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4月15日
気がついたら、いつも布団に入る時間になっていた。母さんが1番に寝る準備を始めてくれた。
次郎お五郎も母さんについて行く。
五郎は遊び足りないらしく、ちょっと不服そうな顔で寝る準備に参加しようとしていた。
お布団の上でゴロゴロ転がる予定であった五郎が騒ぎだした。
「わー、わ!母さんが布団たたんでない。朝からひきっぱなしや、布団たたんでない。朝からひきっぱなし、布団が煎餅になる。」
「布団ひきっはなしや」
「布団ひきっぱなしや」
五郎が大騒ぎしている。
次郎がいつも通りの声で「忘れる時もあるやろ」と言っていた。
冷静な次郎からの言葉に、五郎の口がだんだんととじてきて。何も言わずに手と足をバタバタさせていた。
しばらくすると、五郎の手足も落ち着きだして、2人は先に布団に入って眠ることを待っていた。