表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒髪赤目の忌み子は英雄を目指しダンジョンの最奥を目指す  作者: 春アントール
英雄とは、戦いの中で生まれる者だ
358/499

西の港【カルカトス】

「……ナルヴァー、ありがとう」


「はっ!」


 ナルヴァーから降りて、3人の勇者と顔を合わせる。


「久しぶり、カルカトス、前よりは落ち着いたみたいでよかった」


「久しぶり!頑張ろうな!」


「よろしくお願いします!ネリーです!」


「よろしく、作戦を伝えるよ。

まず、ナルヴァーがフロウを乗せて2人で、空から攻撃をしてくれ。

ファイロは前に戦った時から、近接戦が硬い。

だから俺と一緒に戦って欲しい。

ネリーは……ぱっと見た感じ水の精霊と仲が良さそうだ。

精霊魔法のサポートを頼む、なにか異論は?」


「私、四天王の背中に乗って戦うの?」


「そういうことになるね、嫌?」


「いや、そうじゃなくて、こっちはいいのかなって?」


 そう言いながらナルヴァーの方を見る、ナルヴァーは


「?カルカトス様がそう仰ったのなら、それは魔王様の言葉と同義、異論などありません」


「あ、そう?じゃお願い」


 勇者と四天王が手を取り合うかぁ、嬉しいな。


「……おぉ、来たな、ルロックよ」


 仰々しい、高貴なローブに身を包む魔族


「ええ来ましたねペルソナ様」


 村娘と言うには華美で、貴族と言うには少し見劣る、しかし凛としている。


「……行こう!今!」


 そう言って、同時にファイロが走り出す。

ナルヴァーも空に飛び立つ。

ネリーは予め集めておいた精霊と魔法を構築する。


 狙う順番は

『狙う順番は、ルロックって言う人の方だ、あの人の固有スキルは戦闘向きじゃない、初めに距離を詰めて、いきなり倒して、数で押し切ろう』


「……やはり、私から攻めてきますよね……ペルソナ様!」


「言わずとも!」


 長い足が伸びてきた。

剣が弾かれた……いや、これは剣じゃないんだったな。


 ラジアンの師匠が言っていた。

『それは剣っていうよりも、剣の形をした輝石って感じだね』


「………かった!?」


「なんで弾かれた!?」


「そう焦るな、戦いはまだ始まったばかりであろ……っ!?」


「《嵐纏(らんてん)》!」


 上から、根こそぎ何もかもを削る嵐が降り注ぐ。

俺もファイロも後ろに引く。


「……さすがは勇者、なかなかの威力だ」


「《海神(ネプチューン)》!!」


 ネリーの精霊魔法かな?槍が俺たちの後ろから無数に飛んでいく。


「これも……なかなかだ」


 そういうも、二人共に傷一つ無い。

凄い防御の上手さだな、流石はユミルさんのライバル。


「防御が上手いのではない、我は、貴様らの知る魔族では無いのだ」


 そう、心の内を見透かされたのかと思うほど、正確に言葉を吐く。


「我は、魔神だ、先祖返り……万年に一度生まれるか生まれないかの、魔神だ」


 仮面の魔族……仮面の魔神が、そう宣言する。

その瞬間、頭の中に、大きな音が響く。


『ーーーー!!!ー!!!』


 言葉と言うよりも、絶叫に近い、何かが鳴り響き、足が止まってしまって、耳に手をやってしまった。


 それがどんな意味もないことに、気がつく……それよりも先に、腹部に鋭い痛みが走る。


「私の事、侮ってましたよね?」


 そして、その傷口からザラザラとした感触の何かが入り込んで暴れる。


「『闇魔法』〈黒砂(こくさ)〉です」


 なんだそれは、知らない……いや、知ってるぞ

ディスターヴさんが使っていたのを見た事がある。


「そうか、黒砂かぁ……」


「我もいるぞ」


 距離を詰め、手刀を振るってくる。

それを、ファイロが刃で受ける。


 すかさず後ろから水刃と上から嵐と音符が降り注ぐ。


「我々の防御を未だに認知していないようだな」


 そう言って服を叩く。

その瞬間に、俺は隙を見出した。


 距離詰め、体に触れる。

魔神だとかいう、その慢心にこそ生まれる隙を。


 こいつは今、百戦錬磨の魔神にあるまじき慢心をしている。

いや……隙を見せられて、カウンター狙いだろう。


 なら!カウンターもままならないほどの、俺の一撃を!


