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精霊武具

「……なるほど、面白い案だね、僕は賛成だね」


「私もー!」


「俺もだな!」


「わ、私はもちろん賛成だよ!」


「……いいんじゃないの?」


 昨日、スイと話し合ったことをみんなに提案してみた。

 みんな、承諾してくれた。


「カル、この後時間、ある?」


 シガネがいつもの調子で聞いてくる。


「うん、あるよ」


「リョクも来るからね」


 そうとだけ付け加えて、背を向けて歩き出す……いや、浮いているから飛んでいるの方が正しいのだろうか。


 しかしあの蝶々みたいな羽のどこに体を浮かせる力があるのだろうか?


 まぁ、気にしない方針で行こう。


「リョク、連れてきたわよ」


「そうか、ありがと、シガネ

さて、問題だ、いつも本を読んでいるんだからこれぐらいわかるだろう?

『精霊武具』とは、なんだ?」


 いきなりのリョクの質問……と言っても、彼は大抵こんな感じなので大した動揺もなく


「何らかの理由で精霊が着いた武具、もしくは精霊の作りだした武具」


「その2つのうち、どちらの方がより高等とされている?」


「どちらか、と言うのは一概には言えない

精霊が着いた武具も、元の材料によっては精霊が作り出した武具を上回ることがある……伸びしろで言うなら着く方の武具、平均的な力は精霊が作り出した武具の方に軍配が上がる……かな?」


「うん、100点だ、そして、そんな君にプレゼントだ」


「……私からもよ」


 リョクは茶色い木箱を。

 シガネは白い箱を持ち、開く。


 リョクの方には緑色の木々が捻れたかのような綺麗な弓……


 シガネの方は、白銀に紫色の美しい装飾のなされた直剣。


「……あ、矢筒がないことは気にしないでくれ、この弓はいわゆる魔法具、この弓を握った状態で魔力を流すと、魔力性の矢が生まれる」


「私の方は……特に何も無いわ……もう少し、白銀の精霊としての格が上がれば、形を変えることが出来る剣を作れるから……今はそれで我慢して」


「うん、二人共ありがとうね」


「「どういたしまして」」


 その後、精霊5人で、じゃんけん大会をした。


 勝った人から着いてこれるらしい。


 1位 リョク

 2位 エン

 3位 ライ

 4位 シガネ

 5位 スイ


 1番最後になってしまったスイは

「……ざ、残念です……」

と嘆いていたが……まぁ、直ぐにいつもの調子に戻った。


 俺がこの森を出ることを師匠に伝えると。


「なら、アルトリートの所によるといい」

と言われた


 何かあっただろうか?

【精霊武具】


 精霊のみが作ることを許される武具。

 それらは、時に既存の武器に着くこともあれば、1から精霊が作成することもある。


 精霊本体の位が上がれば上がるほど、その力は増すという。

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