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Ep.26

お待たせしました

 それから数日経って…期末試験となった。アルテは落ち着いた様子でスラスラと解いていく。教室では『騎士科』や各選択授業の中にあるエリートしか選べない授業を受けたい為か、闘志を燃やして試験を受けてる生徒が沢山いた。


 ヴィクトールは冷静に解いていき、ヘレナは所々悩んだり、小さく唸ってたりしながらも解いていた。


 ★☆★☆

 1週間後

 結果が出た。この試験に命かけてる生徒は多い、皆して険しい顔をして試験結果を見ていた。

 1位は皇太子ライフォード、2位は変わらずマルクスとカルヴァンが同位、キャロラインが4位と、その下は9月の試験と同じような並びだった。

 アルテはというと25位、これも同じだった。しかし違うのはヴィクトールとシンシアの順位。


 ヴィクトールは15位、シンシアは35位となっていた。(前回は10位と30位)

 ヴィクトールは狙ってやってると思うので何も言わないが…シンシアは…何も言わないでおこう。


「クスンッ…下がっちゃった…」

「大丈夫です聖女様!」

「気にする必要はありません!」


 周りからシンシアを慰める声、流石ライフォード様だと称える声、キャロラインを褒め称える者達の声が聞こえた。

 それだけじゃない、称え合う声だけでなく馬鹿にする、侮辱する声もあった。


「クスッ…西倉庫で男と遊んでるからよ」

「悪女は前回も同じ順位だったな」

「低能なのね、ワタシの方が上みたい」


 クスクス ヒソヒソ…アルテを馬鹿にする声が飛び交う。誰かが口を開けば一緒になって言い出す。


「(これ以上は頑張っても順位は上がらないかな)」


 前回の試験と順位がほぼ同じ、アルテが頑張っても変わらないのは確かだ。


 ▼△▼△

 期末試験が終わり11月も残り5日となった。この日までに2、3年時に学ぶ授業内容を決めた。


 アルテが選んだのは『剣術』から『剣術応用』、『魔法薬作成』から『魔法薬 応用』、そして『古代文字·魔法陣解読』から『魔法陣解読基礎』を選択した。

 どれも応用や1年時に学べなかった内容、身につけて損はない。(卒業後の人生があるかはわからないが)


 後は問題を起こさずに5日間を過ごすだけ…これが大変だ


 アルテが何もしてなくてもシンシアやライフォードが絡んでくる。キャロラインや側近達が絡んでくる事は無くなったが、シンシアと親しい者達が絡んでくるになった。


「……」


 それだけじゃない、彼女が暗殺者に襲われた日から背中に刺さるヴィクトールの目線が以前よりも増して痛い…何もしてなくても睨まれ、怪しく見られてしまう。

 彼女を守りたいのか監視したいのか…どっちなのだろう。


 そんな濃い5日を乗り切り、やっと冬休みになった。


 ☆★☆★

 かなり濃い二学期だったが、ようやく周りの目から解放される。

 今回は伯爵邸に帰る予定だ。荷物をまとめると鞄一つで済んでしまった、自分の荷物の少なさに少し呆れる


 寮母に鍵を渡した後セシリア教団を訪れた、もし手紙等があったらレクイエデ伯爵家にと伝えると、教徒はミラリアに伝えておくと言ってくれた。その後メルデナ修道院を出て帝都にある馬車に乗り伯爵邸に向かった。


 △▼△

 レクイエデ伯爵家には2人の息子と1人の娘がいる、その娘がアルテ。

 そして2人の息子は『ロイド=レクイエデ』と『ルイス=レクイエデ』、双子の兄弟で15歳のアルテとは6歳離れてる(21歳)

 1番目の兄ロイドは18歳の時に帝国騎士団に入団した。騎士科を選択していたので在学中に入団試験を受け見事合格し、卒業と同時に騎士団に入ったのだ。騎士団の治療士をしていた女性と出会い去年結婚した。義理の姉となる人とは会ってるし結婚式にも参加した。


 そして2番目の兄であるルイスは騎士科ではないが、ロイドと同じように卒業と同時に宮廷魔法士になった。こちらも選択授業の中にある魔法術関連の授業を選んだエリートだけが受けれる魔法士試験を受け見事合格した。

 現在も独身だが職場で結構モテてるそうだ


 兄2人は母エナリアと全く同じ金髪と紅い瞳をしてる美形だ。

 対するアルテは彼女の紅い瞳のみを受け継いで生まれた。父ルアンは白銀の髪と黒い瞳…アルテの黒髪を誰も持ってない。

 彼によると母(祖母)と弟(叔父)が黒髪らしい…

 レクイエデ伯爵家に黒髪の遺伝子が完全に無いって訳では無いようだ。



 アルテは兄達が少し苦手だ。会う度に嫌がらせをされ、嫌味な事を言ってくる。両親が悪戯を止めるよう言ってたが、悪戯が止まっても嫌味やからかってくるのは止めなかった。

 最初は容姿の違いを指摘する所から始まった。

「悪魔だ」「魔女だ」とアルテを信託の黒蝶だと思い彼女の黒髪と容姿を指摘した。まだ幼かった事もあり、彼らは残酷な嫌がらせも平気で行っていた。

 黒髪の上に白い染料を落としたり、友人を連れてきて見世物のように馬鹿にして紹介したり、後ろから彼女の髪を切ったり等、やりたい放題していた。

 両親が止めなかったら嫌がらせはエスカレートしていただろう。


 そんな印象しか無い兄達…正直会いたくない。アルテがそう思っても馬車は伯爵邸に向かう。

 出来れば兄達に合わず過ごせれば良いのだが…無理だろうが。


 午前10時頃、アルテは伯爵邸に帰ってきた。

最後までありがとうございました。


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次の更新も気長にお待ちください

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