「何をする気だ?貴様の攻撃など、聞かんぞ」


 そう言いながら、攻撃の準備を完了させているらしい。


「《限界突破(リミットブレイク)》」


 それは、俺の固有スキル。

それは、己を強化する、俺の大事な身体のようなもの。

使えば使うほど、キメラでもない限り、体にガタが来る。


「……っな!?………っ!!!?なにを!?」


 膝を付けたな!

腹部はぼろぼろ、胸元の仮面諸共、ぐじゃぐじゃだ。


「……俺以外に、限界は越えられない。

越えられないから、限界なんだ、お前の耐久の、その限界を力ずくで突破させた」


 対象を変えた、俺の固有スキルを、喰らったんだ。

これで、水晶さえも、ボロボロにした。


「……っははは!面白い!『我は踊る』『魔神が踊る』『無慈悲であるが』『故に美しい』《仮面舞踏会(マスカレイド)》!」


 固有スキルか!?

仮面が宙を舞い始める。そしてレーザーを放出する。

これは……当たったら不味そうだ。

上空のナルヴァーの羽に穴が空いてるし、フロウさんに当たっている。

肩の辺りが削れてる、あと少し横だったら……頭が……


 しかしだ、あまりにも数が多すぎる。

だから、これをどうするか……


「みんな!今!決めよう!!」


「っおおぉ!わかったぞ!」


 既に聖剣を解放して、火力全開のファイロ。


「俺がペルソナを倒した瞬間に!全員で!ルロックを倒せ!」


「わかったわ!カルカトス!」


「御意!」


「わ、分かりました!」


「貴様程度に、我が殺せるか!?この仮面に秘められた力を、知らぬわけではなかろうに!」


 魔力を吸ったりとかできるんだから、吐き出したりもできるんだろう。

それに、こいつの魔法は食らったら、全部致命傷になる。

種として、レベルが違うんだ。

だから、俺は今情けないけど、大声を出す。


「っすぅぅっ……………ディブロ!様ァっ!!」


 そう叫んだ瞬間、目の前から仮面が全て消え失せた。


「っ!?これは!?魔王の!?」


 そう言いながらも、大きく横に動いて避けようとする。


「ご明察ぅ!!」


 それでも俺は追いかける。


「っ!!〈光線仮面(レーザーマスク)〉!」


 頭に着けている仮面から光線が飛び出た。


 その光線を、避ける。

……いや、これは俺じゃない!

ファイロと、ネリーが一直線上になる所を狙って、撃ったんだ!?


「っぐはっ!?か、貫通……した!?」


「っおぇ……あ………やば」


 二人共倒れた。

特にファイロはもう助からないだろう。

心臓に穴が空いた。

ネリーも、あの位置は……肝臓の辺りから腕、放っておいたら死ぬ!


「っクソ!ナルヴァー!フロウ!」


 そう言いながら、ついに追い詰めて、掌を当てる。


「もうボロボロなんだから!死んでくれ!」


「……っはは!世界平和の礎か!」


「何を意味のわからないことを!《限界突破》!」


 塵になって、風と共に消えていった。

その風はナルヴァーの飛び降りた風と、フロウの巻き起こした嵐。

血が撒き散って、残りの肉片も、ナルヴァーが念入りに切り裂いた。


 ネリーは左腕肘から先の欠損、そして……ファイロは即死。

俺の身体の中に残った黒魔法は、もう取り出して、捨てたからダメージはほとんどない。


 フロウは右耳と右肩の肉が無くなり、ナルヴァーは羽に穴が開き、左手かなくなった。


 ボロボロだが、俺だけ化け物だ、ダメージは既にほとんど癒えた。


「ナルヴァー、ここは任せた……」


 ずっとさっきから西の方が真っ白になって、酷く不気味だ。

魔王様は俺を助けられるぐらいには余裕のある戦いだろう。


 なら、俺が行くべきところは……


「魔王様!西へ!俺を!」


 そう言って送って貰った。

その先では………目の前が真っ白になった。

ちなみに、ペルソナとルロック、弱そうに見えますが、コンビとしての強さは確かに六罪最弱です。

ですが、そもそもカルカトスじゃないと状態異常でボコボコだし、レーザーは当たっただけで勇者が死にます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