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黒髪赤目の忌み子は英雄を目指しダンジョンの最奥を目指す  作者: 春アントール
英雄とは、誰よりも優しくてカッコイイ人だろう
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国内大会 第4試合

「……さぁ!もう試合の数も減ってきました!この国内大会ももう終わりが見えてきてしまいましたね!

さぁ、僕達は今回もカルカトス選手の試合を見に来ました、彼は毎回違う戦い方をするのは、上手いですよね」


「えぇ、それだけ多種多様な実力者であり、何より、半端では無いのがすごいところです……魔法にしたって、ボロが見えるのは大剣の一閃程度、肉体の変化もあんなにも簡単に成し遂げるのは……次も楽しみでなりませんよ」


「さぁ!そんな破竹の勢いで突き進むカルカトス選手の前に立ちはだかるは、同じく、カルカトス選手の同期がいる……サクラ選手率いるサクラパーティーだ!」


「……サクラ選手も、今年が豊作と言われる一端でもありますね」


「えぇ!それに面白いのは、誰かのパーティーに入るのではなく!自分でパーティーを組むということ!

独立するにしてもちょっとは他の冒険者の元で教えてもらうでしょう!そんなことはせず、同じく破竹の勢いで突き進むサクラパーティーに、乞うご期待!」


「……つい先日あったと言うのに、久しく感じるな、人間

ルールはデスマッチでいいだろ?」


「たしかにな……ルールはそれでいいが……言っておくが、今までの私の戦いを見ただろう?……負けんぞ?竜族」


「はっ、また以前と同じ結果になるだろう……行くぞ、貴様ら」


「あーいよっと」


「はいっ!」


「任せなさい……」


「わぁーお!?カルカトス選手あんなにも攻撃的に牙を剥くのは彼女が初めて……ん?あ!そうなの!?

今入った情報によると!冒険者試験で、初めて戦った時、彼女に負けていたらしいです!!

いつぞやの雪辱を果たさんと!今牙を再度剥くというと言うのか!カルカトス選手!」


「………『サクラ グランド』!私は!お前を!お前たちを超える!」


「!………あぁ!来るがいい!!『カルカトス ナイトメア』!」


「それでは!試合開始っ!」


「お前達!作戦は言った通りだ!」


「……私も、やりますか」


 そう、心に決め、篭手を填め直す……悪い癖だ。


「オオォオアアァ!」


「ブルルっ!ブルルァ!」


 ほら見ろ、相手に行動を許した……目の前には火竜と牛の獣……人化の魔法をとき、獣化を使ったな?


「おぉ!竜と半人半獣!そして!ライト選手が弓を!ナプラ選手は……集中しています……かね?カルカトス選手は何かをさぐっている様子?」


「やっぱり来るよな!『陸海空の支配者』『遥古より世界に存在せし偉大なるもの』『だが如何なるものでも悪夢は見る』〈悪夢の竜(ドラゴンズ・ナイト)〉!」


 肉体が、本来存在しえないサイズまで膨張、そして、飛んでくる弓は弾かれる程の硬い鱗。


「……り、竜……?カルカトス選手……が、竜になりました……!?」


「これは驚いた……ですが、おどろおどろしくあり、本物とは違いますね……邪竜とも違う」


 その通り……あくまでも再現だ。


「!今っ!《爆裂する芸術(タッチアンドボム)》!」


 カッと目を見開き、ナプラさんが魔法を使う。


 飛び散っていた矢が破裂、そして、でかくなった私の体を容易に破壊する。


「ガグガァ!?」


 まずい……竜に張り合ったのは悪手か!?

……いや、じゃないとあの竜には勝てない……八方塞がりだ。


「おぉ、面白い戦い方ですね……カルカトス選手はどうするのでしょうか?」


 どうするか?それは……私の中でTOP10に入るあの強敵の技を借りよう、あいつの力を借りることが出来れば打開できる。


「『獄門の番犬』『呪われた双頭が睨む』〈形態 双頭狼(モード ヘルハウンド)〉」


 体を待とう黒のヘドロは頭は1つだが黒い狼へと姿を変える。


 どこかで見た狼のように『大剣を口に咥え』襲いかかる。


「……ヘルハウンド?頭はひとつ……」


「ウォォォーーン!!」


 雄叫びを、遠吠えを上げる。

この魔法は、このヘルハウンドの魔法……特殊な構造の喉から発せられる遠吠えは相手を怯ませる。


 距離を大きく詰め、ナプラさんとライトさんを殴り倒す。


 流石に切ると死ぬと思う。


「……おぉ!あっという間に切り返し!有利をつくりあげて見せた!」


 人へと姿を戻し、指さし、こう告げる。


「今回は私が勝つ」

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