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(^ω^)【ようです】のようです

(^ω^)【死刑になったけど神様がなんとかしてくれた話】のようです

作者: 日曜日夕

  ('A`)「それでは被告人に判決を言い渡す」



  ('A`)「死刑ッ!」



(^ω^)「馬鹿なッ!死刑なんてありえない!人権後進国が!!」



  ('A`)「法廷で汚い言葉は慎みなさい」



  ('A`)「クズが」



(^ω^)「お前こそ慎めや」



  ('A`)「うるせーバーカ。ここ、法廷。俺、裁判長。お前、被告人。

  

      do you understand?」



(^ω^)「死ね」



  ('A`)「ぷっ!死ぬのはお前ですけど!?」



(^ω^)「大体、なんでマスクせずに外出した位で死刑なんだよ!おかしいだろ!」



  ('A`)「不謹慎でーす。世の中の流れに従わない人間は死刑でーす。これ国民感情」



(^ω^)「正義とは何か」



  ('A`)「お前以外だよ」



  ('A`)「と言う訳で、刑務官!コイツ連れてけ!死刑執行は明日!オッケー」



(^ω^)「なんでそんなスピーディなんだよ!」



  ('A`)「やっぱ時代だよね。トップに求められるのは決断力」



(^ω^)「くっそ!再審だ再審!」



  ('A`)「無駄だと思うがね」



 その時、裁判所に光が降り注いだ!!



(^ω^)「うっ!なんだっ!?」



  ('A`)「眩しいっ!照明がイカれたのか?」



(・∀・)「おはよう」



  ('A`)「だ、誰だお前は!?」



(・∀・)「私だ」



  ('A`)「誰だって訊いてんだよ!」



(・∀・)「?……私が私である以上の説明は不要だが?」



(^ω^)「おい、このオッサン話が通じねぇぞ」



  ('A`)「おい!刑務官!取り押さえろ、不法侵入者だ!!」



 取り押さえようとする刑務官。

 

 

 しかし、不思議なことに、誰もそのオッサンに触れることはできなかった。



(・∀・)「ふむ。私に向かって"不法"とは。人間も面白うことを言うじゃないか」



(^ω^)「お、オッサン……アンタ、本当に何なんだ?」



(・∀・)「何か……そうだな。言うなれば法。言うなれば一、または全。理であり理外に在る」



(^ω^)「回りくどい。一言で」



(・∀・)「神です」



(^ω^)「なら最初からそう言えや!!」



  ('A`)「で!神がこんなところに何の用だ!」



(・∀・)「あれだね。君たち、仮にも私神なんだけど、畏れとか敬いはないの?」



  ('A`)「あったら裁判官してねぇよ」



(^ω^)「俺はそれどころじゃないんだけど」



(・∀・)「ん?そういえば、今これ何してんの?」



  ('A`)「裁判が終わったところだ。こいつ死刑囚な」



(^ω^)「だからその判決は絶対おかしいって言ってんだろうが!」



(・∀・)「ん?死刑って、殺すってこと?まだやってんの?」



  ('A`)「YES」



(・∀・)「殺して何になるの?メリットあるん?」



(^ω^)「メリットってなんだよ」



  ('A`)「①被害者の溜飲が下がる」



(^ω^)「今回被害者いねぇよ」



  ('A`)「②傍観者が判決を聞いてスッキリする」



(^ω^)「おい、そいつらが真の悪だとは思わんかね」



  ('A`)「他人の不幸は蜜の味なんだよ」



(・∀・)「蜜は旨いからね。しょうがないね」



(^ω^)「おい。納得すんな神」



  ('A`)「③見せしめ」



(^ω^)「抑止力は無いというのが世界のスタンダードやぞ」



  ('A`)「前提となる文化的価値観・伝統に多大な相違が見られる為、国際的な動きが即ち我が国にとって有益か否かは断定できない」



(^ω^)「いきなりIQ上げんなや。理解できねえだろ」



  ('A`)「ウチはウチ。ヨソはヨソ」



(^ω^)「地上最強の理論やめぇや」



(・∀・)「ふぅん。まぁでも、それは全部、贖罪ってことだよね」



  ('A`)「贖罪……まぁそうだな」



(・∀・)「じゃあ、その贖罪、私が買おう」



  ('A`)「は?」



(^ω^)「え?」



(・∀・)「どうせ償いの先は私だろう?じゃあ、今ここで買うわ。いくら?」



  ('A`)「いや、売れねぇよ」



(・∀・)「ほら、5000兆円やろう」どんっ!!



  ('A`)「ほらよ。どこへでも連れてけ」



(・∀・)「あざーす」



(^ω^)「お前骨の髄までクズだな」



  ('A`)「……ん?君は誰だね?今日の法廷記録には載っていないが?」



(^ω^)「身代わりはえーなオイ」



  ('A`)「はい?何を言っているのか分からんが、裁判の邪魔になる。出ていきなさい」



(^ω^)「……え?」



【裁判所前】



(・∀・)「さて、私もそろそろ行くとするか」



(^ω^)「ちょ、神のオッサン!どういう事だよ!?」



(・∀・)「何って、君の罪を消しただけだが」



(^ω^)「俺の罪?どういう事だよ?」



(^ω^)「あれ……なんで俺、裁判所になんているんだ?」



(・∀・)「何だったっけな?」



(^ω^)「つーか、神のオッサンは何で俺の前に現れたんだ?」



(・∀・)「降臨する場所間違えた。だからこれから歩いて行かなきゃならん」



(^ω^)「え?どこ行くの?」



(・∀・)「スーパー。晩ごはんの用意しなくちゃ」



(^ω^)「庶民的だなオイ」


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