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黒髪赤目の忌み子は英雄を目指しダンジョンの最奥を目指す  作者: 春アントール
アレとコレの間
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面接本番

「おはよーみんな〜!」


 ラジアンはスッキリ昨日のことなんて忘れているみたいだ。

ラジアン自体は酒にそこまで強くないのに、あの日はよく飲んでいた。


「おはよう、俺は今から面接に行ってくるよ」


 紙を持って、確認の家を訪ねに行くつもりだ。


「お!頑張るねぇ、行ってらっしゃーい」


 いつも通りのラジアン。

あと2日で仕事はひと通り済ませなくてはな。


「……さて、獣人だな」


 紙の種族の欄を見てそうつぶやき、インターホンを押す。


「はーい?」


 男の優しい声。


「どうも、カルカトスです、昨晩送った手紙の内容はみたか?」


「あ、はい!どうぞ中へ」


 眼鏡をかけた狐の獣人、目の色は確認するのが難しいが……緑かな?髪の色はオレンジ色、すごい色だな。


「妹も、時期に降りてくると思いますよ」


 なんの合図もせずに、急にそう言い出したが、理由は知っている。


「固有スキルか、便利なような……心休まる暇がないというか」


「はは、オンオフはできますよ、こちらの方から思念を送る、簡単なものです」


『こんな風に』


 そう、脳に声が響く。


「受け入れてくれたからこそ、簡単に声を流せましたね」


「受け入れるも何も……警戒していなかったらこれ案外びっくりするな」


 なかなか使えそうな能力だ、落ちた理由は人数かな


「ははっ、すいません」


 なんて話をしていると同じく狐の獣人の少女が降りてくる。


「……んぁ?あんたが四天王か?」


 喧嘩腰な物言い、筆記試験0点、実技85点、尖りすぎだろ、受かる気あったのか?


「あぁ、いかにもそうだ」


「はぁーん?しょぼそうなナリしてるな?」


 オレンジ色の髪をかきあげながら、緑の瞳が俺を睨む。


「昨日のラジアンとの勝負見てなかったか」


「ん?あいつとやったんだ?へぇ?」


「こら、アイリ、そんな話し方は失礼だろ?」


「うるさいなぁ兄さんは……んで?昨日言ってた面接か?」


「あぁ、俺の元で働く気はあるか?」


「私たちでOKなのか?」


「まぁな?」


 紙に目を向け、机に置く。

ノルド、獣人(狐)、男性、筆記86点、実技32点。

最低でも150は欲しいところというのが水準らしい。

これを踏まえても、便利な固有スキル持ちというのは、他の追随を許さないアイデンティティがある。


「それじゃ、面接と行こうか……っと入っても元々2人とも受からせるつもりでいるがな」


 そう笑いながら伝えると驚いたような顔をする。


「っな!?なんでだ!?」


 驚いた顔のアイリ。


「まぁ確かにな、魔王軍の中でも四天王直属の兵隊、そんな適当じゃダメだろう、だけどもお前らは俺が合格させる」


「り、理由を聞いても?」


 少し糸目が見開かれ、緑の瞳がこちらを見る。


「1つ、ノルドの能力。

これがあるだけで情報伝達から計画の急な変更まで、ありとあらゆる伝達が迅速に、そして一方的ではあるが、相手に悟られない」


 ノルドではなく、アイリの方が深く頷いた。


「次だ、2つ目アイリの戦闘能力。

格闘家らしいな?アイリは」


「そ、そうだな」


「格闘家って、基本的に点数が低めなんだ……まぁ、剣を持つ理由は拳の限界を感じたからなんだろうけど……手数と速度のこの2点に関してはまず間違いなく拳に軍配が上がる。

それに、85点なんて言うのはそう簡単に取れる点じゃない、ましてや格闘家なら、なおさら」


 仕組みを理解しているからか、ノルドが頷く。


「以上の2点より、合格だ」


「疑ったりは?」


「ないな、魔王様が直々にリストアップした中の一つだ。

それに、落ちてもまだまだやる気なのは高得点、合格だよ」


「……やっと、受かった……!」


「やったな!兄さん!」


 ハイタッチをして嬉しそうだ。


「それじゃ、俺は明日には一旦帰るからな、それまでにカーリャと顔合わせといてくれ」


 そう言って、色々説明したりして、家を出る。


「回れてあと一軒……」


 気になっている人のところに行くとしよう

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