にヴィクトールが居たので止めた。ヴィクトールと居た彼女がシンシアに嫌がらせ等出来るわけ無いから。


 2人も中の様子を見た。


 そこにはズタズタに引き裂かれた白とピンクのドレスと泣きじゃくるシンシアの姿があった。

最後までありがとうございました。


面白かった、面白くないからもっと努力してと思っていたら下の星、評価をお願いします。

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作者の励みにもなります!


次の更新も気長にお待ちください

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