市場と海と念写
お久しぶりです。
気がつけば2ヶ月も過ぎていました( ̄▽ ̄;)
食事会から数日後の今日、いつも行く街【ヴァルト】では大きな市が立つそうだ。
【ヴァルト】だけではなく、大きな街では開催日が異なるが年に4回、普段ある市とは違う市が春夏秋冬で一度ずつ街の中央広場に立つ。
他にも催事や祭事が行われる時にも市が立つ。
同日に海の街【メーア】でも市が立つというので今回はそちらに行くことにした。
市に行くこと以外に、もう1つ目的があるからだ。
女神様と並んだ念写をする為の背景を念写したかったのだ。
【神の図書館】で写真集を見て参考にしても良いのだけど、この世界の実際の景色を背景にしたいと思ったのだ。
だって、私が今生きているのはこの世界だから。
念写の為の紙は、沢山作って無限収納に入れてある。
サイズも色々と揃えた。
ベタな背景と言えば、海や山などの自然よね。
街も良いけれど、女神様の姿がかなり浮くだろうから除外よね。
うちの庭で撮るのはありかな?
昼間のマリンブルーの海、夕暮れのオレンジに染まった海、満点の星空と月に照らし出された海というのも良いわよね。
長時間、海にいると変に思われるだろうけど、認識阻害の魔法か結界をアレンジして人から見えないようにすれば誰にも気が付かれないと思う。
最初に見たステータス以上にできる魔法やスキルが増えているのか色々と思いついたことが出来るようになった。
想像力さえあれば何でもアリという状態。
無敵って言っても良いかも。
まあ、悪いことに使わないから問題無いよね。
気に入ったものが撮れたら、その景色に女神様や私の姿を合わせて念写すればスナップ写真の出来上がり!
前世で写真と言えば学校行事で撮ったものか履歴書の写真ぐらいだった。
履歴書写真は兎も角、学校行事で撮ったものはお金を出さないと手に入らないので私は持っていない。
お金の余裕が無かったし、親しい誰かと写っている訳では無い自分の写真を持っていても仕方がないと思ったから。
辛うじて卒業アルバムがあるだけ。
それもいらないと言えば買わなくても良いのだけど、学費に含まれるのか私がお金を払わなくても卒業時に渡された。
ああでも、入社式の集合写真と社員証の写真はあったな。
沖縄に行った時はどうだったかしら?
親切な人が「撮りましょか?」と言ってくれて撮ってもらったような気はするけど。
でも、1人だったはずだから、念写とはいえ初めて誰かとのスナップ写真が手に入るわけだ。
それも女神様が是非にと思われている状態である。
私と女神様の元にお揃いの写真があるという事実は何だか嬉しい。
【メーア】に着くと人の列が門の前にできていた。
検問する場所には以前とは違って駅の改札のような魔道具があった。
身分証に魔力を流しながら魔道具に触れると身分証に登録されている魔力と持ち主の魔力が一致するかが分かり、犯罪の有無に関しては内蔵のランプが光る。
他人の身分証で入ろうとしている者や犯罪者が通ると魔道具のゲートが閉じてしまう仕組みだ。
後日聞いた話では祭り等多くの人が集まる日を予め申請すると領主様が無料で貸出してくれるのだとか。
普段以上に人が来る状態では人手が足りない上に、長い時間待つことはストレスでありイライラしやすくなる。
そうなると喧嘩が起こることがあり、それにも人を割かなくてはいけなくなる。
普段からそれを置かないのは仕事を奪うことになる事と高い魔道具なので台数が限られているかららしい。
中に入ると以前とは比べ物にならないほど人だらけだった。
人もまばらだった広場には沢山の屋台が並んでいた。
食べ物系の屋台が多いようだが布や服、食器やアクセサリーの屋台もあるようだ。
当てもなくブラブラと歩く。
クジを引いて景品を当てるものや輪投げの得点で景品がもらえるもの、ダーツのようなものも点数で景品がもらえるようだ。
こういうのがあるってことは、やはり日本からの転生者や召喚者が過去及び現代で何人かいるということなのだろう。
それなのに文化的にも食文化的にも発展がイマイチなのが不思議だ。
本に出てくるキャラクターのように何でも知識がある方が稀なのだろう。
私も【神の図書館】が無ければ凄い魔法やスキルがあっても作れないものがたくさんあったはずだ。
たこ焼き屋さんがあったので買ってみることにした。
この世界の本にあったように、見た感じは出汁巻き玉子だ。
それを適当な大きさに切って出汁に潜らせて食べる。
中に入っている具は蛸のみ。
ぶつ切り具合は子供の口には少し大きいけど、身体強化のおかげで問題なく食べられた。
出汁の味は好みではなかったので出汁をコッソリ捨てて液体魔法で出した出汁で食べた。
こっちの方が美味しい。
私の口には合わなかったけど、それなりに売れているようだ。
他にも食べたいので残った分は中身だけ無限収納に入れて次の食べ物を探した。
うどんがあったけど、ずいぶんと幅が広くて食べにくそう。
フライドポテトは何だかベチャとしてたのでやめた。
焼き鳥があったので塩とタレを一本ずつ買った。
塩は普通。
タレは醤油と味噌を混ぜたものを塗って焼いているみたい。
焼きおにぎりにも合いそう。
美味しい方かな?
