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Ep.29

 エフィニアとニーナが使ってる部屋に入った。 彼女は娘を床に下ろした、するとニーナは1人楽しげにずり這いをした。


「きゃ~」

「もう どこ行くの~?」


 床にはずり這いの妨げになるものは一切無く、片付いており綺麗な状態。おもちゃはニーナの手に届かない場所に置かれてる。簡単には落ちないようになってた。


 首は座っており もうずり這いも出来るニーナ…ホント、何時生まれたのだろう。

 ロイドはソファーに座りアルテを睨み付ける。アルテは兄の目線を無視して床に膝をついてしゃがんだ。

 するとニーナは目を輝かせ、アルテの膝目掛けてずり這いをした。可愛らしい声を出しながらノシノシとやって来る。


「キャ~」

「……」


 膝に着くと膝に乗って彼女を見た。アルテは困惑しながらニーナの頭をそっと撫でた。ロイドと同じ金髪とエフィニアと同じ青い瞳…人形のような可愛らしい顔立ちをしていた。


「…何時生まれたのですか?」

「5月に出産しました。今7ヶ月です」現在12月

「5月…」


 アルテが夏休み帰らなかった事が仇となったのか…ニーナの事を知らされなかった。アルテを嫌ってるロイドとルイスなら教えないだろうが、両親まで教えなかったとは…

 やはり彼らにとってアルテはその程度なのだろう。


 7ヶ月なら首が座りずり這いが出来る頃 誰も教えようと思わなかったのだろうか…。


「ロイドやお義父様 お義母様から聞きませんでしたか?」

「えっと…」

「ゴホンッ」

「(面倒くせぇ~)…聞きました」


 ロイドがわざとらしく大きな咳払いをした。面倒事を起こしたくなかったので聞かされたと言う事にした。きっとこの後面倒な事言われるぞ…

 エフィニアにどんな態度で接してるのだろう…


「あぅ」


 アルテはニーナを抱き上げた。軽い…でも重い、生きてる証拠だ。

 ニーナは小さな手でアルテの髪を掴んだ、その時ロイドが手を離させた。


「ダメだぞニーナ」

「ん~!」


 娘に汚れたモノを触らせたくないのだろう。エフィニアにはアルテの髪を引っ張ってはいけないと注意する光景にしか見えなかった。


「……」


 アルテの髪は肩の辺りまでの長さ、彼女が下を向けば簡単にニーナの手に届く。

 きっと髪を切れと言われるだろう…本当に面倒だ。


「んん!」

「髪を引っ張ってはダメだぞ(汚ないモノを触らせるな)」


 ニーナは父に楽しい時間を妨害され不機嫌そうな声を出す。

 また一瞬でアルテの腕からニーナを抱き取り、自分の腕の中に入れた。


「……」


 1秒もアルテに触らせたくないのだろう。まぁ…仕方がない事だがな。純粋に信託の黒蝶だと思ってるからこその対応なのだ。

 国に厄災をもたらす存在から大事な娘を守る…ある意味正しい行動だ。


「……」

「(睨むなよー…)お義姉様、私は失礼します」

「そんな、もっとニーナと遊んで欲しいのですが…」

「んん~!」

「エフィ、ニーナは寝る時間だ」

「ロイド…ごめんなさいアルテ様、ありがとうございました」

「こちらこそ、楽しい時間でした」


 アルテは部屋を出て行き、急いで自室に向かった。ロイドに捕まる前に早く自室に戻らなくては


 ▼△▼△

 アルテが去った後、ニーナは泣き出してしまった。


「ふぇぇん!」

「よしよし、悲しいね。寂しいね…大丈夫よ、お姉様とはまた明日会えるからね」


 アルテが去ってしまい、泣き出してしまったニーナを慰めるエフィニア。

 ロイドは部屋を出ようとしたが妻に止められた。


「何処に行く気?まさかアルテ様を追いかけようとしてるの?」

「忠告をしにいくだけだ。事が起きてからじゃ遅いんだエフィ…」

「なんの忠告?」

「エフィ、アイツは危険だ。ニーナに危害を加えるかもしれない」

「やめてよ…ニーナの反応を見たでしょ?ニーナは彼女に怯えてないわ、むしろ初めて会ったのに一目で懐いたの」

「何か卑怯な手を使ったかもしれない」

「ロイド!」


 ロイドは部屋を出ててアルテの部屋に向かった。

 エフィニアは泣く娘を慰める為、追いかける事が出来なかった。


「アルテ様はそんな人じゃないわ…何で皆彼女に険悪な目を向けるの…」



 ☆★☆★



 エフィニアはピンクブロンドと青い瞳をした美しい女性、年齢はロイドと同じ21歳。ロイドと20歳の時に結婚し、今年の5月にニーナを出産した。


 帝国騎士団の治療士で男爵家の令嬢だった。光魔法と浄化、そして優れた治療魔法を使う事から一目置かれていた。

 そんな彼女にレクイエデ伯爵家のロイドが一目惚れした。

 ロイドとエフィニアは同じ学年だったがクラスも選択授業も異なっていた為、会う機会が全く無かった。しかし偶然にも同じ職場で2人は出会った。ロイドと同じように卒業と同時に宮廷治療士になり、後に騎士団の専属治療士になる。



 女神のような美しいエフィニアだが…実は黒や暗い色の花を好む少し変わった収集家。黒い薔薇を初めとした黒いチューリップやビオラ、ダリア等、鮮やかで明るい色よりも黒や紫系の花を好み集める女性だった。

 だからアルテの黒髪を見て「綺麗…」と呟いたのだ。


 …彼女の好みは娘のニーナにも遺伝してたようで、アルテの黒髪見ても怯える所か目を輝かせた。そこはエフィニアの血が濃かったようだ…


最後までありがとうございました。


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