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黒髪赤目の忌み子は英雄を目指しダンジョンの最奥を目指す  作者: 春アントール
英雄とは、絶望を切り捨てるものだ
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違和感【カルカトス】

「……おかしい……」


「?何がだ?カル」


 1人呟いた言葉をライが拾い、聞き返す。


「今日の俺の動きだ……何故だ?俺にできた芸当じゃない……」


「あぁ、それ、俺がサポートしてたからねー」


「……さ、サポート……?」


「へ?うん、精霊騎士って精霊と協力するんでしょ?

でも、敵に影響あるレベルの魔法はカルとじゃないと使えないし、カルは使えない……なら、俺が微弱だけど、心を読んで、それを実行させるように電気信号を送るだけだよ」


「……あれ?ライってそんなに頭良かった?」


「失礼な……リョクに教えてもらったんだよ、皆、成長してるからねー」


 だからといってできるのはまた別問題だ……天才肌なのだろうか?


「あと、もうひとつ」


「?もう1つ?」


「あの3人……いくらなんでも強すぎやしないかな?

アカデミーを卒業した冒険者は山ほどいるが、彼女たちほど凄い人は……いないだろう」


「単に才能じゃないの?」


「そうなんだろうけどな……なんだろうか、特にグリムには強い違和感を感じる……なーんか見たことある気がするんだよな……なんだったっけ」


 精霊と話しているのをバレないように常に無関心でクロンさんと話しているが……我ながら精神を削るものだ


「明日からのダンジョン攻略にまた、力を入れたらいいんじゃないの?」


「ま、そうだな」


 違和感といえば他にもある『ラジアン』だ。

彼女ほどの魔族が……魔族たちが、なぜ最近なんの音沙汰もないのだ?


「……謎ばかりだ」


 指輪、俺という人間、魔族、仲間、迷宮、明日からの探索で解決できるスケールの話ではない。


「……次に会うのはいつになるかな?」


 左手だけの篭手を見ながら、再戦を『少しだけ』心待ちにしている。


 なんてことを考え、中々眠れない今夜……窓がコンコンと鳴った……ここは2階……!?


「はーい、ラジアンちゃんだよー」


 噂をすればなんとやら、ニコリと窓の外から、今の俺が知る限り『最強』で『最凶』で『最恐』の相手が覗いていた

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