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Ep.42

 4月になりアルテ達は2年生になった。新たな生徒兼修道士達がやって来た。


 アルテはAクラスだった、今度は成績だけでなく選択授業が関係してるそうだ。1年で同じクラスだった生徒はあまりいなかったが、に選択授業で知ってる生徒は何人かいた。


 選択授業が関係してると言うことは…ヴィクトールとアルテはまた同じクラスって事だ。そして…最悪な事にライフォードとシンシア、そして従者マルクスと同じクラスだった。

 キャロラインとヘレナ、リリアナはBクラス。Bクラスには令嬢しかいないらしい…。


「あらアルテさん、なんでこのクラスにいるの?」

「今年はこのクラスだから」

「そうなの?…対して優れても無いのに?」

「…」


 アルテは何も言わなかった自分を褒めたかった。

 まぁAクラス=天才の集まりと考えてしまっても可笑しく無い、現に去年がそうだったから。


 何度も言うが、アルテ達の学年は全員レベルが高いのだ。中間に居るアルテが馬鹿って訳では無い、順位は変わらないが点数は落としてない。


 そんな事も知らず、Aクラス=天才の集まりと思ってるシンシアはアルテが天才だけのクラスにいるのが気にくわないみたいだ。


 …選択授業でのクラス分けなのだが、何故授業で会うことの無かったシンシアが同じクラスなのだろう…そう思っていたが…恐らくライフォードが関係してるのだろう。

 来月にはデビュタントが行われる、皇太子ライフォードのデビュタントでもあるので今までよりも豪華なデビュタントが開かれるだろう…


 アルテに興味を無くしたシンシアは自分が婚約者だと言うようにヴィクトールに抱きつく。ライフォードとマルクスが止め、ヴィクトールは嫌がるがシンシアは離れようとしなかった。


 アルテは教材を確認しながら周りの声を聞いた。


「そう言えばさ、オーティス皇子殿下が入学したんだよね」

「一昨日留学から帰ってきたらしいよ」


「今年は色々起こりそうだね~」


「誰が皇太子殿下の婚約者になるのかな?」

「そんなの1人しかいないでしょ」


 誰かの言う通り今年は色々と起こりそうだ。皇太子の成人と婚約者発表、そして他国から帰ってきたオーティス皇子の入学。

 …色々起きても問題事が起きなければ良いのだが…


 ▼△▼△

 午後

 アルテは聖堂に行きミラリアを訪ねていた。冬休みや三学期で話を聞いていた。

 あれから半年ほど経ったが、未だに情報が得られてないとの事だった。帝国で最も力ある組織でも追えないとは…

 しかしミラリアは気になる事を言った。


「我々が何も手掛かりを掴めてないと言うのは、それ程の力を持つ者が手を回してる可能性があります」

「セシリア教団から証拠を隠滅する程の?」

「強力な後ろ盾があれば簡単には事を揉み消す事も隠滅するのも可能です…。例えばの話です、もし他国の王族や裕福な人物が暗殺者を雇っていたら…どうなるかわかりますよね?」

「はい」


 国の権力者や彼らと連なる人物、金持ちなら簡単に証拠を隠滅する事が出来る。もしくは雇った暗殺者を見捨てて自分が無関係だと示す事も出来る…


 つまり、アルテを襲った新人女暗殺者の裏には強力な後ろ盾がいるって事だ。

 帝国で最も力ある組織であるセシリア教団が苦戦してるのが何よりの証拠だ。


「これまで通り調査は続けますが…お伝え出来る事が変わらないと思われます…。しかしこのまま調査を打ち切るとアルテ様に被害が出る可能性がありますが…」

「……(このまま続けてもね…)」


 手詰まりな状態が続くのなら打ち切ってしまう方が良い。

 …いや、むしろ一度調査を止めてもらう方が良いかもしれない。


「ミラリア様、調査を一度止めても構いません」

「アルテ様!?何を仰って…」


 ミラリアが焦るのも当然、アルテは周りから黒蝶だの悪女だの呼ばれてるが伯爵令嬢なのだ。

 しかしアルテはそれを利用する気だ。


「相手が尻尾を出さない限りこの調査は難航するままです。ですのでそれを利用しましょう」


「利用?」


「セシリア教団が私の依頼を打ち切ったと知ったら、彼らは再び私に仕向けて来るでしょう。

 それに、あの暗殺者と雇い主の狙いは恐らく私の死ではなく、私に傷を付ける事です」


「つまり…同じことをしてくる可能性が高いと…]


 アルテの説明を聞いたミラリアは考え込んだ。確かに悪くは無いが…危険なのだ。


「しかし、その状況で誰がアルテ様を守るのですか!?」


 …アルテを守ってくれる人なんてこの世界に誰も居ない…。

 婚約者はアルテの命を奪う側だ、家族は微妙だ。両親は協力してくれるとしても兄2人はどうだ?むしろ敵に情報を流すだろう…

 そしてセシリア教団の影を個人で依頼するのも良くない。


「大丈夫です。自分の事は自分で守りますから」

「なっ!…」

「ミラリア様達には犯人を捕らえて貰いたいのです。その為には…私自らが囮となります。ミラリア様達には捕らえる事だけに集中して欲しいのです」

「っ…」


 確かに被害者本人が囮となれば犯人は再び動き出すだろう…。同時に得られなかった新たな情報等も得られるかもしれない…

 ミラリアも手掛かりを得て犯人、暗殺者を捕らえたい気持ちは有るが…


 …悩んだ末ミラリアはアルテの案を飲んだ。

 アルテが去った後、一度調査を止めるよう影達に命じたのだった…。

最後までありがとうございました。


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