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黒髪赤目の忌み子は英雄を目指しダンジョンの最奥を目指す  作者: 春アントール
英雄とは、戦いの中で生まれる者だ
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三つ巴【マチア】

「……さて、なんとか集まる場所を設けれたね」


 そう言いながら、我々の切り札が笑う。


「まさかあんなにも早くソウルドを落としてくるとは、少し侮っていましたね」


 私がそう言うと


「確かになぁ!俺もびっくりしたぜ!あれがなかったら今頃俺たちバトってたっしょ?」


「なぜ………こっちを見る………ラヴハート、変わりに答えて」


「えっ!?ええっと……まぁ、確かに戦っていたでしょうね、お茶をどうぞ」


「あ、ありがとうございます。

随時皆様に報告させていただいておりましたが、爆破のタイミングも完璧に噛み合っていました、お見事でした」


「確かにだ、我も危うく巻き込まれそうなほどの威力と、あのタイミングでの打撃はきつかろう。

魔王城の材質は特殊なもので破壊は難しいだろうが、見事な結果だ」


 皆が一言言い終えたあと、彼は手を叩いたあと口を開く。


「っし、全員一言言い終わったね?

それじゃ、我々の目的のために色々動こうか。

まず、マチアとルロックの活躍のおかげで両陣営ともの戦力は大幅に低下した。

そして、爆弾をしかけてくれたペルソナとマチアに感謝だね。

さて、今現在、人間も魔族も、誰が爆破なんて酷いことをしたのかなんてわかっていはずだ。

お互い、敵がまだわかっていないところだろう」


 確かにそうだ、そして、我々の真の目的とは全ての憎悪の矛先を我々に向け、そして我々を殺害するために人と魔族が手を取り合う。


 我々は6人で新たな罪を犯す、だから『六罪(アルマティア)


「して、次は何を?」


「うん、まずはサクラ、あの子が凄い大活躍をしているのはみんな知っているよね?」


 人知れず迷宮に潜り、そして七十層の守護者を解放したということ。

そして、説得した後、人類側の味方として戦争に参加するとの事だった。


「……それが?どぉしたんだよ?俺の相手だろ?」


 以前に聞いたが、サクラ グランドからとんでもない恨みを買っているらしく、話を聞くと彼女の住む集落の仲間を皆殺しにして食い殺したとの事だ。

ドン引きだ、そんなにもお前は恐ろしいやつだったのか。


 しかし、こいつのことを少しでも理解していたら、それはある意味では仕方が無いと言える。


「そう、君の相手だ。

だから、今からみんなには色々とやってもらうことがあるんだ」


「それはなんでしょうか?」


「ルロック、今から君には宣戦布告を行うための準備をして欲しい」


 宣戦布告?


「なるほど、私が重要な人間に声をかければいいんですね?」


「いや違うんだ、全員に声をかけてくれ、同時に、人間も魔族も全員に一度に頼む」


「それはそれは……分かりました、してタイミングはいつにします?」


 やろうと思えばできるのが、ルロックの恐ろしいところだ。


「うんありがとう、タイミングは、人間の最高戦力たちと魔族の最高戦力がぶつかったあと、その後にだけ頼む」


「ぶつかる時が来るんですか?」


「そこでだ、ルロック以外にはみな、ぶつかり合うように上手く手招いて欲しい」


「例えば…………どうするの?」


「例えばアルグロウドがサクラを追いかけさせて、カルカトスとぶつける、例えばペルソナが守護者を突っついて四天王とぶつけさせる、みたいな感じで、小規模でもいいから強い人同士で戦わせるんだ、じゃないと、今の戦力と我々が戦えば、恐らく勝てるが……一度深い溝を作ってもらった後に、仲良くなってもらいたいんだ」


「どちらかが、もしくは両方が大切なものを失って、それでなお手をとりあえるかどうか、ですか?」


 ラヴハートがそう言った。


「そうだね、それが出来たら一番なんだけど、まぁ僕たちを倒したいならやるしかないよね、手を、組むしかないよね」


 確かに、ここにいる誰か一人だけでも、敵に回せば下手をすれば国が落ちる。


 ルロックは個人戦闘能力はないが、実質的に相手の心の中が読めるのだ、死角をついて、例えば今回のように爆弾が置けたら、もう国は落ちる一歩手前だ。


「なるほど、だから、王族の住まう所には爆弾を仕掛けなかったんですね」


「あぁ、人の王も魔族の王も、2人ともしっかりといてくれないと、仲直りが出来ないよね」


「それでは、私はまず守護者にあってきます」


 そう言って私は手を挙げた。


「うん、自分の本とか全部爆破してまで手に入れた被害者の肩書きを存分に使ってくれ」


「えぇ、魔法具も色々なくしたのは痛いですが、本の内容は全て暗記してるんで大丈夫ですよ」


「なるほど、流石は近代の『賢者』様だ、君が僕の計画に加わってくれてよかった」


 無論、他のみなも各々行動を再開し始めた。

自分で手を下してはならない、不意打ちをするのはできるだけ控えて、王様が死にそうになったら、その計画を逐一匿名で送り付ける。

そして、派遣する戦力もやはり主要人物が死なない程度。


 書かれた紙に書いてある名前がその主要人物。


 フメテアパーティー等はほとんどがインセントに行ってしまった。

理由としては、やはりカルカトスと戦いたくないというものが多かった。


ネルカート王

サクラ グランド

カノパーティー

各勇者

各魔女

魔王

各四天王


 パッと見た感じこんなところか、さて、私はまず。


「っおーーい!そこのあなた!あなたがこの結晶の家を建ててくださったんですよね?」


「んえ?あぁ、私のことか、そーですよ〜私が建てました!」


「私、近代の賢者、マチア カーラです、そちらはサクラ グランドさんですね、よろしくお願いします」


「?あぁ?よろしく頼む」


 随分と腰を痛そうにしているが、体調が優れないのだろうな。

ま、私がまさか敵対勢力とは思うまい。


 後は……サクラ グランドはアルグロウドに任せておいて、私らこの守護者をどうしようかを考えなくては。

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