7/8
4月26日
もうすぐゴールデンウィークが始まる。
憶良家の皆んなもソワソワしている。
どこに遊びに行く?
休みの日は迫っていて、皆んなで出掛ける日も決まっているが、内容は決まっていない。
「オレ、一緒に遊びに行く」と何度も五郎が言っていたのを次郎が聞いて嗜めていた。
「留守番しないといけない。留守番は大事な仕事」次郎は、いつも通り大人の考え方で静かに五郎を嗜める。
燈が「にいちゃんに言ったら絶対に留守番しろって言いそー、1日だけだし留守番でも仕方ないかなぁ〜」
行きたいなぁ〜、行きたいなぁ〜と母さんは五郎の頭を撫でながら呟いていた。母さんが連れて行きたいとは言わず、五郎の気持ちを一生懸命に代弁しているかの如し…
母さんが急に大きな声で「2人とも連れて行こう。皆んなで行こう」と言い出した。何故か決意表明のような力強さに、燈と次郎と五郎はニコニコ顔になった。