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Ep.22

 アルテが教室に向かってる頃、学園の隅でキャロラインと取り巻き令嬢の1人ヘレナが昨日アルテに接触した女子生徒を問い詰めていた。


 実はヘレナがアルテと同じクラス、キャロラインとリリアナは共にAクラスだった。その為、ヘレナは女子生徒がアルテに西倉庫に行くよう言ったのを見ており、キャロラインにも報告していた。しかし時間まではわからず、何時なのかわからなかった為、キャロライン達が西倉庫に来たのはアルテが襲われた後、殺させかけたアルテを見てシンシアは逃げ出した人物と情を交わしていたのだろ!と叫びアルテを侮辱していた。


 遅れてきたキャロラインは、咳き込み、上手く呼吸が出来ず動けないアルテの状態がただ事では無いと見抜き、周りの目を気にせず彼女に接触した。


 そしてアルテの首には手で絞められたような青紫色の手形が残っていた…。

 彼女達はこれを見てアルテが知らない男と会っていたのではなく、倉庫の中で殺されそうになっていたと理解した。


 アルテが悪女だと呼ばれても関係ない、キャロラインと2人はアルテを寮に連れていった。



 あの後キャロラインとヘレナはアルテを運び、リリアナは学園の教師にアルテが暗殺者に襲われ負傷したと報告した。

 しかし学園はアルテの、悪女の自作自演だろと言ってリリアナの言葉を信じなかった。

 その後、怒ったリリアナは今日の朝、アルテが聖堂を去った後に教徒にアルテと同じ事を言った。そしてミラリアが対応してくれた。



 またアルテを部屋に運んだ後、ヘレナはキャロラインに彼女に西倉庫に行くよう促した女子生徒が怪しいと話していた。ヘレナがその生徒の容姿や特徴を話すと、キャロラインはすぐにわかったのか明日問い詰めようと言った。


 キャロラインが言うには彼女はCクラスの生徒で同じ選択授業を選んでる為、ヘレナから容姿や特徴を聞いてすぐにわかったようだ。

 名前は『ティアナ』、帝国の隅に暮らす男爵家の令嬢との事だった。


 ▼△▼△

 そして冒頭に至る。


「ティアナ=グランティさん、貴女、昨日レクイエデさんに西倉庫に行けといってましたわね?」

「ヒッ!し、知らない!わたし関係ない!」

「関係ない訳無いでしょ?ワタシ、Bクラスのヘレナと申します。貴女がアルテ=レクイエデさんにそう言ってる場面をこの目で見ていましたの」

「っ!!」


 目撃者が居たら言い逃れは出来ない。ヘレナだけじゃない、Bクラスにいた生徒全員が彼女がアルテと接触してるのを見ている。彼女に逃げ場は無い。


「貴女はこうなることを知ってましたの?」

「し、知らない!わ、わたしはレクイエデさんを西倉庫に行かせろと、言われただけで」

「誰に!!」

「ひっ!」


 キャロラインとヘレナが圧をかけて彼女を問い詰めると、彼女はゆっくり口を開いた。


「わ、わからないのです!ただ、昨日の朝、ワタシの部屋の扉の下に手紙が置かれてて、従わなきゃ男爵家を、家を没落させるって書かれてて!」

「ふざけた事を!」

「落ち着きなさいヘレナ」


 犯人を庇ってるようには見えないが。しかし脅されていたとはいえ、やった事は済まされない。


「貴女は脅されたとえ、殺人に手を貸した共犯者よ!レクイエデさんが抵抗したから未遂で終わったけど、貴女が犯人に手を貸した事実は変わらない!」

「っ!!」


 キャロラインの正論に圧巻され、ティアナは地に足を着いて泣き出した。

 そしてリリアナがタイミング良くセシリア教団の聖騎士を連れて現れた。


 ミラリアがアルテと話してる時、そしてリリアナと話してる時に呼んだのだろう、このわずか数分で彼らを用意するなど…流石大司教補佐だ。


「大司教補佐 ミラリア様の命により参上した。ティアナ=グランティ男爵令嬢、同行願おう」

「っ……」


 ティアナはセシリア教団の聖騎士に拘束され学園を出ていった。そのまま馬車に乗せられ何処かに連れていかれたのだった。


 時刻は7時半前、幸いにも登校していた生徒はほとんどあらず、騒ぎになる前に聖騎士が去ったのでこの事を知る生徒は3人以外誰も居ない。


 ▼△▼△

 そして時刻は8時、登校し朝のホームルームを終えた生徒達で賑わう廊下。


 アルテはキャロライン達を見つけ駆け寄った。


「『ソルファージュ』様」

「おはようございます レクイエデさん」


 キャロラインは何時も通り扇子で口を隠しながらそう言った。

 彼女はアルテの首元を見た。あれほどくっきりとしていた青紫色の手形が綺麗に消えていた。


「災難でしたわね」

「…ご迷惑をおかけしました。ありがとうございます」

「フンッ…これまでのお詫びですわ。今後ともよろしく」

「「っ!!」」


 周りはキャロラインとアルテのやり取りを見て驚いていた。

 キャロラインはそう言って背を向けて教室棟から離れて行き、取り巻きのヘレナとリリアナもペコリと頭を下げて去って行った。



 この光景を離れた所から見ていたシンシアは、爪を噛み、アルテとキャロライン達を睨み付けていた。


最後までありがとうございました。


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