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お菓子を作ろう!

急に寒くなりましたね。

うっかり風邪を引きました。

台所に戻ると準備を始めた。

まずは牧場の牛乳でバターと生クリームを作ることにした。

調整乳で作った方は料理に使うか、いつか(・・・)欲しい人がいたら分けてあげるかしよう。

無限収納(インベントリ)の中なら腐ることもないし。

「うふふ」

思わず笑いが漏れる。

前世では買った物や作った物が、例え美味しくなくても食べないという選択肢は無かった。

なのに、美味しくないわけでもないのに消費せずに無限収納(インベントリ)に保管しておいて、より美味しい方を優先して消費しようなんて考える時がくるなんて思いもしなかった。

ましてや、それを分け与えようと考えるなんて思いもしなかった。


両方とも少量を自分で作ってから、どんどん錬成して作った。

特にバターは色々と使えるので、たくさん作った。


まずはプリンかな。

バターと生クリームは使わないけど。

カラメルソースを作って容器に入れる。

その上にプリン液を注いだ。

初回だけ蒸して作り、残りは錬成で完成させた。


型といえば、さっき確認をしたら調理器具が増えていた。

特にお菓子の器具が……。

今使っているプリン型もその1つ。

底が可愛い動物柄になっていた。

他にもゼリー型、マドレーヌ型、ケーキ型、パイ型等。

もしかして、女神様にお菓子のお裾分けを期待されている?


プリンの次は、以前に作っておいた林檎煮でパウンドケーキと林檎パイ。

林檎煮はレシピを見ると、シナモンを入れるものが多いけど、私は苦手。

試しに紅茶に入れて飲んでみたけど、口が受付けなくて息を止めて飲み干した。

この時、初めて自分に嫌いな食べ物があることに気がついたのと同時に、もう食べたくないという気持ちも芽生えた。

今までは、お腹を満たすことが優先だったので、そんな事を考えたことも無かった。

苦手とハッキリとしていたので林檎煮にはシナモンは入れなかった。


パウンドケーキの材料を混ぜて粗く切った林檎煮を入れて混ぜたのちオーブンに入れた。

焼き上がるまでの間にパイの準備をすることにした。

パイ生地は流石に工程が大変なので錬成で作った。

パイ型にパイ生地を敷いてフォークで複数の穴をあけて林檎煮を並べる。

パウンドケーキの焼ける良い匂いがしてきた。

「うふふ」

これも料理の楽しみの1つだって気がついた今日この頃。

前世では匂いが残らないように気をつけて料理をしていたから、あまり匂いの出ないものにしていた。

茹でただけのうどんとか、塩茹でしただけの野菜とか……。

料理というのも憚る内容だな。

社会人になってからも偶に炒めるが入る程度で基本は茹でたものだった。

何故なら、油を使うと壁紙が変色してしまう確率が高くなるし、魚や肉を焼くと部屋に匂いが染み付いてしまうからだ。

そうなってしまったら、出る時にお金がいると聞いたから。

あとは、聞いたことが無いメーカーの安いインスタント食品を食べていた。

うん、前世の私は、ほぼほぼ料理をしていないことに気がついた。

作ったつもりになっていたのは、料理の本を見て脳内でたくさんシミュレーションしていたせいみたい。

そっか、料理のできる環境があるというのも幸せの1つなのね。


あみあみにした生地を被せてから、三つ編みにした生地を円形に飾り付けたら卵黄を塗って焼きあがったパウンドケーキを出してオーブンに入れた。


パウンドケーキの粗熱をとってから、端を切って味見してみた。

うーん、美味しい。


次は何にしようかな?

「秋だもの、スイートポテトは外せないわよね」

……なんていってみたかったので声に出してみた。

聞いている人なんていないけど。


裏漉ししたサツマイモに残りの材料を加えて型に入れて卵黄を塗る。

アップルパイが焼き上がるのを待ってオーブンに入れた。

焼きたてのアップルパイの表面に林檎ジャムを塗った。

今日は作らないけど、焼きたてにアイスクリームをのせて食べるのも美味しいらしい。


今度は何を作ろうかな?

フルーツケーキにマドレーヌにシフォンケーキ。

シュークリームにクッキーにクレープ。

料理本にある、目に付いた色々なものを作りたい。

だって、ほとんどのものは見たことはあっても食べたことが無いもの。


それから毎日、思いつくままにお菓子作りをした。

出来上がった種類も量もたっぷり。

女神様用に3人分ずつを箱に詰めて、お菓子のバラエティセットの完成!

因みに、いつの間にか無限収納(インベントリ)の中にお菓子用のギフト箱が色々と増えていた。

お菓子を作り始める前に確認した時は無かったのに……。

私の様子をいつも気にかけてくれているのね。

会えなくても見守ってくれる人がいるのは嬉しい。

前世の家族は近くて遠い存在だったけど、女神様は遠くて近い存在な気がする。

いつもありがとうの思いを込めて、女神様の瞳の色と同じ若草色に染めた布で作ったシュシュと濃いピンクに染めた布で作った薔薇と白い布で作った薔薇をつけた髪ゴムを箱の上に置いた。

濃いピンクの薔薇の花言葉は『感謝』、白い薔薇の花言葉は『尊敬』

神様だからシュシュや髪ゴムなんて使ってもらえないかもしれないけど、形に残る物を送りたかった。

お菓子共々気に入ってもらえたら良いな。

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[一言] 風邪お大事に~。
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