表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/59

街に到着

まずは街の近くの人がいない場所に転移した。

街中に直接転移してもいいけど、もし何かトラブルがあった場合に街に入った記録が無いことが問題になる可能性があるからだ。

何かがあって転移で街の外へ逃げるという事もできるけど、トラブルの種類によっては次に街に来にくくなる可能性がある。

二度と来ないと思うような嫌な街なら問題ないけど、良い街なら残念な気持ちになる。

何よりギルドに登録した後だと、ギルド自体が利用できなくなる可能性もある。

急いては事を仕損じる!


門の前には遠目でも分かる程の行列が見える。

私は歩いてそこまで行って最後尾に並んだ。

街に入るだけで人気のアトラクションか人気店に並ぶかのようだ。

私はどちらも経験したことが無けど。

マップスキルで調べたところ、街の入口には検問がある。

街の治安維持の為、入口には犯罪の有無が分かる魔道具が置かれているそうだ。

凶悪な罪を犯した者、罪を犯して日が浅い者、罪を償わずに逃亡している者以外は街に入ることを拒否されない。

だが、過去に罪を犯してはいても罪を償って更生している人間は特例として中に入ることを許される。

そして、万が一を考えて、前世で言うところのGPSのような魔道具を着用することを義務付けされる。

その状態で罪を犯したり、大きなトラブルを起こしたりすると正当防衛以外は街を退去させられ、以後街へ入ることができなくなる。

領主の意向や規模によって行っているところと行っていないところがあるそうだ。

後暗いところがある者は検問のある場所を初めから避けているのだそうだ。

だから、検問をやっていますと公表していれば、それだけでも防犯効果があるのだとか。


「次の者」

私の番になって門番さんの前に出る。

「一人か?」

小さい子供が一人というのは珍しいのだろう。

心配そうな顔で50代くらいの男性が、しゃがんで話してくれた。

「はい」

「この街は治安が良いが小さな子供が一人でいると危険なこともあるから気を付けなさい」

前世なら5才の子供が一人で歩いていたら保護されるけど、この世界では、この程度で済むのね。

「はい」

「もし、親がいなくて困っているなら役所で申し出れば孤児院に入ることも可能だ」

「分かりました」

孤児院にお世話になることはまず無いけど、素直に返事をした。

この世界は幼い子供でも自分で人生を選択することができるのだろうか?

無理に誰かの枠に嵌められることを拒否しても許されるのだろか?

否、きっと身分や立場によって違うのだろう。

そして、状況と領主、あるいは国の方針、あるいは思惑によって。

今現在、自分で選択するできる自由があるのならば自分の心に素直に行動するだけだ。

門番さんは私の頭を撫でた後、魔道具に触れるように促した。


青色ならば問題無し。

黄色だと軽犯罪者。

赤色だと重犯罪者か逃亡中なのだとか。

因みに罪をちゃんと償った人は黄緑色だ。

私は当然、青色。


「身分証を持っているか?無ければ通行料銀貨一枚が必要だ」

「はい」

私は下げていた鞄から出すふりをして無限収納(インベントリ)から銀貨を一枚出した。


この世界の通貨は小銅貨1円、銅貨10円、小銀貨100円、銀貨1000円、小金貨1万円、金貨10万円、白金貨100万円という感じだ。


「街を出るまでに身分証を作れば返金されるからな」

身分証は各ギルドで何才からでも作れる。

役所でも発行はしてもらえるが、この領地の住民でないと発行してもらえない。

ギルドは場所によって種類が異なる。

大きな街ほど色々なギルドがあるが、その特性に応じたものであるのがほとんどだ。

例えば、どこでも商売する人はいるので、小さな村でもない限りは商業ギルドがある。

ダンジョンや森、商人が多く行き来する所では冒険者ギルドが必ずある。

そのような場所では冒険者の仕事が多くあるからだ。

人が沢山住んでいる場所や鉱山の近くは鍛治ギルドがあることが多いというような感じで需要の有無でギルドの内容が変わるのだそう。

住んでいる場所に無いギルドを利用したい時は商業ギルドが窓口になって依頼をしてもらえる。

ただ、手数料が必要であるし、急いでいる時は自らが移動して依頼した方が早い場合もある。

この街には冒険者ギルドと商業ギルドと薬種ギルドと鍛治ギルドがある。


「分かりました」

にっこり笑って門番さんに手を振ると街に入った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