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満月湖の森で薬草摘み

「それじゃ、仮面のあんちゃんきーつけてな」


「ばいばーい!仮面のお兄ちゃん!」


「はい!ここまでどうもありがとうございました!」


「いいってことよ!娘も楽しんでたし、こっちは襲われる心配もないしで、こちらこそ、ありがとよ!」


 『満月湖の森』っていうのはネルカートからは近いが、それはあくまでも『地図上での』話だ。


 歩いていくとなれば中々に根気がいる。


 そんな中、あの男の人が俺を拾ってくれた。


『んあ?満月湖の森?あんちゃん冒険者になりたてやね!

そこなら行きしに通るし連れてったるわ!ほら!乗りや!』


『へ?あ、どうもありがとうございます』


 お言葉に甘え『護衛』という風に口裏を合わせて連れていってもらった。


「よし!初仕事、やりますか……リョクも手伝ってよね」


「……やっぱり僕もか……まぁいいよ、薬草っていつものあの形かな?」


「多分ね?森にもいくつか生えてたあれだろう

ノルマは『20枚』さ、頑張ろうか」


 もちろん、このノルマは『1人に』当ててのノルマだ。


 こっちは人手は2倍なんだ……ササッと終わらせてスライム狩りと行きましょうか。



 そんなこんなで薬草はすぐに集まった。

思いのほか見つからず、2時間ほどかけてしまった……まだ日没まで時間はある。


「スライム、狩りに行くか?カル」


「あぁ、行こう!」


 ワクワクする、森で狩りはしたことがあっても、冒険者として、換金目的で狩りをするのは初めてのことだ。


「なら、復習だ、スライムの特徴は?」


「半透明のゲル状の生き物、これといった形は持たない、水のような感じ

弱酸性の体液で、主に草なんかを溶かして食べている生き物

特別強くもなく、人を殺すということは……顔に落ちてきての窒息死が主かな?」


「よし、それなら倒し方は?」


「半透明ではあるけど『核』と呼ばれる大きな球体があって、それを壊すこと」


「そうだ、昔の異世界人は『単細胞生物』なんて呼び方もしていたね」


 だからか、『単細胞』と言うのは、スライムのように単純で、弱いものを指す時に使われることもある。


「……満月湖のかなり外側にいるから、適当に探そうか」


「うん、そうしよう」


 そうして探し回ること数分


 何びきか見つけ、遠くから弓で軽く居抜き、核を回収する。


 この核は魔力の塊のような物で魔法具なんかに使われたりもするらしい。


 故に、スライムは弱いが、需要はかなりある方だ。


「さ、ササッと帰って換金しよう、今日の宿をとる時間もほしいからね」


「そうだな、リョク、ササッと帰ろうか」


 行きとは違い、歩いて帰っていく。

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