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森の奥地に 【シルフィール】

「……うーん……なーんか最近騒がしいですね?」


 『神獣の森』その地で、1人の男がそう言うと、それに大きな白い狼が


「騒がしい、ですか?特に何も聞こえませんが?」


「……うーん……私が精霊だから、そういったものを感じ取れるんですよねー

それによると……なーんか騒がしいんですよ

森がざわめく?というやつです」


「……聞こえるっていうのも、それはそれで大変なんですね」


「まぁ、そうですね……しっかし、いつ見てもその剣、立派ですね」


「毎回言ってますね……まぁ、この剣は私の誇りでもありますから、悪い気はしませんけどね」


 私の持つ『古竜骨の剣』以前に力を比べ、勝利した古龍の骨を削り、作った剣だ。


「そんなに大きな剣で切られたらひとたまりもないですよ……」


「まぁ、刃渡り2メートル近くありますからね」


「……それで、さっきの話なんですけど」


「?何かアテがあるのですか?」


「いやー、それがですね

向こうの方に、嫌な感じがするんですよね」


 指を指すその方向は……別段何かがある訳では無い。


 強いて特徴を探すのなら『人里に近い』程度だろう。


「人間……もしくは冒険者でしょうか?」


「だとしても……いや、そうかもね

とびきり性格が悪いんでしょうね」


 なんて話をしていると……随分と可愛らしい子精霊達がやって来ましたね。


 彼ら彼女らと……?なんでしょうか?あの男の子は……黒い髪に赤い目?魔族……いや、角はない。


「あの……っ!?」


 隣にいる『大精霊 アルトリート』に彼について訪ねようとした……その時、彼の顔がかなり歪んでいた。


「……あれが、嫌な予感の主と?」


「……えぇ、ビンビンと伝わってきますよ……あの少年……何者なのでしょうか?

しかも……子精霊達と会話をしている……精霊語がわかる者なんて……有り得ません」


 あのアルトリートが冷や汗を流している……


「……もし良ければ、殺りますが?」


 まだ、向こうはこちらに気づいていない……あの子精霊達は……あぁ、エンちゃん達かな?


「……いや、あの子精霊達とはあなたも面識があるはず……追い払おうと出てきた、そんな感じでお願いいたします」


「……かしこまりました」


 地面に深くふせ……剣はいらないでしょう

強く地面を蹴り、目にも止まらぬ速度で音も出さずに少年の前に現れる。

【神獣の森】


 【聖域】の1つ

 ネルカートを抜け出し、少し森を進むと広がる自然。

 【神獣】と呼ばれる生き物が生息する地だ。

 昔は違うったようだが、今の【神獣】は自我を持つ。

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