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黒髪赤目の忌み子は英雄を目指しダンジョンの最奥を目指す  作者: 春アントール
英雄とは、誰よりも優しくてカッコイイ人だろう
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第5試合 囚人たち

「さぁ!お次は!囚人からの人生一発逆転をかけた、彼ら!『ジャンパーパーティー』だ!

皆さんご存知の通り!彼は、彼らは囚人の身だ……!

だが、上の人達からこの大会に参加させるだけのことはあると、そう言わせしめた律儀な奴らだ!

だが、盗賊、剣士、魔法使い、冒険者とそう遜色のないパーティーを組むに至った彼らは今もこのとおり着々と駒を進めている!」


 摩訶不思議な盗難事件を連発したジャンパー

黒い髪に黒い目、クロン ウェイパーを彷彿とさせる見た目だ。

どこかの魔石店の倉庫で現行犯逮捕、窃盗罪で、捕まっている。


 世界初、二本の魔剣に認められた稀有な存在デクター

短くバッサリと切られた男勝りな印象を受ける金髪、そして青色の右眼、左目は眼帯のせいで見えない。

身分問題、女だから、その理由で様々な人にバカにされ、キレた。

暴行罪、殺人未遂で捕まっている。


 虚無の魔女の二つ名を持つ魔女ディン

白色、と言うよりも色が抜けたその結果のような白い髪、そして、その抜けた色が目に溜まり、混ざったかのような黒い瞳。

魔女であるが故に恐れられていた……理由は分からないが、とあるギルドを壊滅させた。

殺人罪で捕まっている。


「そんな彼らに挑むは!先日の戦いで明らかになった!

『精霊魔法』使い、カルカトス ナイトメア選手!!

だが、忘れてはいけない!彼は!昨日までその奥の手を出さなかった……つまり、ポテンシャルは十分!

彼らの戦い、目が離せないですね!剣聖様!」


「そうだね!さっきの精霊魔法見てたけど、他の魔法とは一線を画した何かがあるね!召喚魔法と少し似てるかな?」


「ありがとうございます!

フォルテさん、この戦い、どう見ますか?」


「カルカトス選手に対してはもう、人数で勝っているから勝てるなんて甘い考えはみんなやめたことでしょう。

この大会に参加している皆、そこに登り詰めるまでのストーリーがある……が、彼はまだ隠し玉があった……」


 あのピュー フォルテにあそこまで言われている……嬉しい!


「ジャンパー選手の戦いは、味方2人をいかに活かすか、その戦い方に目が離せませんね

それに、彼自身の立ち回りも素晴らしい!

撹乱能力、その1点には個人的に教えて欲しい程に目を見張るものがある……どっちが勝ってもおかしくない、そんな面白い一戦だと思います」


「ありがとうございます!

お話が長くなりました!それでは、ルールは決まったようですね、お次は、賭けについてどうぞお話ください」


 ルールはデスマッチのようだ。


「賭けは……私は別にいいです」


「あ、じゃあさ、俺たちの賭け受けてくれる?」


「……内容によるかな?」


「お!ここでついに賭け事だ!」


 司会がはやしたてる


「そう身構えないでくれよ、賭けの内容はさ『俺達が勝ったらパーティに入れてくれ』」


「……囚人のお前たちをか?というか2人の許可は?」


「あぁ、2人はOKだ……な?」


「あぁ!気にする事はない!私も賛成している!」


「……あ、私も……別にいいよ」


「無論俺もOKだ……さ、次だな、俺達囚人だけどさ、正直もう罪は償った……だけどもさ、この大会出たくて無茶言って残ってたんだよ……言う事聞かないと暴れるぞってな?」


 脅しというのだ、それは……


「まぁ、いいよ……なら、俺が勝てば……そうだな、この一戦でお前たちを仲間にするか決める、その試験に合格すれば……晴れて俺の仲間だ」


「!意外と即決だなあ!話が早くて助かる助かる!」


「ははっ!全くだ!いいぞ!ぶつくさつまらん文言を吐かん男は好きだ!」


「……認められるよう、頑張るわ……!」


「ほぉー!面白いタイプの賭けだ!これなら観客も、自分も楽しめる!一石二鳥の素晴らしい話だ!

それでは、第5試合……開始っ!!」

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