今は忘れられた いにしえの盟約
53 異邦人さん 2018/09/15(土) 19:34:56.51 ID:GB9AiXso
それをおやくそくしましょう
とかの女は言った。
「..........
..よかろう..ならば
このクニを譲ろう
今の約束 たがえるでないぞ」
でもキツネさんは無償でクニひとつ
ボランティアしてしまってよろしいのですか?
みかえりに、現存していれば確実にギネスに登録されていた
世界遺産級の神殿を建立させていただくというのはいかがでしょうか?
それともナショナルチームのマスコットキャラになっていただくというのは?
「キツネわ神殿に住まん
キツネにわ愛と勇気とサッカーボールの他にも友達がおる
ボランティアが無償ぢゃなどと世界の常識に反したことを言うものでわない
みかえりは
きちんともらうでわないか」
54 異邦人さん 2018/09/15(土) 19:39:48.53 ID:GB9AiXso
キツネさんと話していて
ある一族が治めた今は廃れた西の国の
ひとりの王さまの話を思い出しました
その国は豊かで自由で活気があって毎週のようにイノベーションがあって
人々はみな幸福に暮らしていたといいます
その国を治めた王さまの話です
ある日、王さまはお忍びで街にでかけられたそうです
そこで王さまは街の人が唄っている歌を聞きます
こんな内容だったと伝えられています
「ああ、わたしたちは幸せだ。
王さまの権威と慈愛は国のすみずみにまでいきわたっている
ああ、わたしたちは幸せだ」
王さまは宮殿に帰って泣き出したそうです
宮殿といってもほんのささやかな建物だったそうですが
ある家臣がききます
「どうされたのですか王さま?
人民の唄を聞いて、どれだけこの国に善政がしかれているのか
そして王さまが臣民たちにどれだけ敬愛されているのかを
お知りになったので感動に泣いていらっしゃるのですか?」
「ちがうのだ」と王さまは答えます
わたしは駄目だ。ぜんぜん駄目だ。
民たちが、あんな唄をうたうようでは わたしは駄目だ。
あんな唄をうたわせるうようでは ぜんぜん駄目なのだ。
家臣には王さまが何故泣いていたかわからなかったそうです
キツネさんならわかるのではありませんか?
「わかりみあるのう..
よしここに盟約はなった
これよりワシはおヌシとおヌシの治めるクニを護ろう
一飯の礼には礼をもってかえそう
おおいなるココロにはココロをもってかえそう
だが言うまでもないが臣従はせん。臣民にもならん。
ワシはヒトではないからのう
一個の盟友としておヌシを援けようぞ