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黒髪赤目の忌み子は英雄を目指しダンジョンの最奥を目指す  作者: 春アントール
英雄?そんなのどうでもいいです
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再会と準備

「……んんぅ……はっ!リーダー!!」


「はいはい、おはようデクター」


 勢いよく飛び起きたデクターに返事をする。


「うぉあ!?やっぱり生きてる!?」


「おう!生きてるぞ」


「っっ!!ディンは!?じ、ジャンパーは……?」


「ディンは生きてる……ジャンパーは……」


 首を横に振り、答える。


「そ、そっ……か」


 ディンが生きていることを喜び、ジャンパーの死を悲しむふたつの相反する感情のせいで変な顔になっている。


「……ま、まぁ!ジャンパーが守ったリーダーが無事でよかった……」


「だな……感謝しないと」


「……リーダー、五十層にはいつ向かう?」


「今からでも行きたい所だが、無謀すぎる……集団で潰しにかかろう」


「あぁ!わかった!その日まで腕を磨くとする……!」


「あぁ、デクターにはディンと一緒に魔法での支援をしてもらいたい

俺は初っ端から飛ばす

長期戦になると弱くなるから先手必勝だ」


「魔法……わかった、任せろ!」


 心強い。


「……さ、色んな人に募集をかけよう」



 そうしてかけた募集には沢山の人達が集まってくれた。

フメテアパーティー、グリーズパーティー、サクラパーティーにフロウまで来てくれた。


「……や、やぁ、カルカトス君」


「!アーガンさん!アモラスさんまで!」


「どうも、お久しぶりですね、ジャンパーさんのことは……ご冥福をお祈りします」


 目を瞑り、頭を少し下げる。


「……はい、そうですね。アーガンさん達が来てくれるなら百人力ですよ」


「そうかしら?迷宮に関してはあなたの方が上手よ」


「ありがとうございます、素直に受け取ります」


「えぇ、そうなさって……アーガン!」


「はいっ!」


「……あなたもなにか……」


「アモラス……わかってるけどさ……そうだなぁ……ベストを尽くすよ、先輩なんだから、ね」


「今度よろしければお茶にでも行きましょうね」


「アモラスさんのお誘いでしたらいつでも」


「あら、お上手ね」



「グリーズさん」


「お!カルカトス君か!いやー、つい数ヶ月前までは迷宮のトップを走っていたのに、知らない間に手を引かれる側になるとは」


「まだまだ頼りにしてますよ」


「ははっ、若いってのはいいなぁ、君には以前完敗したがいい結果を残せるようベストを尽くすよ」



「よぉ、お前も手伝ってくれるのか?」


「まぁな、名を挙げるのにはもってこいだしな」


「俺達も頑張るから、絶対に勝とうぜ!」


「はい、頑張りましょうね……おい、頼りにはさせてもらうからな」


「はっ、偉そうに」



「やぁカルカトス君」


「!!バンクさん!!お久しぶりです!!」


「元気だねぇ、今回、もちろん参加させてもらうよ、また君と共に守護者を討つという訳だ」


「ははっ、ですね!皆さんがいるなら……本当に心強い」


「私もいますよ……師匠と同じ所に立って戦える……その機会を下さりありがとうございます」


「グエルさん、お久しぶりですね」


「はい……師匠は元気でしょうか?」


「はい、きっとすぐに良くなります」


「……良かった」


「今日このためだけにここまで来たもんな」


 師匠思いのいい人だ。



「カルカトス〜」


「?あ、フロウ!」


「私達も手伝わせてもらうわよ?」


「あぁ、頼むよ。

勇者がいたら百人力だな」


「ならば私は千人力だ!」


 横からサクラが割り込む。


「うるせぇぞ!?バカ!」


 チョップを食らわせる。


「馬鹿じゃない!ドラゴンだ!」


「だーっ!うるせぇ!」


「サクラさんかな?」


「ん?あぁ、そうだな、あのバカはサクラだ」


「ドラゴン!」


「……はぁ」


「ふふっ、仲良いんですね」


「どこがだよ……たはは……」


「ふふふっ、それじゃ私は皆と色々準備したり、他の参加者さんたちとお話してきますね」


 上手くいってくれ……そう願うばかりだ

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