珍しい植物を探そう!
1週間って早いですね(;´Д`)
あれから一週間ほど、挽肉料理を色々作って堪能した。
しばらく料理をしなくても色々食べられる量を確保したけど、肉が続いたから、今日は別のものが食べたいかな。
今日のなでなでタイム終了後、図書室に来た。
植物図鑑を見るためだ。
種類は無いので、元の持ち主は植物にあまり興味が無かったようだ。
【薬草図鑑】と【山や森で見る植物図鑑】というタイトルの本があるだけだ。
ルーベンス伯爵領には農地は無いのかな?
あるのならば、色々と農業関係の植物の本があっても良い気がするのだけど。
本邸の方にあるのかな?
この世界の農作物がどんなものとか、農法だとか、私から見れば珍しいと思う作物があるのかな?とか知れれば良いなと思ったのだけど……。
図書館とかに行けば色々とあるかな?
【神の図書館】には前世の世界の本の知識はあるけど、この世界の物は入っていないのよね。
【神の図書館】を机の上に置いて、その上に2冊の本を置いた。
確か、こうして魔力を流せばインストールができるって書いてあったわよね。
【神の図書館】が僅かに振動して1分程で完了した。
確認して見れば、ちゃんと入っている。
容量は無限大だから、少しずつ図書室の本を入れよう。
その内、図書館に行けたら隅でこっそりインストールしてしまえば、借りる手間が無くて良い。
それに多分、この世界の本でも検索機能が使えるはずだから、膨大な量になっても大丈夫だ。
今、興味の無い本でも入れておけば役に立つ日が来るかもしれないから手当り次第に入れても良いかもね。
今回の本は、そんなに分厚く無いので最初から読んでみることにした。
植物の絵と簡単な説明しか無いので、専門書的な図鑑というよりは、初心者用で子供でも読める本という感じだ。
【薬草図鑑】は、よく使う物や、よく目にするものが書かれているようだ。
私の知っている薬草も多いようだ。
そういえば、ジャムの説明の時、果物の名前で首をかしげられることも無かったし、牛は牛だし、鶏は鶏だった。
別の世界なのに名前が同じって面白いよね。
これって、話が通じるように自動翻訳されているからなのか、過去に召喚や転生、転移をした日本人が自分達の知っている名前で押し通した結果、定着したということもありうる。
でも、そもそも共通の食べ物や生き物がいるというのも不思議よね。
何らかの形で、この世界に持ち込まれたのかな?
私の種みたいに。
まあ理由が何であれ、私的には不便が無くて良いけど。
もう1冊の【山と森で見る植物図鑑】を見る。
「あ、これ面白そう!」
目に止まったのは木だった。
『発光の木』と書かれてある。
その名前の通り、夜になると光るそうだ。
【大きな街の民家の無い通りの並木に使われることが多い】
前世の言うところのイルミネーションのようなものみたい。
電飾のように電気を切れば消えるというわけではないから、寝室の窓の傍にあったら迷惑よね。
【雄株と雌株と別れていて、実が色づいてくると臭いを発するようになるので、並木に使われるのは雄株のみ。枝がほぼ水平に伸びるのが雄株で、雌株は上に向かって枝が伸びる】
イチョウみたいね。
イチョウも雄株と雌株があって、銀杏が熟してくると臭い。
昔は雄株や雌株関係なく並木に使われていたそうだけど、臭いや落ちた実で道が汚れるので、近年では雄株を並木として使っていると聞いた気がする。
葉の形はイチョウと同じだけど、表面がつるりとしている。
実の大きさは本で見た感じだと、銀杏と変わりないように見える。
庭の隅に少しあっても良いかな。
あんまり多いと雌鳥達やロディの眠りの妨げになるといけないからね。
【打ち身、内出血、二日酔い等の薬の材料になる】
へえ、薬効のある植物なのね。
レシピがあれば私でも作れるかな?
でも、自分では使わないし、売るにしても作るのに資格がいるかもしれないから、今は気にしなくてもいいかな。
「こっちは泡の木だって。別名石鹸の木か」
【葉や実を潰したものに水をかけて擦ると泡立つ。
葉と実のエキスの入った水に燃やした木の灰を混ぜると凝固して固形石鹸になる】
へえ、凄い。
多分、化学変化が起きたってことね。
この木も雄株と雌株があるのね。
【枝が下に向いて伸びるのが雌株、ほぼ水平に伸びるのが雄株】
こっちは下に伸びるのね。
蜜の木というのも興味深いわね。
【樹液が空気に触れると固まる。舐めると甘く、溶けて無くなる】
飴みたいな物か氷砂糖みたいな物かな?
【貴族用の丸薬の表面をコーティングして飲みやすく加工するのに使われる。砂糖が高価だった頃に、煎じ薬を飲んだ後の口直しに使われていた。
樹液だけではなく、葉や実も甘い為、常に複数の虫を寄せ付けている。
特に、この木の樹液を好んで採取する蜂(樹木蜂)がいるため、採取する時は気をつけること。
猛毒を持っているので、刺されると死亡することがある】
へえ、樹液の蜂蜜か。
どんな味がするのかな?
蜂蜜は採取された花によって、味や匂いが違うと本で読んだことがあるけど、木の味や匂いがするのかな?
そもそも普通の蜂蜜も殆ど食べたことが無いから、蜂の巣を見つけたらチェックしてみよう。
物理耐性があれば蜂に刺されずにすむかな?
毒耐性があるから、刺されても問題無いけど、痛いのは嫌よね。
これらの種が売っているかどうかは書かれていないから、山か森に行ってみようかな。
秋だし、茸が採取できるかもしれないし。
この辺りにあるのは……。
マップを確認するとルーベンス伯爵領とクライン伯爵領の間に広大な森がある。
【ラファエルの森】という名前のようだ。
ふふふ、天使の名前みたい。
領地としてはクライン伯爵領にあたるのか。
海も山も森もあって、広大な農地や牧場にダンジョンもある。
爵位制度のことは、よく分からないけど、これだけ広大な領地があっても伯爵位なのね。
同じ爵位でも領地の規模が違うのは、その中で優劣があると言うことよね。
発光の木が欲しいなら、夕方か夜に行った方が探しやすいかな?
他の木は明るい方が探しやすいだろうし、昼過ぎに行けば良いか。
もう一度マップを確認すると、森の中腹に湖があるようなので、そこでお昼を食べる事にした。
1人ぼっちだけど、人生初めてのピクニックだ。
そう考えると楽しくなってきたので、準備をしたら出掛けよう!
そして、1年も早いですねε-(´Д` ;)