他にも気になるものを買ってちょっとずつ食べて残りは無限収納に入れた。
正直、自分の味に慣れているから味はイマイチなものが多かったけど、こういう雰囲気で買い食いするのは嫌じゃないかな。
更にブラブラ歩いていると醤油と味噌があった。
味噌は以前に樽で買っているので醤油を見る。
魚醤があったので、お勧めの物を一本買う。
店内にあるものをくまなく見ると麹菌があった。
これで甘酒を作って飲む人が少数いるらしく、一応品揃えとして置いてあるそう。
今更味噌を手作りする気は無いので塩麹を作って料理に使おうかなと少し多めに買った。
その後はお酒を扱っている屋台を見る。
流石に飲むのは無理だけど料理に使える。
鑑定すれば品質や味わい等が分かるので低価格でも質の良い物を何種類か購入した。
日本のように購入に年齢制限が無くて良かった。
ワインビネガーが売っていたのでそれも購入した。
その後も何件か回ってから海の方へ出た。
この間とは逆に砂浜の方に向かった。
人が沢山いて賑わっている。
子供やカップルらしい人が波打ち際で笑い声を上げている。
水着ははしたないという考えなのか1人もいない。
もしかしたら水着自体が無くて服を着たまま泳ぐのかな?
とも思ったが泳いでいる人が1人もいないので何とも言えない。
天気が良いので砂浜も海も太陽に照らされてキラキラと光っている。
青く澄んだ美しい海。
魔法鞄に手を入れて念写用の紙に触れる。
1枚1枚出すのが面倒というのもあるけど、魔法や結界で隠しても絶対に気が付かれないかは分からないしね。
何枚も何枚も思うままに念写した。
下手な鉄砲も数打ちゃ当たるって言うもの。
今度は山で撮りたいな。
秋に行った森でも良いな。
適当に時間を潰しながら夜まで念写を続けた。
街に入るための門限があるので、今は誰もいない。
綺麗ね。
砂浜に寝転んで夜空を眺めた。
波の音が心地良い。
心地よすぎてウトウトしてきたので寝てしまう前に帰った。
家に戻ると魔法鞄から念写した物を出して出来栄えを確認した。
どれも綺麗に撮れていることに安心すると、あとは明日にすることにして休んだ。
次の日、さっそく人物を含めた念写をすることにした。
気に入った海の念写を前に置いて頭の中に女神様を思い浮かべて念写する。
うん、綺麗にできた。
次に私を並べると服装の差で違和感がある。
私の服を女神様に寄せてみると違和感は薄くなった。
逆に女神様の服を私に寄せたら女神様の容姿とは合わなくて違和感しか無い。
女神様用に服を色々と考えるのもアリだよね。
フィギュアか人形を作って服を作って着せればイメージしやすいし、似合うかどうかも分かる。
髪型を変えたりポーズをかえてみたりするのも楽しそう。
人形のサイズなら私の小さな手でも編み込みもできると思う。
うーん、人形の髪を編み込んだ後に自分の髪に練成をかけたら私の髪も編み込みされるのかな?
今度試してみよう。
その後、いくつか気に入った物を額に入れて女神様に送った。
自分の分は部屋の机の上に飾った。
色々と増えてきたら壁に飾るか、アルバムを作ろうと思う。
ますますスロー更新ですが次回も読んで貰えたら嬉しいです(ㅅ´ ˘ `)




