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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔ガールズラブ要素〕が含まれています。

【観音縛り】D2遺伝子

作者: Love 。kana
掲載日:2019/07/07

父は生前言っていた。


日本人はD2遺伝子がある。


同胞の為に命を捨てられる。別名愛の遺伝子


父親の兄二人は特攻隊で無くなったと聴いている。


これも愛の遺伝子のせいなら哀しいねと




♪都会では自殺する老人が増えている♪


母が何気に呟く


外は梅雨末期の大雨


たった1日で老婆になった母


ささやかな幸せが終わった。


※※※※※※※※


父と母は幼なじみだった。


どんな時も守ってくれた父は母のヒーローだった。


中学1年から1年年ほど母は一度神戸から大阪に転校している。

父親の転勤


1年で元の祖父母の家に帰った。


いじめが原因だった。


いじめの原因は当時の人気ドラマ。


腐ったミカンが転校してきた。。。


番組の主旨とは違う捉え方をする子供たちもいた。学校も荒れていた。


教師は職員室に生徒が入ってくるだけで怯えたと言う


登校を嫌がる娘を母親は励まし毎日学校へ車で送った。


祖母は後に後悔している


彼女のこの頃の口癖は「まー君が居てくれたら助けてくれるのに」と祖母が教えてくれた。


彼女はリストカットをしている。


今でも「左手が何ともいえなく疼き指先が痺れると」言っている。


彼女は母親と実家の神戸へ


腐ったミカンはつまみだされた。


※※※※※※※※


(父)まー君は米屋の長男だった。


二歳上の姉と5歳下の妹と十二歳下の弟がいる。まー君は小学生から祖父を手伝っていたらしい。


小さな身体であったが筋肉は盛り上がり不良グループ

も一目おいていた。


中学の頃はバブルの走りで小さな米屋も繁盛していた。


まー君は成績もよく理科は常にトップだった。


余談。。。(私の夏休みの宿題は殆んどまー君の作品で常に表彰された)


腐ったミカンは神戸でも虐めとまではいかないが孤独だった。


リストの包帯で当たり前のように噂され当たり前のように仲間外れにされた。


祖母は勇気を出して担任に会って頼んだ。「最後の望みです。せめて・出来ることならまー君のクラスにしてもらえないだろか?」


「お気持ちはわかりますが、いくらなんでも」担任は困惑した。


「それが原因で虐めに発展する可能性もありますし」やんわりと断った。


それでも祖母は食い下がった。「何とか。。。まー君に聴いてもらえないでしょうか?」


教頭。校長。二人の担任。祖母。まー君の変な会談が始まった。


会談は直ぐに終わった。


「じゃあ僕がクラスを代わったら?此処にいる先生で決めれますよね。家の親には言う必要はないですよね。クラスは、そのままで僕が3組に行く。先生は黙認する。責任は僕がとる。問題はないですね。」簡単のようで誰でも言えることではない。


