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黒髪赤目の忌み子は英雄を目指しダンジョンの最奥を目指す  作者: 春アントール
英雄とは、誰よりも優しくてカッコイイ人だろう
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地区大会

「さ、はじまりはじまり〜」


 隣で余裕そうにそう手を叩くお姫様……ハウル。


 地区大会が始まる。


 地区大会と言っても、各ギルドの中で10組上位入賞者を決め、そしてネルカートという国の中から15組を選ぶのだ。


 そして、今日はその10組を決める日。


「それじゃ、またね王子様」


「えぇ、また会いましょう姫様」


 今は顔のない仮面とローブに身を包む姫様と別れ、私は私で同じような見た目でまたDブロックの元へ行く。


 サクラ グランドやラングさんはAブロック。


 バンクさん達はBブロック


 姫様こと、ミラン ダリンこと、ワイパー ド ハウルと2号機3号機4号機はCブロック


 そして、私のところは……シンプルに強い人達ばかりだ。


 結果は順準優勝。


 固有スキルや、その他諸々手の内を明かさなかったことを踏まえれば十二分に素晴らしい結果だ。


 結果上位入賞者は


 新しく黒魔法使いをチームに加え、大躍進、1位になったバンクパーティー。


 相変わらずの速攻でグリムパーティーを攻略したシーカーズのクリーズパーティー。


 そんなシーカーズに敗北したグリムパーティー。


 地上で今もなお活躍し続ける冒険者クロウパーティー。


 一人だけでこの大会に望み、そして勝ち取った一人の女剣士ワイパー ド ハウル単身。


 そのワイパー ド ハウルの影に隠れがちな私、カルカトス ナイトメアもまた単身。


 これまたグリム達とおなじスクール出身の冒険者、炎魔法の使い手エルキナパーティー。


 特殊なクラスの新人『勇者』風の勇者フロウパーティーもまた入っている。


 獣人、翼人、エルフ、人間、魔人の誰一人として同じ種族のいない異端のパーティー、フメテアパーティー。


 そして、私の同期であり、イマイチ好きになれないサクラ グランドと、親しみやすく、たまに酒を飲み交わすラングさんのパーティーも入賞している。


 この10組のパーティーがもうひとつ歩を進める。


 楽しみだ……何故だろうか、緊張はもうしていない。


 あるのは、次に行われる国から決める15名に入るという確信だ。


 そして、私の姫はまだ、私と同じで『固有スキルを隠している』


 まだまだ彼女は力を隠して、真の大会で今日的と出会った時に戦うのだろうな。


 そんなふうに、頭を悩ませ、後の未来にニヤリと仮面の奥で笑みを浮かべていると、声をかけられた。


「カ、カルカトスさん!」

【勇者】


 はるか昔、今からおよそ1万年ほど前は勇者は1人しか存在していなかった。

それは『勇者ココア』異世界より、この世界を救うべく現れた救世主だ。


 魔王を滅し、共に命を落としてしまった彼の次に魔王討伐に成功したのは5000年後の『勇者アケガネ』光の勇者の彼だけだ。


 後に、勇者は1人2人と増えていき、今でもなおその価値は下がることは無い。

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