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107. ボーナスエリア?

 皆がアニメに熱中している中、邪魔をしないようにそっとこの場から抜け出す。抱き抱えていた相棒は、もっとアニメを見ていたそうだったから置いてきたけどね。


 こうやって抜け出したのも、今の内に原初の欠片を集めとこうと思ったからだ。けしてアニメがつまんなかったって訳じゃないよ、サイレントも結構面白いなって思ったし。


『原初の澱みを倒しに行くなら、お勧めの場所があるわよ』


 いざ第三大陸へ! と、転移しようと思えば憑依したままにしていたイザナミから、そんな助言を貰った。でも原初の澱みって第三大陸のシナリオでのラスボスだよね、他の場所になんて出ても良いのかな?


『先ずは、フィナを迎えに行きましょうか』


 すっかり忘れてた。レアドロップを確実にドロップするためには、必要不可欠みたいだし連れてかなかったら効率悪いもんね。正直、最近はドロップなんて気にしていなかったけど、これからはマシンゴーレムの事もあるし、フィナを連れ出す事も多くなるかも。


 そうだ、どうせフィナを連れて行くなら声を聞けるか試してみよう。先ずは部屋に通信アンテナを置かないとね。


 ログハウスへ入ると、飲兵衛達が王様ゲームをして盛り上がっていた。先週そんなバラエティーやってたかな? って思ったけど、イザナミが言うにはバラエティーにも運営厳選チャンネルがあるみたい。王様ゲームで盛り上がるバラエティーなんてあるんだね。


 階段を上り、部屋に入って悩むのは、通信アンテナを何処に置くかという事。通信アンテナは小さめと言っても見た目はパラボラアンテナだから、何処に置いても目立つんだよね。

 今の部屋はベッドとテーブル、それとスタンプラリーで貰った等身大仁王像しかないし、そこにパラボラアンテナなんて置いたら趣味が悪いなんて言われそう。仁王像は仕方ないんだよ、攻撃力を上げてくれるルームアイテムだもん。ヨーナの部屋なんて、これが四体並んでるしね。


 この後原初の澱みを倒しに行きたいし、あまり悩んでる暇はないから仁王像の隣に置くことで決定。二つの組み合わせはちょっとアンバランスだけど、何時かきっと味が出るって信じてる。


 設置が終わったらお楽しみの時間だね、フィナはどんな反応をするのかな。


『フィナ、これから原初の澱みを倒しに行こう!』

『う、……、うぅ……』


 なんだろう、めっちゃ恥ずかしがっている感じが伝わってくる。フィナには悪いことしたかも、でもAI同士だと普通喋ってるんだよね?


『あの子は何時も文字入力よ』


 AIネットワークも、AI同士の会話も無性に気になってきた。音声も可能って事は、チャットみたいになってるのかな。


 ランダムダンジョンの島へフィナを迎えに行くと、砂浜で待っていたフィナにポコポコと叩かれてしまった。相当恥ずかしかったらしい。

 フィナに謝り、頭を撫でて落ち着かせる。直ぐに笑顔になるのはちょっとチョロいとも思うけど、そこが可愛いよね。

 落ち着いたフィナの手を握り、潮を噴いて見送るクジとジラに手を振りって答える。よし、第三大陸へ転移しよう、って思ったらその直前にイザナミに止められてしまった。


『行き先はフジヤマが良いわよ』

『フジヤマ? って、もしかして根の国?』


 イザナミの話しによると、根の国は原初の澱みがうじゃうじゃ居るような危険な所みたい。でもその先にある温泉は、飲むと三回だけランダムにステータスが永続アップするらしくて、一度は行った方が良いんだそう。危険なボーナスエリアだね。


『イザナミが居たところから、先に進めるの?』

『あなたはクリアしてるもの』


 その言葉に何とも言えない気持ちになる。一足先にそんな所に行くのって、なんか気が引けちゃうよね。でも、原初の欠片が大量に手には入るなら、迷うことはない。狩りまくってやる!


 フジヤマの山頂に転移して、先ずやらなきゃいけないのは水着に着替える事。私の水着は、白いビキニに赤いパレオ。先生が作ってくれた自信作だ。メニューから着替えるのと違って、防具スロットに登録してある、戦闘用の水中用防具なんだけどね。

 見た目防御力はなさそうだけど、ミスノが作った糸状のオリハルコンを使っているため、防御力は折り紙付き。寧ろ、オリハルコンで強化した普段の巫女装備より防御力があるらしい。


 フィナも、胸の所に名前が書かれたスク水に着替えた為、後ろから抱きかかえて温泉の中へ。フィナは水中でも活動が出来るから心配はないけど、勢い良く潜っていくのは楽しいらしく、足をバタバタさせて喜んでいた。


 途中、やりすぎるなよー、と声を掛けてきたドラゴンは無視して、内心知らんな! と思いつつ洞窟へ到着。此処からイザナミが居た所までは時間が掛かるし、どうするかなぁと考えていると良い案を閃いた。


 私が閃いた案は、単純にバイクを創りだしてイザナミに運転して貰うというもの。車を走らせる程の広さは無いからバイクなんだけど、三人乗りは出来ないためフィナは武器化して私の籠手に。


 洞窟を走ってもガタガタ揺れないバイクと、あっという間に目的地へ着いた二つの感動も、目の前の光景のインパクトには勝てなかった。

 イザナミの壁で塞がっていた場所のその先、広間の様になったそこは辺り一面に原初の澱みが蔓延る魔境だった。ある程度の数なら可愛いって思える外見だけど、壁や地面を埋め尽くす程の数がぐにゃぐにゃと蠢いていると、流石に気持ち悪い。


「それじゃあ、憑依するね」

「ええ。当分困らないだけ、回収してしまいましょうか」


 バイクをアイテムボックスへ仕舞い、フィナは特性を得られるからそのままで良いとして、イザナミを憑依させて準備完了。残念なのは、武器を交換出来ないことかな。やっぱり矛と刀の二刀流……、はやめておこう。なんかバランスが悪い気がする。


 さて、ハイパー合成君を使えば上位素材にも出来る。そう聞いてはいたけど、それに欠片がどの位必要かは聞いてなかったんだよね。ヨーナ達に連絡しておいて、夕飯まで頑張ってみようかな。


 そうと決まれば、張り切って行きますか!


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