中学二年生の男の子である。


目を瞑っていた校長が言う。「わかりました。彼に全てをゆだねましょう。責任は大人が取ります。」


その日の内にまー君はさっちゃんの家へ


さっちゃんと二人で話した後にまー君は直ぐに帰った。


母親が部屋に行くと彼女は満面の笑みで「まー君が一生守る。って」この時に母は、まー君のお嫁さんになれると本気で思ったと語っている。


2学期途中でのクラスへの編入はクラスメイトに違和感をもって迎えられた。


一番最初に一時間のクラス会をまー君は要求しクラス会が始まった。


隠してもいつかはバレる。


まー君は全てを話しクラスの協力を求めた。


さっちゃんの手首には包帯はなかった。


しかし全てがうまくいくことはない。


女子よりむしろ男子からからかう言葉がでる。


「ええかっこしい」


「なにいきっとんじゃ」


まー君は冷静だった。


罵声を浴びせる相手に指をさす。


「君はご両親やご兄弟が虐められても見捨てますか?」


「。。。。。。」


「将来の彼女やお嫁さんには?」


「。。。。。。」


彼女は僕の許嫁です。つまり親が決めた婚約者です。」


〔ざわざわ。。。〕


「此処にいる女子は如何ですか?」


女子が味方になった。


歯車は良い方向に回りだした。


勿論まー君のハッタリだったが、さっちゃんを含め疑う者はなかった。


〔後に母に聴いたこの話しを父にぶつけてみた。〕


父は「アニメ病だったから」と笑いタイガーマスクやデビルマンやリボンの騎士の話しをした。


リボンの騎士では、敵だった相手を助ける場面で仲間が「なぜ助ける」の問に「弱いから」と応えれる場面と言い。。。タイガーマスクでは、マスクを取られてボロボロになった時に封印していた反則技を使い相手を殺す場面と言う。。。デビルマンではマンガの本で最後に古い仲間に殺された遺体を古い仲間が寂しそうに見ている場面だと言う。。。


