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森へ行こう!②

予告より遅くなりました。

(。>ㅅ<。)すいません

後片付けをして立ち上がる。

探し物がすぐに見つかるように鑑定を常時発動させることにした。

こうしておけば、少し距離がある場所にある物の位置も分かるからだ。

全ての物を自動鑑定状態にすると表示が多い上に見にくそうなので、木と茸に限定した。

斜め前を見ながら湖の周りを歩いた。

時折立ち止まって上を見上げ、葉が舞い落ちるのを眺める。

半周した辺りで湖面に目をやると、水の中に小さな泡粒が発生している場所を見つけた。

鑑定してみると強炭酸水と表示された。

【二酸化炭素を多く含んだ水。飲んでも無害だが、口の中で水が弾けるような感触がある】

炭酸水ってジュースとかに使われているものよね。

前世の家の冷蔵庫には妹の為に入っていたけど、私は一度も飲んだことが無い。

理科の実験で使ったことはあるけどね。

無限収納からコップを取り出して少し汲む。

念の為に魔法で浄化してから一口飲んでみた。

「うっ!」

口の中に強い刺激を感じる。

喉に通る瞬間も中々痛い。

残りを捨ててからコップを綺麗にした。

そこに魔法で少しだけ強炭酸を入れてから、オレンジジュースを入れた。

鑑定してみると【微炭酸飲料オレンジ味。子供でも無理無く飲める、程よい刺激】と表示された。

飲んでみると、さっきとは違って痛くないし、飲みやすい。

口の中がシュワシュワするのを楽しむ余裕がある。

これが炭酸ジュースの味か。

クラスの子がスナック菓子を食べる時は炭酸が良いのだと言っていたな。

今度試してみよう!

と言っても、ポテトチップスしか無いけど。

お菓子の本にそれっぽいものが無いか、今度【神の図書館】で検索してみよう。


湖を一周して元の場所に戻ってきた。

私の庭は気温が一定なので四季が無い。

再現しようと思えば出来るかもしれないが、紅葉(こうよう)は日中と日没後の気温差によって、だんだんと色づくので魔法でどうにかするには色々と手間がかかって面倒臭いと思う。

春や夏は季節の花を咲かせれば、視覚的には作り出すことはできそうだけど、自然の美しさとは違う気がするし、そこまでして庭で四季を感じる必要性も無い。


秋の風景を、もう一度じっくりと眺めた。

湖面に映りこんだ紅葉(こうよう)も美しい。

春の景色も美しいに違いない。

春になったら、また散策に来ようと決めた。

その時までには海老を手に入れて海老フライを重箱に詰めなくっちゃ!


一度結界を解除してから、改めて自分の半径1kmに結界を張りなおした。

今度は私を中心に発動する仕様なので私が動けば結界も動く。

今度は人全てではなく、私に害意を持つ可能性のある人間や動物だけを対象にした。

そうしておかないと私の進行方向に人がいると突然見えない壁に弾き飛ばされることになるので迷惑この上ない。

それに怪異として調査されることにでもなったら、ますます誰かに迷惑をかけることになる。

だって、調べたところで原因が分からないのだから手間と時間と賃金の無駄だ。

念の為に、自分を包むように、もう一つ結界を張った。

これなら結界の設定から漏れた人間や動物が不意に現れて攻撃してきても対処出来る。


森の中を散策していると食べられる茸があった。

ナメコにナラタケ、ヒラタケにマイタケを見つけた。

シイタケもあったけれど、傘が開ききっているので収穫には少し遅かったかな?

一応、収穫したけどね。

魔法で少し時間を戻せば、丁度良い具合になると思う。

そういえば茸って人工的に栽培できたわよね。

原木栽培だとか菌床栽培だとかあったわよね。

帰ってから調べよう。

念の為、茸が生えていた周辺の土や枯葉、枯れ木や倒木などを無限収納(インベントリ)に回収した。

あとで栽培に役に立つかもしれないもの。

木は栽培に使わなかったとしても色々使い道があるので、倒木は多めに回収した。

編み棒や箸を作るのに使えそうだし、葡萄棚を作るのにも使えそう。


「あ、泡の木があった!」

十数本はあるかな?

最近、葉や実を採る人がいたのか、だいぶ少ない。

とりあえず、いくつか種があれば問題ないので、残っている実を風魔法で落として拾うと無限収納(インベントリ)に回収した。

泡立ち具合は庭で育ててから試すことにした。


「疲れた」

普段歩かないので、すっかり疲れてしまった。

街に行っても転移を使うので歩くのは店の中だけだし、家の中の移動もたかが知れている。

調子に乗って湖の周りを歩かなければ良かった。

体力無限大って疲れないって意味じゃ無いのね。

体力はあっても持久力(スタミナ)は無いということか。

その辺は5才児並なのかしら?

勝手に勘違いしていただけだけど、何だか詐欺にあった気分。

休めば大丈夫かな?

結界があるので特に問題は無いだろうと、どこかで昼寝をすることにした。

少し行った場所に大きな切り株を見つけた。

私の身長以上に大きな断面だ。

魔法か、何かの道具を使ったのかは分からないが、断面は滑らかなので寝るのには問題無さそうだ。

無限収納(インベントリ)から毛布を2枚出すと、1枚を下に敷いて、もう1枚を被った。

暖かいな。

自然と瞼が下がっていく。

ちょっとだけ、お休みなさい。


目が覚めると夜になっていた。

木々の間から星空が見える。

硬い場所に寝ていたせいで体が痛いので回復魔法を使ってみた。

痛みには効くみたい。

疲労回復にはどうなのかな?

