表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒髪赤目の忌み子は英雄を目指しダンジョンの最奥を目指す  作者: 春アントール
慈善団体『六罪』
377/499

アングラ リーパー

 少し前に、私は皆様と自分について、語らっていたことがありました。

皆さん己の過去を語ってくれました。


 まずはその中の『アングラ ザントリル リーパー』に『成った』話をしましょう。



 その昔……むかーしむかし。

私の両親もきっと生まれていないであろうほどの昔。

魔『術』の研究を行う魔女は忌み嫌われていた。


 それは禁忌として知られていたが、その知的好奇心を抑えられなかったものに与えた『罪状』こそが、その魔女という名だった。


 今となっては各属性のスペシャリストというイメージが強いが、術を使える魔女は数少ない。


 100年ほど昔のこと、魔女狩りが行われたと聞きました。

それは、その知識の削除として、3代ほど前の賢者の命令でした。


 もっとも、その3代前の賢者は若くして死にました、死因は……まぁ、ザン様の恨みを買ったこと。


 身寄りのなかったザン様にとって、お師匠様の『ザントリル クレイン』という女性は、母のようであり、兄妹のようであり、とても愛おしい存在だったと、今にも笑みがこぼれそうな表情で語ってくれていました。


 そんなクレインさんも、命を落とす寸前に、ザン様の胸の中で死ねて幸せだと言っていました。


 そして、リーパーはもう立派な魔女だとも言ってくれたそうです。

そして『ザントリル』の名を名乗るに値する魔女となったザン様は今の『アングラ ザントリル リーパー』となりました。


 魔法を何百年も研究してきましたが、それは例えば何かを倒すためではなかったのでした。


 どちらかと言えば、次の時代に何かを残してやろうと、自分の研究を、いかに分かりやすく伝えられるだろうかと、口下手なザン様なりの方法を模索し、研究にあけくれていました。


 そうして、ある日、剣聖が家に尋ねてきたそうです。


『君は……次の時代に、人と魔族が手を取り合うような時代に、その犠牲になってくれないか?』


 殺意も敵意もないその発言の意図がつかめず、困らせたと言って言いました。


 その昔、この世界の外には、海の向こうにはまだまだ世界が広がっているそうですが、その外の国の者が、サーラー跡地の辺りに街を形成していました。


 その街を、ザン様が壊滅させて、そしてそこで暮らしていたそうです。


 首に提げたペンダントは、彼の師匠が渡してくれた物。

「僕の持つものの中で最も大切なものだ」と言ってもいました。


 私と最も長いときをすごした『六罪(アルマティア)


 最後の最後までよく分からない人だし、掴みどころはなかったけれど、たしかにわかるものがあった。


 それは、あの人は、実はとんでもなく優しい人だということ。

そして、また、我々の仲間全員に言えることだが、自分の命さえも顧みず、何かのために戦える人だった。


 黒魔術師……黒魔女、アングラ ザントリル リーパーここに眠る

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