もしかしたら父の記憶違いかもとも思う。


勿論私は内容は知らない。


※※※※※※※※


二人の交際はママゴトのようでしたがとても楽しく過ぎた。


「愛を育む。。。。そんな感じ?」


さっちゃんが後年語っている。


中学卒業し高校生となる。


学校は別々に

まー君は地元でも進学率の高い公立校へ


さっちゃんは商業高校へ行く。


まー君はバイクの免許を直ぐに取った。


盗んだバイクであそぶ勿論そんなカッコよくもない


ダサク米を積み商店街を走っていた。


この頃の二人はポケベルで楽しんでいたらしい。


72410なにしとう


4510しごと


1410あいしとう


こんな感じ?だったのかなぁ~


※※※※※※※


彼が18の時にとんでもないことがおきる。


父親の交通事故である。


店も順調で利益も


働きが認められ婿養子になった彼の父親


やはり普通の人だった


まー君は言っている。「肩身の狭い養子だしやっぱり故郷に錦なんて考えたのかもしれない」と外車を買い3日後に買い物帰りの自転車に乗った主婦を」


命の危険もあったようだが生還してくれた。


想像より後遺症も少なかったが強打した右目が失明した。


父親はショックでなのか?心筋梗塞で倒れた。


直ぐに被害者の病院にまー君が走った。


これがよかっと保険外交員


「家族より先に来て、いろいろ世話をして毎日きてくれたら面会を拒絶は出来ない」と家族が言っている。


この時の話しはまー君は語らないがさっちゃんが覚えていた。


千羽鶴の依頼を請けたからでした。


「もしお亡くなりになったら自分が死んでおわびするしかない」こんな事をまー君は言ったと。。。


示談交渉もスムーズに進み父親には執行猶予がついた。


その後被害者家族との付き合いは一生続く。毎年盆暮れには挨拶に行き


被害者がお亡くなりになってからもご仏前にと通ったのだった。


まー君は事故の後は高校には通っていない。


大学に行くように教師も家族も進めたが本人が断った。


小さな店でも従業員はいる。


社長不在では店は持たない。


事故までは、二人の付き合いを嫌っていたまー君の母親だった「自殺するような傷物の女なんて」と。まー君からは聴いていないがさっちゃんの母親から聴いた。


しかし事故の後は「痛みの知っている女性は人の痛みもわかる」と絶賛している。


さっちゃんの真心が通じた。


しかし二人が結婚したのは、この後10年以上の歳月をすごした後である。


1つはまー君は仕事でトラックに乗らないと行けなかったからである。


人を曳けば殺人犯

殺人犯の嫁にはしたくない。


もう1つは父親の株式投資であった。


結果は出ている。


本業を遥かにしのぐ


まー君も株式投資はしている。


しかし手持ちの金銭である。


崩壊しても火の粉はない。


しかし父親は借金である。


株を担保にふくれあがっている。


ケネディの伝記にケネディの父親の話しがある。


靴磨きに言った。その靴磨きの人が「旦那。明日の株価どうですかね?」と尋ねた。株式はプロでも失敗する。こんな人まで。。。。ケネディの父親は株を直ぐに売却した。


株は暴落した。


歴史は繰り返される。


危険である。


失敗したら地獄が待っている。


さっちゃんを道ずれに出来ない。


「良い人が居たら」とまー君


さっちゃんはまー君に良い人が居ると直感して別れを決意するのだが


女の直感は時にはずれる。


政府日銀が金融引き締めを発表


株価は、そのまま上昇する。


まー君は倉庫予定地と株式を全て売却


翌年

天皇崩御


株価暴落


一旦持ち直したように見えたが暗黒の時代へと突入する。


まー君の実家でも影響は大きかった父親の損失であった。


二人の結婚は1993年であった。


小さな教会

家族だけの小さな式だったが最高の式だったと叔母


まー君の知り合いの小さな店でで最高の料理を食べた。


包丁が違うと感じたと言う。。。


引き出物は1000円未満だけれど。それがよかったと


新婚旅行は無くなった。


告げられたさっちゃんは、駅で大泣きしたらしい。その時にまー君が手をしっかり握っていてくれて安心したと


後にさっちゃんは知ることになるのだが結婚式が小さくなったのも新婚旅行が無くなったのも父親の希望だった。「自殺するような女を世間に披露出来るか。新婚旅行なんて行くと世間が知ることになる」この時にまー君は全てを捨てて彼女と逃げたいと思った。しかし立場がそれを赦さなかった。


※※※※※※※※


1995年神戸に悲劇が襲う。震災である。


家は大きく揺れた。後一度揺れたら完全に倒壊していたと


まー君は身重のさっちゃんにおおいさぶさったとのこと


タンスは倒れテレビが飛び家は散乱したが被害は最小限で家族にも被害はなかった。


まー君は徒歩で現状を確認する。


何より人間の醜さと強さを知ったと言う。。。


我先に車で逃げる。


消防士の懸命な消火活動


しかし車でホースを曳く


ホースは破れる。


地元のデパートに入る泥棒


倒壊した高速道路を縫って走る暴走族


「大丈夫、また立ち直れる。戦争からも。。。」老婆の会話


倒壊した家から助け出される人々


まー君は3日後に家族を他府県の得意先に頼み暫くホテルに住まわしている。


神戸の小切手は使えない。現金のみしかダメと言われていた。政府が特例として神戸の支払いには猶予するように指示したからである。現金以外では買い物をしても支払い義務がない。そのような状況らしいがまー君には信用があった。


神戸には物流がストップしたがまー君の店は例外だった。


人柄としかいえない。


各メーカーも復興に協力した。そんな免罪符が必要だったかもしれない。


まー君の店に物流は集中した。


商品は市の復興事業者に納品された。


利益は無いに均しいがまー君は喜ぶ。


「復興にお役に立てた。」「これで僕の一生分の仕事は終わった」とも


まー君は転職を考えたが回りが赦さなかった。


復興需要で店はブイ字回復した。


※※※※※※※※


しかしまー君の感は当たっていた。平成七年米の販売が免許から申告制になりスーパーマーケット等で大々的に販売されるようになり顧客が奪われ利益も半減する。


平成17年からは事実上の完全自由化となる。


まー君は多角化と米の研究に力を注ぎ、拘りの飲食店に納入をシフトしていったが従業員や家族の生活を守るだけのギリギリの生活を続けた。


まー君には軽い自閉症の弟おとがいた。


仕事が続かないで次から次へ


結婚すると養子に行くが見下り判で離婚


已む無く店で使うが仕事の足を引っ張る。そして暴力と続く。


まー君の身体も限界が来ていた。


店を閉鎖。


五十を超えたまー君の決断


他店との合併

まー君は引退し弟と従業員は引き取ってもらい。両親には小遣いを


交渉中に事件がおきた。


弟が古いベンツを動くようにするのだと


飲酒の後にドライブ。。。無車検。無保険。。。


高速で事故


死者二人


弟は無傷であった。


全てを失うだけでは済まなかった。


弟は自己破産


重い行政処分


まさに人殺し


被害者には家族が居た。


まー君は自らの生命保険を使った。


さっちゃんは新婚旅行は美しい景色の場所に決めていた。


引退したら行こうとまー君と約束していた。


長野県の美しい場所で女性の遺体が発見された。


車の中に排ガスを引き込み


発見者によれば美しいピンクの顔色だったと


その1ケ月前には神戸でも同じような男性の死体があった。





どちらの遺体も幸せそうだったのが不思議であった。







この話しは実話を基に記載しました。

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