さっき試してみれば良かったわ。

効かないようなら疲労用の回復薬を作ってみようかな。

すでにある可能性もあるから、今度薬学の本を探してみよう。


立ち上がって伸びをする。

毛布を片付けて乾いた喉をお茶で潤す。

今更感が満載だけど、探索魔法って無いかな?

マップの機能で人を表示する部分を植物に変更できれば解決するのでは!


結論。

できたよ。

やはり、何でもアリだったよ。

便利機能が臨機応変だったことに喜ぶべきなのだけど、何かね。

チート過ぎないだろうか。

深く考えても仕方がないか。


さっそく発光の木を目指して転移した。

着いてすぐに目に入ったのは立ち並ぶ光る木。

ずっと光ったままなのかと思っていたけど、蛍のように光ったり消えたりしている。

1本1本の光るタイミングも違う。

木と実の光るタイミングも違うようで、雌株の方がより幻想的だ。

近くにあった紅葉(こうよう)も照らし出されてライトアップされているように見える。

しばらく、その光景を見つめた後、実を落して無限収納(インベントリ)に回収した。

思ったほど、実は臭くなかったが、これからもっと臭くなるのかな?


あとは蜜の木だけだ。

マップで確認すると人があまり入らないような奥の方に点々と何本か生えているようだ。

一番近い木まで転移すると魔法で小さな光を出した。

「うにゅー!」

予想以上に、たくさんの虫がビッシリとついている。

「気持ち悪い!」

木だけでは無く、葉にも実にもついている。

おまけに下に落ちている葉や実にも群がっているのか、モゾモゾと何か動いている。

蜜の木というよりも虫の木だ。

「うう、何とか1個だけでも実を回収出来れば」

木の下にあるものを風魔法で飛ばしてから、どこが葉でどこが実だか分からないので風魔法を適当に木の上の方に放った。

吃驚した虫が飛び立ち、羽の無い虫がボトボトと落ちた。

飛ばない虫がいることを失念していた。

声にならない叫びをあげつつ、辛うじて見えた実を幾つか拾って無限収納(インベントリ)に回収した。

その直後に家の庭に転移した。


「1匹2匹なら平気だけど、いっぱいいるのは遠慮したいわね」

蜜の木の様子を思い出して身震いした。

森に行っても蜜の木には近づかないようにしよう。

不意に羽音が聞こえたので、そちらを見ると2匹の蜂がいた。

蜜蜂に似ているが体が黒い。

体長は2cm程だ。

鑑定してみると


名前 なし

種族 樹木蜂

年齢 60日(10月4日)

性別 雌(女王蜂)

状態 健康、状態異常無し

体力 20


注:名前をつけると眷属にできます。


本に載っていた樹液で蜂蜜を作る蜂ってこの子か。

急いで転移したから巻き込まれたか、服に付いているまま転移しちゃったのね。

他に虫は連れてきてないわよね!

庭全体に鑑定をかけてみたが虫はこの子達だけのようで安心した。


名前 なし

種族 樹木蜂

年齢 60日(10月4日)

性別 雄

状態 健康、状態異常無し

体力 50


注:名前を付けると眷属にできます


名前をつけたら眷属になるのか。

働き蜂がたくさん産まれたら、樹液を採取してくれて、蜂蜜が手に入るってことよね。

「名前を付けたら私の眷属になるらしいけど、どうする?」

人間の言葉が分るのか疑問なところだけど、一応聞いてみた。

蜂は嬉しそうに?私の周りを飛んだので了承と判断した。

うーん、名前か。

女王蜂だから……。

「レイナはどう?」

確か、どこかの国の言葉で女王という意味だったはず。

蜂改めレイナは嬉しそうに私の頬にとまってスリスリしてくれた。

虫なのに器用ね。

こんな風にされると可愛く思えるのは眷属になったからかしら?

魔力をあげてみると1cm程大きくなって3cm程になった。

黒っぽかった体が鮮やかな黄色になって胸の辺りの体毛が伸びて、タンポポの綿毛のように、ふんわりとした形になった。

その上、何故か頭に金色の小さな王冠がのっている。

「???」

うーん、不思議現象。

可愛いから良いか。

今度は雄の名前ね。

フィデルにしようかな。

確か、忠実とか誠実とかいう意味だったはず。

フィデルも喜んで宙返りしている。

レイナのようにスリスリはしてくれなかったけど。

魔力をあげると色は変わらなかったけど、大きさはレイナより少し大きくなった。

よく見ると目がレイナより大きいけど頭は少し小さくて可愛い顔立ちをしている。

改めて2匹を鑑定すると、体力が無限大になっていて長寿になっていた。

フィデルはレイナの王配になっていた。

あとで調べて分かったのだけど、普通雄の蜂は交尾の後はすぐに死んでしまうので生涯番うことは無いらしい。

私の眷属になったことで生態が変化したようだ。

レイラ一筋って表示にまでなっているので仲良くやってもらいたい。

「他の皆には明日紹介するから、好きな場所で休んでね」

蜜の木はまだ無いけど、観賞用に花を咲かせている場所があるので、その辺りで休んでもらえば問題無いだろう。

レイナとフィデルは返事をするように私の前で8の字で飛ぶと奥の方へ飛んで行った。

さあ、今日はもう寝ましょう。

魔法で体を綺麗にしてから夕食も取らずにベッドに潜り込んだ。

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