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黒髪赤目の忌み子は英雄を目指しダンジョンの最奥を目指す  作者: 春アントール
英雄?そんなのどうでもいいです
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冒険者になった

「というわけで俺達もついに冒険者かぁ」


「うむ、なんとも感慨深いなぁ……元々騎士になると勇んで家を飛び出したのにいつの間にか冒険者になっているとは」


「……魔女から冒険者か……どの本にもない……面白い」


「私は冒険者ではなくあなたたちのサポートをさせていただきますね」


「俺は元々冒険者だしなぁ」


 宿の食堂で集まり、各々会話を繰り広げる。


「しっかしよ、宿も悪くないけどさ」


「……?どうした?ジャンパー」


「家、欲しくね?」


「い、家ぇ?」


「あぁ、アジトって言うのかな?あ、ギルドか?」


「私に消し飛ばされないといいけどね」


 ふふっ、と笑いながらそう言う彼女の言葉は冗談じゃ済まなそうだ。


「アジトかぁ……なるほどな」


 将来的にはフレイさんが抜けてもこの4人でやるわけだから宿代も案外バカにならない……長い目で見て家を買うのもありか?


 なんて、少し揺らいでいる。

考え込んでいる俺を見かねたのか、ジャンパーがこう提案した。


「じゃあさ、強くなるついでに、家を買いたいやつだけ金を貯めて家を買おう」


「なるほどな……そういえば、報酬の分け方は4当分だがそれでいいか?」


「ははっ、そんなにくれても構わないのか?リーダーよ」


「ん?デクターのところは給料どれぐらいだったんだ?」


「うぅん、騎士としてはまぁまぁ稼いでいたけどなんか色々あって2割ぐらいしか貰えなかったな、毎日大変だったぞ、あの頃は」


「へ、へぇ」


「ま、家を買ったらこう言うプライベートな話も沢山できるわけだ!どうだ?リーダー?」


「……よし、いいだろう、俺も家を買う側に乗った、家はどんな家がいいんだ?言ってみろ!」


「流石はリーダーだ、俺は個人の部屋があればOKだ!」


「シャワールームを所望する!」


「……書斎……」


「私は屋根裏部屋がある所がいいです!」


 フレイさんがニコニコ顔のキラキラした笑みでそういう。

この光の圧は聖女だからなのだろうか?ものすごく嬉しそうにそういう彼女の案も採り入れ、個人の部屋があり、シャワールームと書斎があって、なおかつ屋根裏部屋がある所。


「そんなところあるのか……?」


「リーダーは何も案はねぇの?」


「俺はキッチンがあれば十分だ」


「へぇ、キッチン」


「さ、冒険者になったんだ、さっさと仕事しに行くぞ」


「はーい」


「了解した!」


「……任せて」


「はい、行きましょう」


 宿を出て、不動産屋によりながら迷宮でお金を稼ぐのだった。

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